業績と財務はどちらが重要?銀行員が財務を重視する理由

会社の業績と財務を考えるとき、どちらを重視すべきなのでしょうか。

どちらも重視すべきものですが、銀行の見方では財務を重視する傾向があります

業績ばかりを重視する社長も多いのですが、財務も同様に重視しなければなりません。

なぜ財務がそれほど重要であるのか、銀行員の目線で考えてみるとよくわかります。

本稿では、業績と財務がそれぞれ会社の安全性にどう影響するのかを解説し、財務の重要性を考えていきます。

業績と財務はどちらが重要か?

銀行に融資を申し入れると、必ず決算書の提出を求められます。

銀行員は決算書から、会社の業績や財務を分析するのですが、中でも重視されるのが財務に関する情報です。

業績も、もちろん重要よ!

業績が良いかどうか、つまり利益が出ているかどうかによって、会社の返済力は左右されます。

借りたお金は利益の中から返済していくため、利益が出ていなければ返済力もないと判断されるのです。

しかし、財務もまた重要だ!

業績が悪く、利益が出ていない会社ならば、深く分析するまでもなく融資謝絶と判断しても良いでしょう。

しかし、利益が出ている会社でも、財務内容が悪ければ融資できなくなることがあります

というのも、会社の資金繰りというものは、利益が出ているだけでは成り立たないからです。

いくら利益が出ている会社でも、会社の資金繰りが問題なく回り、事業が正常に運転されてこそ、利益が得られます。

利益を出せる事業が確立されていても、資金繰りが回らなくなれば、会社は倒産してしまうのです。

 

よくあるのが、黒字倒産だ!

業績は好調で黒字なのに、資金繰りが回らなくなって倒産してしまうことです。

このように、財務の良しあしによって会社の安定性が左右されます。

財務が安定していれば、すぐに倒産するとは考えにくいため、銀行は業績が悪化傾向にある会社にも支援しやすいです。

しかし、業績が好調でも、財務が不安定で倒産の危険がある会社ならば、積極的に支援するのが難しくなることがあります。

もちろん、業績も重要よ!

赤字の会社は、いくら財務的に安定していても、赤字の埋め合わせのために資金が流出していき、財務の安定性も損なわれていきます。

したがって、業績と財務はどちらも重要であり、経営における両輪と考えるべきです。

財務が安定しなければ業績は過信できず、業績が悪ければ財務にも影響が出ます。

これは、「ニワトリが先か、タマゴが先か」というような問題であり、容易に結論は出せません。

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銀行員の見方では財務に軍配

しかし、銀行員の見方では、どちらかというと財務が重視されてることが多いようです。

銀行員の考え方には一定の傾向があり、業績と財務について以下のように考えます。

業績が良い会社

業績が良い会社に対して、銀行は積極的に融資を提案します。

業績が良い会社では資金需要も大きくなっていくため、銀行にとっても大きな収益を期待できる取引先となります。

そのため、自行の取引シェアを拡大するために、融資を提案するのです。

しかしこれは、財務に大きな問題がない場合に限られます。

いくら業績が良くても、財務が不安定ならば、銀行は慎重に考えます

それは、以下のような理由によるものです。

運転資金が増加する

普通、業績が良いことは好材料です。しかし、業績が良く売上も伸びるということは、売上増加に伴って運転資金も増加するため、資金繰りが苦しくなります。

例えば、100の利益を出すために50の運転資金が必要な状態から、業績が伸びたことにより、200の利益が得られるようになっていたとします。この時、必要な運転資金も100に増えていると考えるのが普通です。

増加分の運転資金にも対応して、しっかり資金繰りを回すことができなければ、資金ショートに陥ってしまう可能性があります。

財務基盤が取り残されることがある

業績が良いうちは勢いで成長していくこともできるでしょうが、財務への取り組みがそれに伴わない危険性もあります。

売上や利益を伸ばすことだけに夢中になった結果、その裏で資金繰りは火の車になっていることもあります。

もし、業績が成長しており、資金繰りを回すために必要となる資金も大きくなっているのに、財務基盤はそれに伴わず、コスト面で無駄があったり、資金調達に苦労したりしているならば、非常に危険な状態といえます。

