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決算書が読めないと何がまずいの?どうすれば読めるようになる?

資金繰りに悩んでいる経営者の多くは、決算書と向き合っていない傾向があります。

本人は見ているつもりでも、例えば損益計算書の売上や利益についてはよく見ていても、貸借対照表の見方はわかっていないというケースが非常に多いです。

決算書が読めないということは、自社のお金の流れが分からないということでもあります。

そのような状態では、資金繰りに危険な兆候が表れても、それを察知することができません。

そこで本稿では、決算書が読めないとまずい理由と、読めるようになるための方法をお教えします。

数字が苦手だと何が問題?

中小企業の経営者の中には、数字に強い人もいれば、弱い人もいるでしょう。

数字に弱いからと言って、あるいは強いからと言って、必ずしも会社が儲かるわけではありません。

経営者が数字に強くとも、顧客のニーズを量れなかったならば、その会社が儲かることは難しいでしょう。

また、数字にいくら強いといっても、リーダーシップがない経営者は、業績を伸ばしていくことが難しいものです。

しかし、数字に弱い経営者は、会社の危機を察知できないという弱みを抱えていることになります。

なぜならば、資金繰りが徐々に、見えにくいレベルで悪化していったとき、数字に弱いがゆえにそれを察知することができないのです。

その結果、早い段階で対処することができず、いよいよ資金ショート目前というところまできて事態の大きさに気付く、ということも少なくありません。

そうなってから立て直していくのは大変なことで、なすすべもなく倒産してしまう場合もあります。

しかし、経営者が数字に強かったらどうでしょうか。

その場合には、決算書や試算表などから、資金繰り悪化の兆候をすぐにつかみ、対策していくことができます。

業績が維持されている時は、資金繰りを回すのもそれほど大変なことではありません。

したがって、経営者が数字に弱くとも、なんとなく「勘」で資金繰りを回すことができ、経営者自身も「自分はやれている」と錯覚しがちです。

しかし、業績や資金繰りが悪化した時、その意味を数字に置き換えて考えることができませんから、そこで躓くことになるのです。

したがって、経営者は数字に弱い状況を改善する必要があります。

数字に対するセンスというものもありますから、数字に強くなる必要はないでしょう。

しかし、少なくとも決算書くらいは読めるようになっておき、数字で失敗しないようになっておくのが良いでしょう。

 

資金繰りに悩む経営者の共通点

資金繰りが悪化する理由には、色々なものがあり、一概に「これが原因」ということはできません。

しかし、資金繰りが悪化したことに悩んでいる経営者に共通する特徴があります。

それは、決算書を読んでいないということです。

決算書を読んでいれば色々なことが分かります。

例えば、きちんと利益が出ていて、なおかつ現金が減っていることがあるとしましょう。

現金が減っている原因は、決算書における貸借対照表を見ればわかるものです。

資金繰り表を作ればもっと良くわかるでしょうが、決算書から十分に把握できることです。

資金繰りに悩む経営者は、決算書をきちんと見ず、さらっと見るくらいで良しとしているため、決算書の数字からなんの示唆も得ることができず、資金繰りに悩むことになっていくのです。

このことからも、決算書をしっかり読めるようになっておくことの重要性が分かると思います。

 

 

自社の決算書の読み方

そもそも決算書とは、会社の事業活動を記録したものです。

決算書を見れば、事業活動をいろんな角度から見ることができます。

それを見ずに放置していると、事業活動における問題点があっても放置し続けることになり、いずれ大きな問題を引き起こす可能性があります。

色々な角度から見ることができるだけに、人によって注目する点も異なります。

損益計算書の利益だけに注目する人は多いでしょうし、財務分析まできちんと行う人もいるでしょう。

中小企業の経営者に絞って考えるならば、自社の決算書を読む際には、お金の動きを見ることが大切でしょう。

損益計算書の利益に注目するのはもちろん大切なことですが、それと同時に貸借対照表を見て、お金の動きを読むのです。

お金の動きを読む理由には、

  • 資金繰りに活かすため
  • 銀行交渉に活かすため

という二つの理由があります。

 

