銀行員目線での財務分析基準を知って融資対策に役立てよう!緊急時はファクタリングがおすすめ!

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銀行融資を受けるにあたり、提出書類の中でも最も重視されるのは決算書だと言われます。

決算書に現れている業績や財務を分析することにより、銀行は融資するにふさわしい会社であるかどうかを審査していくのです。

しかし、決算書が全てではないと言われることも多いです。

  • 銀行はどのように財務分析を行っているのか
  • 銀行員目線で考えた時のポイントはどこになるのか

経営者にとって上記の内容などは、よくわからないものです。

そこで、銀行員が行う財務分析の真実を知るべく、元銀行員にインタビューを敢行しました。

※インタビューは2019年に行ったものです。

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【注目】緊急で融資を受けたい場合はファクタリングがおすすめ

ファクタリングとは

※上記の図解は2社間ファクタリング

ファクタリングとは、「債権買取り」を意味しています。

法人がファクタリングにおいては、保有している売掛債権(=請求書)を売却することで現金を得る資金調達方法の一種として認識されています。

企業は、ファクタリングを利用すれば、売掛債権の予定日よりも早く現金を受け取れます。

ファクタリングは売掛債権の売買で資金調達を行うため、銀行からの借入とはことなり融資にはあたりません(調達した資金の返済は不要です)。

融資ではないため金利はありませんが、利用時にファクタリング業者に手数料を支払います。

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簿記の知識は役に立たない?

簿記の知識は役に立たない?

―――まず、多くの社長が感じていることだと思うのですが、

・銀行融資はどのように行われているのか

・それに応じて会社はどうすべきか

ということがわかりにくいことが大きな問題だと思います。

社長がわからないのも無理はありません。

銀行員も、簡単だとは思っていませんし、若手の銀行員はとても難しいと感じながら業務にあたっています。

銀行員からしてわかりにくいものですから、銀行の外部の人達にはわからないことが多くても当然です。

―――それを理解するためには、どうすべきでしょうか。

たとえば、簿記の知識があると役に立つという認識を持っている人が少なくありませんが。

もちろん、簿記の勉強は役に立つと思います。

しかし、役に立つとはいっても、財務分析が簿記によって行われるわけではありません。

少し乱暴な意見を言うと、銀行員の立場から融資を判断していく場合には、簿記の知識は特に必要ないですね。

会社全体の立場を会計から考える時には簿記の知識も必要だけど……

―――しかし、会社の財務を考える時に、簿記の知識は必要になってくると思うのですが。

それは、会社立場から会計を考える時です。

銀行員が財務分析をする時には、会計処理が適切に行われているかどうかを見ていくのも無駄ではありません。

しかし、税務署ではないので、適切に処理されているかどうかというよりも、会社の実態を見抜く必要があるわけです。

実質的な財務内容や資金繰り、収益力、返済力を判定していくことが財務分析だと言えます。

―――決算書は、必ずしも実態を表しているものではない、と。

そうです。

簿記というのは、一定の会計ルールにしたがって帳簿を作成して、取引の事実を記録するためのものです。

言ってしまえば、ルールの範囲内で会社の見た目を繕うこともできます。

簿記の知識は、決算書を作るためには必要な知識です。

しかし、銀行員に求められる能力は決算書を作る能力ではなく、出来上がった決算書を読み解く技術です。

銀行員には決算書を読み解く技術が求められる

―――なるほど。

では、先ほど「簿記の知識が役に立つ」とおっしゃったのは、どのように役立つということですか?

