あなたの会社が信用保証協会を利用できない5つの原因と対策

スポンサーリンク
※本記事はプロモーションを含みます。

信用保証協会の保証を受けることで、プロパー融資を受けられない会社も、銀行から融資を引き出しやすくなります。

このため、保証協会の保証付融資は多くの会社にとって必要不可欠なものであり、資金難に陥りやすい中小企業は特にそうであると言えます。

しかし、保証協会の保証は必ず受けられるものではなく、場合によっては受けられないこともあります。

保証付融資によってスムーズな資金繰りをしていくためには、いつでも保証を受けられる体制を整えておく必要があります。

そこで本稿では、保証を受けられなくなる原因とその対策を解説していきます。

スポンサーリンク

保証付融資だからって絶対に利用できるわけではない

中小企業のほとんどは、保証付融資と何らかの縁があることと思います。

そもそも、中小企業は財務基盤がぜい弱であり、銀行としても貸し倒れリスクを高めに見積もるのが普通です。

リスクヘッジのために信用保証協会の保証付融資でなければ融資しないケースが多いのです。

また、取引銀行を開拓するにあたって、これまで取引がない、つまり返済実績による信用がない銀行に融資を依頼する場合にも、信用保証協会の保証を求められることがほとんどです。

プロパー融資を引き出すことを目指して交渉することは大切ですが、それでも保証協会の保証を求められることが多いのです。

中小企業にとって、保証協会はなくてはならない存在だとも言えるだろう。

別の見方をすれば、普通ならばなかなか借りられないところを、保証協会の支援によって借りられるようになるのですから、「融資を受けるためには保証協会の保証があれば大丈夫」と考える人も多いかもしれません。

しかし、実は保証協会の保証を受けられない場合もあります。

保証協会の保証を受けて、しっかりと融資を引き出していくためにも、保証を受けられないケースを知り、そうならないように経営していくことが大切です。

ケース1:根保証で枠が不足している

まず知っておきたいのが、根保証によって保証付融資が受けられなくなるケースです。

根保証とは、複数の債務にまたがって保証するものです。

通常の保証であれば、保証契約は1回限りであり、債務がなくなれば保証もなくなります。

これに対し、根保証では借入限度額を設け、その範囲内における複数の債務にまたがって保証するものです。

もっと分かりやすく言うならば、例えば1億円の根保証を組んでいたとすれば、1000万円の借入を10回繰り返すことができます。

この時、根保証をしていることによって、借入の都度に保証人契約をする必要もなくなり、保証期間中は効率的な資金繰りが可能となります。

このように、使い方によっては会社の資金繰りに大いに役立つ根保証ですが、一つだけ問題があります。

それは、根保証で定められた融資枠は、そのうちのどれくらいを実際に借り入れているかにかかわらず、他の融資枠と合算で見られるということです。

これにより、保証付融資を根保証で利用している会社は、場合によっては追加での保証付融資を受けられなくなる可能性があります。

CFイエロー
CFイエロー
特に注意したいのが、当座貸越(一定の上限額まで、不足額を自動で補うことができるシステム)の根保証をしていた場合よ!

無担保の場合、保証付融資の保証上限額は8000万円に定められています。

このため、保証付融資で3000万円の融資を受けている会社は、さらに5000万円までの保証を受けられる可能性があります。

しかし、保証付融資で当座貸越を利用している場合は、そのうちのいくらを実際に借り入れたかにかかわらず、追加で受けられる保証が制限されます。

例えば、保証協会の保証により、4000万円の当座貸越を設定していたとします。

このとき、当座貸越の枠をいくら使っているかにかかわらず、残る保証上限枠は4000万円となります。

このため、仮に当座貸越の枠を1000万円しか使っていなかったとしても、保証できるのは4000万円が上限となります。

もし、何らかの理由で7000万円の融資が必要になった場合にも、保証付融資は4000万円までしか受けられず、資金難に陥ることになります。

最初から当座貸越の根保証を受けていなければ、1000万円の保証付融資を受けたのちにも7000万円の保証枠が残るため、このような資金需要に応えられるかもしれません。

CFレッド
CFレッド
しかし、当座貸越を利用し、保証枠を無駄に消費してしまったことで、保証協会を十分に活用できなくなるのだ!

もちろん、当座貸越を設けておけば、その上限までは自動的に融資を受けられますから、手形の決済などに非常に便利です。

したがって、明確な目的があるならば、当座貸越の根保証を利用するのも良いでしょう。

しかし、明確な目的のない会社が、なんとなく当座貸越を確保しておくようなケースでは、いざという時に保証枠が不足する原因になります。

目的を明確化したうえでなければ、根保証は使わないようにしなければなりません。

▼【最短2時間】手持ちの請求書を現金化▼

※サービス利用には事前にGMOあおぞらネット銀行の法人口座が必要です。
資金需要に備えて事前の口座開設をおすすめします。

ファクタリングについての記事はこちら

コメント