資金繰りに活かすため

資金繰りのことを良くわからないと考えている経営者は、数字に苦手意識を持っており、貸借対照表を見ることにも抵抗を感じているケースが多いです。

だからこそ、利益などをダイレクトに把握できる損益計算書はよく読むのですが、貸借対照表はさらっと見るだけで終わってしまいます。

しかし、会社の資金繰りを表しているのは、損益計算書ではなく貸借対照表です。

だからこそ、損益計算書ばかり見て貸借対照表を見ない経営者は、「売上も利益も伸びているのに、現金が少なくて資金繰りが厳しい。なんでだ??」と悩むことになるのです。

資金繰りが厳しい理由が分からないと、安易に銀行から融資を受け、資金繰りがもっと厳しくなっていくことになります。

貸借対照表を見ていれば、資金繰りをうまく改善し、銀行に頼らなくてもよかったかもしれません。

お金がどのように動いているかということは、貸借対照表を見れば完全に把握できます。

数字に苦手意識を持っている経営者でも、きちんと流れに沿って読むだけで把握できるのです。

経営者が、貸借対照表を読もうという意識を持つだけで、会社の資金繰りは随分とラクになるでしょう。

取り組んでみるだけの価値は十分にあると言えます。

 

銀行交渉に活かすため

決算書を読むことは、銀行交渉にも役立ちます。

なぜならば、銀行は融資などの審査の際、決算書によってお金の動きを見ているからです。

中小企業の決算書には、粉飾によって赤字を隠していたり、税金対策のためにわざと赤字にしていたりすることが多いです。

そのため、銀行は中小企業の決算書をそれなりのものとして受け止めています。

しかし、そうはいってもお金の動きを見ることによって、会社の実態が見えてくるものです。

特に、預金は残高証明書が必要であり粉飾できないため、銀行はそれによって現預金の額を把握し、融資審査に活かすことができます。

銀行が決算書によってお金の動きを見ているのですから、経営者も決算書によってお金の動きを見ることができれば、交渉に役立つに違いありません。

 

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決算書を学ぶ入り口

ここまで読んで、「よし、決算書の読み方を勉強してみよう!」と思っていただけたなら幸いです。

しかし、それを学ぶにあたり、決算書の解説書を何冊も読む必要はありません。

筆者も、このような記事を書いている関係から、入門書を何冊も読んできました。

しかし、このような本は、読んでいて決して面白いものではありませんし、読んでいる時には理解しても、すぐに忘れてしまうことが多いのです。

したがって、そのような入門書を読むのではなく、基本的な原理をマスターしてしまうことが重要です。

そのため、日商簿記3級の教材を使うのが、決算書を学ぶ入り口として適しているでしょう。

簿記の勉強となると、うんざりしてしまう人も多いと思います。

しかし、資格を取るためにガッツリ勉強するというのではありません。

日商簿記3級のテキストにより、会計の本質を知ることが目的です。

日商簿記3級のテキストを一通り学んでいくと、会計の基礎がしっかりと見につきます。

決算書を読むだけならば、簿記1~2級は必要なく、3級だけで十分です。

また、テキストの全てをマスターする必要はなく、自社に関係のある個所だけを学べばよいでしょう。

もし、教科書を読むだけでは眠くなってしまうならば、DVD付きの教材を使うのが良いでしょう。

 

簿記の弱点

しかし、簿記の学習には注意が必要です。

実際、簿記の資格を持っている経理担当者の中には、決算書を読めない人がたくさんいるのです。

簿記はあくまでも、決算書を作るための技術であって、決算書を読むための技術ではありません。

したがって、作ることに精通していても、読むことに精通しているとは限らず、むしろ作る技術は読むことには利用できないものです。

だからこそ、普段から決算書を作る作業ばかりしてきた人が、意外にも決算書を読めなかったとしても、それはある意味当然のことと言えます。

逆もまた然りで、決算書を読める人が簿記に精通しているかというと、そうではありません。

銀行員などは決算書を読むことにかけてはプロ級ですが、簿記の試験で高得点をたたき出せるとは限りませんし、簿記の知識を持っていない銀行員はいくらでもいます。

銀行員は、決算書を読む際に、簿記的な仕訳を考えることをしません。

損益計算書や貸借対照表の変化を見て、現在の状況をダイレクトに把握するのです。

このように、決算書を読むことと簿記の知識には、一定のギャップがあるのです。

しかし、この両者は全くの別物ではなく、簿記の知識を以て決算書を読むことを意識すれば、決算書の内容が分かりやすくなるのも事実です。

決算書を読める銀行員や経営者にしても、「簿記のことは良くわからないし、簿記の知識なんかなくても決算書は読めるよ」と言いながらも、簿記について一定の知識は持っているものです。

したがって、最初は簿記の知識を身に着け、その知識を活かしながら決算書を読んでいくうちに、いつしか簿記の知識など意識せずに決算書が読めるようになった、というのが正しい順序だと言えます。

 

 

まとめ

決算書を読めるようになるということは、自社の資金繰りを把握し、危機を早い段階で察知し対処していくためにも、非常に重要なことです。

経営者は、決算書に過度な苦手意識を抱くことなく、決算書と向き合うことが大切です。

本稿によって、そのきっかけを得られたと感じていただけるならば幸いです。

 

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