言ってしまえば、「簿記の知識は役立つけれど、頼りにはできない」という感じでしょうか。

▼財務分析を理解するために必要な要素

  • P/L(損益計算書)
  • B/S(バランスシート・貸借対照表)

財務分析をするにはこれらの仕組みを理解することが必要です。

このP/LとB/Sを理解するためには、簿記の知識が役立ちます。

しかし、会社は銀行から融資を受けたいですから、会社の良くない部分は見せないようにします。

よく、決算書に化粧をするといいますが、どうしても隠そうとしてしまうものです。

たとえば、ちょっと赤字の会社があったとして、赤字は銀行が嫌いますから、保険を解約して返戻金を受け取って、黒字にしたとしましょう。

この場合、資金繰りが改善されたり、収益力が高まったりしたわけではないのに、赤字から黒字になりますね。

このような会社を、もし銀行員が簿記の知識だけで評価したとすれば、赤字ではなく黒字で、きちんと利益が出ているという判断も成り立ちますよね。

このように、簿記の知識だけで見てしまうと、「化粧」に騙されて判断を誤ります。

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銀行が財務分析を行う意味とは?粉飾を見抜くため?

銀行が財務分析を行う意味とは?

―――社長目線で経営を見ることは、あくまでも粉飾を見抜くためですか?

それとも、ある程度会社の立場を汲んでくれるということですか?

基本的には、粉飾を見抜くためです。

もちろん、会社の立場を理解するという考え方もあるでしょうが、財務分析を行う目的は「貸すべきではない相手に融資してしまわないため」です。

基本的には「どこかに隠れたリスクはないかな」という目線で見ていくのが基本なんです。

もちろん、信用のある会社が、一時的な赤字になって融資を依頼してきたような場合には、会社の立場を汲むこともありますよ。

その場合には、隠れたリスクを探すと同時に、貸すべき理由を読み解いていくこともあります。

とは言え、基本的にはリスクを排除するための審査であり財務分析ですから、粉飾を見抜くことが最大の目的です。

会社は粉飾決算をするもの?

―――会社は粉飾するものという前提があるのですね。

そうです。

最初から銀行を騙すつもりのひどい粉飾をする会社は少ないですが、融資を受けるために見た目を繕う、軽い粉飾はよくあります。

特に中小企業は、上場企業のように株主に情報開示するような必要がありませんから、粉飾が起きやすい環境でもあります。

意識的に粉飾しているかといったことは別としても、銀行は正しい判断のために、会社は粉飾するものと考える必要があります。

よくみられる粉飾の内容

―――具体的に、よくみられる粉飾にはどのようなものがありますか?

まず、利益を少なく見せているということでしょうね。

経営が苦しい会社から見れば驚くかもしれませんが、たくさんの利益を得ている会社は、節税のために表面上の利益を少なくしようとします。

利益が出ていて法人税もきちんと支払っていれば、銀行はきちんと稼いでいる会社だと見なして、融資に積極的になります。

逆に、利益が少なすぎる会社に対しては評価は下がります。

節税のためといって、利益を少なく見せかけている会社はもったいないなと思うこともあります。

あと、収益力の高さを取引先に知られないために利益を少なく見せかけることもありますね。

儲けている会社だとバレてしまうと、取引先は単価の引き下げや支払いサイトの長期化などを交渉できると考える可能性があります。

それを知られたくないんでしょうね。

―――利益を多く見せかけるものについてはどうでしょうか。

それも多いですし、銀行が問題と考える粉飾も多くの場合そのパターンです。

会社は銀行に融資を受けたいわけです。

融資を受けにくい状況にある会社ならば、借りたい一心で粉飾することも非常に多いです。

たとえば、赤字や債務超過に陥っている会社は、銀行から警戒されますから、粉飾に至ることが多いですね。

赤字や債務超過だと融資を受けられず、資金繰りが回らなくなれば、仕入先は支払いを危ぶんで仕入れをストップする可能性もあります。

経営破綻の可能性があるわけですから、会社は何としてでも融資を受けなければなりません。

粉飾がバレるかどうか、バレたらどうなるかといったことを考えるまでもないのだと思われます。

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では赤字の会社はどうすべきなのか?

―――では、赤字や債務超過の会社はどのようにすべきだと思いますか?

