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条件は厳しいがメリットの大きいコミットメントラインとは?

銀行融資の一形態にコミットメントラインという方法があります。

これは、あらかじめ銀行と契約しておいた融資枠を、契約期間中ならば必ず借り入れをすることができるというものであり、会社の資金繰りに大きなメリットをもたらしてくれる融資方法です。

しかし、コミットメントラインには注意すべき点もあります。

その点も踏まえて、本稿でコミットメントラインを解説していきます。

コミットメントラインとは?

資金調達

銀行融資には色々な形態が考えられますが、そのうちの一つにコミットメントラインというものがあります。

コミットメントラインは間接金融の一種であり、銀行と会社の間であらかじめ一定の融資枠を設けておき、会社は契約期間中、その融資枠の上限までならばいつでも借り入れをすることができるという融資方法です。

この説明だけを聞くと、当座貸越と同じものだという印象を抱くと思います。

しかし、当座貸越とコミットメントラインには大きな違いがあります。

それは、融資実行を銀行側が断れるかどうかという点です。

当座貸越ならば、契約期間中、まだ会社が上限額まで融資を受けていない段階でも、貸し付けを断ることができます。

例えば、会社の悪い情報を掴むなどによって、銀行が「もうこれ以上の貸付けは危険だ」と思ったならば、それ以上の貸付けはしないという判断も可能なのです。

会社としては、当座貸越の枠を頼りに資金繰りをしていたところ、急に融資を絶たれて困るということにもなりかねません。

しかしコミットメントラインでは、このようなことが起きません。

契約期間中ならば、融資枠の中で借り入れをすることができ、なおかつ銀行は融資を断ることができないのです。

もちろん、契約時に決められた条件をクリアする必要があり、その条件は当座貸越よりも厳しいです。

しかし、厳しい条件をクリアしてから融資枠を設けるからこそ、コミットメントライン利用の申し出があったとき、銀行は断ることができないのです。

これは、融資を受ける側にとっては、その枠内での融資を絶対に保証されたも同然であり、非常に大きなメリットがある融資方法なのです。

 

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コミットメントラインはステータス

また、コミットメントラインはステータスになるといえます。

なにしろ、厳しい条件をクリアした企業しかコミットメントラインの利用を許されないのです。

つまり、コミットメントラインを利用できる会社というのは、銀行にとっての優良顧客ということにもなります。

どの会社でも利用できるわけではありませんが、財務内容のよい中小企業でも利用するケースが増加しつつあります。

 

コミットメントラインのデメリット

しかし、コミットメントラインにはデメリットがあります。

まず、上記の通り、当座貸越よりも厳しい条件をクリアする必要があるということです。

その他、通常融資や当座貸越にはかからない様々な手数料が、コミットメントラインでは発生します。

そのため、他の融資よりも資金調達コストがかかるというデメリットがあるのです。

コミットメントラインで融資枠を設定する際には、アレンジメントフィーという手数料がかかり、融資枠の使われていない部分にはコミットメントフィーという手数料がかかります。

コミットメントフィーは、「融資枠未利用金額×〇%」という形でかかります。

未利用金額に対してかかる手数料ですから、融資枠が大きいほど手数料も大きくなります。

当座貸越ならばこのような手数料はかかりませんから、これは一つのデメリットと言えるでしょう。

このように、コミットメントラインでは、条件の厳しさや手数料の高さで、通常融資や当座貸越に劣ります。

しかし、それだけの条件をクリアし、余分な手数料を支払うからこそ、契約期間中はいつでも必ず融資枠を使えるというメリットが得られるのです。

 

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ワタミのケースからデメリットを考える

このほか、コミットメントラインの大きなデメリットを挙げるならば、コミットメントラインの融資に頼り過ぎてしまうと、大きな失敗をしかねないということです。

上記の通り、コミットメントラインで契約するためには、厳しい条件をクリアする必要があります。

その枠を頼りに資金繰りを回していた企業が、契約期間内に業績や財務内容が悪化してしまうと、コミットメントラインの契約更新の際に条件をクリアできなくなり、コミットメントラインの融資枠が使えなくなる場合があります。

この時、コミットメントラインの融資枠を頼りに経営を回していた会社は、頼りにしていた資金調達ルートを絶たれ、資金困難に陥ります。

だからこそ、無理をしてでもコミットメントラインの条件をクリアし、何とか融資を引き出す必要があり、それが却って経営を行き詰らせる可能性があるのです。

このことは、上場企業のワタミのケースを見ると明らかです。

ワタミはコミットメントラインからの融資を頼りに経営を続けていましたが、経営が悪化した結果、財務的な条件をクリアできず、コミットメントラインの契約を更新できないという危機に陥りました。

そこでワタミは、介護事業を売却することで条件をクリアし、コミットメントラインの融資枠を引き続き確保したのでした。

今後の成長が見込める介護事業を売却したことは、ワタミにとって大きな痛手となったことでしょう。

それでも、コミットメントラインに頼り過ぎた結果、そうせざるを得ない状況に陥っていたのです。

 

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まとめ

コミットメントラインでの融資はハードルが高く、どの会社でも利用できるものではありません。

しかし、それを利用することで得られるメリットは非常に大きいため、条件を満たすならば利用を検討してみても良いと思います。

ただし、コミットメントラインには手数料の高さや、頼りすぎることの危険性などが伴うため、十分に計画的な経営ができる企業でなければ、うまく使いこなせない可能性があります。

その点も十分に認識しておくのが良いでしょう。

 

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