業績悪化の改善が難しい

中小企業では、外部環境によって業績が悪化することが少なくありません。

原材料が高騰した、大手取引先が取引を縮小した、売上の大部分を占めていた人気商品の流行が廃れたなど、色々な影響を受けるのです。

このような状況に見舞われた場合、これまでは業績の良さで成り立っていた会社は、経営改善に取り組む必要があります。

経費を削減して利益率を高める、新商品を開発する、新規販売ルートを開拓するなど、色々な取り組みが必要となるのですが、この時に必要となるのが資金です。

無駄な経費を削減するならば、コストをかけずにできることもあるだろう。

しかし、合理化のためには投資が必要になることがありますし、新商品の開発や新規販売ルートの開拓にも投資が必要です。

新商品の開発に至っては、収益につながらないリスクもありますし、新商品を生産するための設備投資も必要になることがあります。

業績が良くても財務が不安定だった会社にとって、業績も財務も不安定になったとき、非常な困難が予測されるのです

以上のように、業績が良くても財務が不安定な会社は、資金ショートの危険性が高い会社とも言えます。

資金繰りの安定度や、資金調達余力がどれくらいあるかが重要となり、もはや業績だけでは考えられない状況、財務が重視される状況になってきます。

業績も財務も良好という場合には銀行員から高評価になるものの、業績が良く財務が悪い場合には、好業績が危険視されることもあるのです。

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財務が良い会社

では、財務が良い会社はどうでしょうか。

財務が良いというだけでは、銀行からの融資提案を受けることは少ないです。

業績が横ばいならば資金需要も横ばいですから、銀行はこれまでの取引を維持していくことを考えます。

とはいえ、財務が安定していることは大きな強みになります。

貸し倒れリスクが低い

財務が安定している会社は、近い将来に経営が破綻する可能性が低いです。

銀行から見れば、財務が安定している会社とは、安定した付き合いができると考えます。

貸し倒れリスクは、銀行が融資を判断するにあたって、最も重用される要素です。そのため、財務が安定していることが強みになります。

体力が評価される

財務が安定していれば、業績が少々悪化しても、大きな問題にはなりにくいです。

上記の通り、業績が良くても財務が不安定な会社にとって、業績の悪化は致命傷になることがあります。

しかし、財務が安定している会社では、業績が悪化してもある程度の期間は持ちこたえることができます。銀行にとっては、急に破綻される危険がないだけに、安心して取引できると言えます。

また、業績回復のために資金を投じることができ、業績悪化に歯止めがかかることも期待しやすいです。

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堅実な経営が評価される

さらに、財務体質が良い会社と言うものは、社長が堅実な経営を心掛けていることも多く、これも銀行が好感を持つ要素です。

業績が良いだけ、勢いだけの会社は、ちょっとした原因でコケてしまうことも多く、銀行にとっては安心できない会社です。

いわば、スピードは非常に速いものの、安全性に問題があるマシンに乗っているようなものです。

業績に目を光らせ、危険な兆しが見えたら急に融資を締め付けることも多いよ!

しかし、業績はほどほど、あるいは不安定でも、堅実で安定している会社は、安心して長く付き合っていくことができます。

いわば、スピードは速くないものの、安全性が高いマシンに乗っているようなものです。多少の悪材料では、融資を締め付ける動きにはつながりにくいです。

保守的でリスクを嫌う銀行は、堅実な経営ができる社長を好むのです。

 

以上のように、財務が安定している会社では、銀行と安定的に付き合えることが多いです。

もちろん、業績がひどく悪い場合には、財務だけを頼りにすることはできません。

しかし、業績が良すぎることが却って危険視されるようなことはありません。

業績が良くて財務が不安定な会社よりも、財務が良くて業績が不安定な会社のほうが、銀行は貸し倒れリスクが低いとみなし、融資も引き出しやすいケースが多いのです。

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まとめ

銀行員から見た場合、業績と財務のどちらも重視すべき要素ですが、財務が安定していて、そのうえで好業績を求められるのです。

このように、どちらかと言えば財務のほうが重視されます

業績は非常に気にするものの、財務にはあまり関心がないという社長も多いものですが、それではいけません。

また、業績と財務の両方に問題を抱えている会社ならば、財務から優先的に改善していくべきでしょう。

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