粉飾よりも、銀行交渉に力を注ぐべきでしょう。

粉飾がバレれば銀行から大きく信用を失うことになって、ますます融資は受けられなくなります。

会社経営はできるだけ長く続けていくもので、経営を続けるうちは銀行と付き合っていく必要があります。

銀行は、話せばわかる相手です。

支援すべき合理的な理由があると思えば支援を検討するのです。

説明に手を尽くすことで、銀行が何らかの支援をすることはよくあります。

―――では、決算書の粉飾のほかに、会社はこう見るべきだというような、財務分析の前提となる視点はありますか?

その意味では、債務者は変わるものだという視点も大切ですね。

それは債務者の言うことを鵜呑みにしないと同時に、債務者の態度が急変することを前提にするのです。

これは、若手の行員が早いうちに身に着ける見方です。

会社が順調なときは、とくに大きな問題はありません。

しかし、経営が苦しくなってくると注意が必要です。

粉飾が起こりやすくなりますし、財産を隠そうとしたり、銀行の落ち度をしつこく責めて来たりすることがあります。

銀行としては、債務者の管理が非常に難しくなってくるのです。

もし、融資先の会社が倒産すれば、倒産を出した支店の支店長は審査所管部に呼ばれて説明を求められます。

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財務分析をするときの銀行員の視点

財務分析をするときの銀行員の視点

―――決算書が粉飾されるのも当然、債務者が豹変するのも当然となれば、融資の判断は非常に困難になりそうですが、財務分析はどのように行われるのでしょうか。

それを知るためには、細かい財務分析の手法よりも、基本的な財務分析の方針からお話ししたほうがよいでしょう。

銀行員が会社を正しく見るための方針です。

  • 原理と原則に基づいて考えること
  • 仮説と検証によって考えること
  • 常識と良識から考えること

の三つの方針が大切です。

―――原理と原則とはどのようなものですか?

原理と原則は、どちらも同じように使われる言葉ですよね。

どちらも、基本的な規則とか法則といった意味です。

これをあえてわけると下記のように整理できます。

  • 原理はその状況や存在といったものの基本的な規則や法則
  • 原則は人間の活動に対する基本的な規則や法則

原理と原則から考えると、

  • 利益が少ないからお金が不足する
  • 売掛金が貸し倒れたからお金が不足する
  • 売れ行き不調でお金が不足する

といった状況に関することは原理に当ります。

お金が必要になる理由はどうかと考えると、それはお金を必要としている人の活動にかかわるので原則です。

原理と原則をしっかりと押さえておかないと、「原理と原則から考えて矛盾している」という考え方ができず、財務分析の出発点に立つこともできません。

仮説と検証

―――では、仮説と検証はどうでしょうか。

原理と原則から考えると、会社の矛盾点や疑問点が見えてくることがあります。

その矛盾や疑問について考える時、仮説と検証を繰り返す必要があります。

仮説と検証を繰り返していくと、会社の隠された実態が見えてきます。

たとえば、会社が伝えてきた資金使途は運転資金でも、仮説と検証を進めた結果、真の資金使途は赤字補填資金であったと発覚することもあります。

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常識と良識

―――最後に、常識と良識とはどのようなものですか。

まず常識ですが、これは言うまでもないでしょう。

お金を貸すということを常識的に考えるのです。

常識的に考えて、お金を貸すという行為をするとき、よく知らない人には貸せないものです。

銀行も、このような常識から考えて、実態が分かっていて返済もできる会社に融資する必要があります。

次に良識ですが、これは健全な考え方によって融資するということです。

常識的に融資して間違いない相手であったとしても、相手が反社会的勢力であるならば、良識から貸せないということになります。

銀行員が良識を失って、業務推進だけを考えてはいけない例ですね。

融資判断時のその他ポイント

―――それらの方針から財務分析を行うと、融資判断が間違いないものとなるのでしょうか。

これらの方針だけで判断できないときは「原点を見直し」ます。

まず、定量面での原点は「決算書の原本」です。

銀行は業務効率化のために、決算書の情報を決められたフォーマットに落とし込んで、指標をみることで融資を判断していきます。

それで判断が付かなければ、決算書の原本を見るのです。

特に、決算書を3期分くらい並べて、推移を細かく見ていくと、おかしい部分が目に付くことはよくあります。

定性面での原点は「現場を見ること」です。

会社を訪問して、現場を見てみて、銀行員が肌で感じたことが最終的な判断につながり、稟議に役立つこともよくあります。

―――決算書の原本や現場に立ち返っても、判断に迷う場合はありませんか?

もちろんあります。

その場合、感覚的な部分に頼ることになります。

もし、返済力に問題があるならば、すでに融資すべきではないと判断しているはずです。

それでも躊躇してしまう“なにか”がある状態ですね。

その場合は、定性面を改めて考えてみます。

定性面に良いと感じられるものがあるならば、銀行に迷惑がかかる恐れも少ないのだし、融資しようという結論に達します。

―――感覚的な判断では、銀行に不要なリスクをもたらすことはありませんか?

私の経験上、問題ないと思っています。

なぜなら、銀行は元来保守的な組織で、銀行員がリスクに過敏だからです。

融資の判断に迷っている時、貸すべき理由が10で貸すべきではない理由が5であったとしても、リスクに過敏なため貸さない可能性が十分あります。

迷っている状況というのは、どうすればバランスの取れた判断になるか決めかねるということです。

リスクを重く捉える銀行にとっては、判断に迷った時には少しポジティブな判断をするぐらいがいいのでは?と個人的には思っています。

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融資判断に対して社長はこう考えるべき

融資判断に対して社長はこう考えるべき

以上の話を踏まえて、社長が融資を受けるために大切なポイントをまとめると、以下のようなことが言えるでしょう。

  • 銀行員は簿記の知識だけで財務分析を行うわけでないため、銀行対策のために簿記の知識は基本的に役立たない。簿記の知識は、社長自らが決算書を読み、資金繰りなどを考えていくために役立つことが多いため、融資交渉のためというよりも、別の目的で役立てたほうが良い。
  • 粉飾をしない。銀行員は粉飾を見抜く力を持っているため、重大な粉飾が発見された場合、銀行との関係が大きく傷つく可能性が高い。
  • 銀行員は原理と原則を出発点として財務分析を行う。したがって、融資交渉の際に銀行員を納得させるためには、原理と原則から考えて矛盾や疑問が起こらない論理構成を考えた上で、説明するのがよい。原理と原則から考えておかしくなければ、仮説と検証の必要はなくなり、融資がスムーズに進むようになる。

    また、矛盾や疑問を抱かれたとしても、決算書その他の提出資料の内容や、口頭での説明に嘘がなければ、仮説と検証によって矛盾と疑問は解消される。

  • 最終的な判断に迷った時、銀行員によっては定性情報を根拠として積極的に動くこともある。したがって、定性面をアピールするために、銀行の担当者が会社を訪問した際には、現場や製品を積極的に見てもらうことが大切である。銀行が会社を得意先とみなしていない場合には、なかなか訪問してくれる機会はないので、会社案内や製品パンフレットなどを、折に触れて銀行に提出するのが良い。

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【コラム】いざという時の資金調達に備えてGMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」に申込んでおこう!

GMOあおぞらネット銀行では、事業資金運転資金つなぎ資金などに利用できるビジネスローン(=あんしんワイド)が用意されています。

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まとめ

融資をお願いする会社は、銀行の内部のことまで知る機会が少なく、正しい対策も図りにくいものです。

しかし、銀行対策のためには、銀行の考え方を知り、その考え方に逆らわないような、むしろ逆に利用するくらいの気持ちで対策していくことが大切です。

財務分析は、融資審査の中心ともいえるものです。

そこで銀行員がどのように考えているかを知り、スムーズな融資に役立てていきましょう。

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