銀行融資を左右する社長や社員の印象とは?

銀行の融資では、決算書の内容から会社の業績や財務の状態を数字によって判断します。

このため、銀行融資を受けるためには、決算書の内容が重要となります。

ただし、赤字でないこと、債務超過状態にないことなど、決算書から見て取れるこれらの要素は最低限の条件であり、決算書の内容さえ良ければ必ず融資を受けられるとは限りません。

銀行は、会社の社長や社員の印象などといった、定性的な情報も融資判断に役立てているからです。

そこで本稿では、社長や社員の印象が融資にどのような影響を与えるのか、また融資に有利あるいは不利となる印象とはどのようなものかを解説していきます。

社長の第一印象が融資を左右する

多くの銀行では、融資判断をするにあたり、決算書の内容を中心に判断していきます。

しかし、決算書の数字が良ければ必ず融資を受けられるというものでもありません。

赤字でないことや、債務超過状態にないこと、あるいは会社の収益力に見合わない借入をしていないことなど、数字から見て取れる会社の業績・財務の健全性は、最低限の条件に過ぎません。

それを満たしていれば、融資のハードルは大きく下がりますが、それらの要素だけで融資を受けられるとは限らないのです。

よく、中小企業の場合には、社長と会社は一体とみなされると言います。

これは、一般には、会社が融資を受ける際には社長が連帯保証人となり、会社が借入を返済できなくなった時には、社長の個人資産を以て返済することを指して言われることが多いです。

つまり、会社の返済力には社長個人の返済力も含まれるということなのですが、これは、返済方法だけではなく、融資全体で活きる考え方です。

すなわち、会社の業績や財務に問題がない、つまり会社の返済力があると考えられる場合でも、社長個人に信用を欠く問題があれば、会社と社長を一体をみなす考え方の中で、返済力に問題があると考えられる場合があるのです。

このため、銀行の融資を判断するにあたり、最終的な決裁を行う支店長の中には、その社長個人の印象から「融資しても問題ない相手かどうか」を判断することが少なくありません。

このように、書類の内容だけではなく、社長と銀行の面談の際、容姿や会話の内容などから得られた印象を、融資の判断材料としているのです。

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常識的な服装、清潔感のある容姿が大事

では、銀行は社長の印象をどのように受け取るのでしょうか。まずは容姿から考えていきましょう。

銀行は、必ず見た目を重視します。銀行は保守的な組織なのです。

見た目を整えることは常識的で当然のことであり、それができていなければかなり厳しい見方をします。

このため、見た目に問題があるとみられれば、その時点で融資を断られる可能性が高まります。

もっとも、銀行と面談をする際の服装は、必ずブランド物のスーツを着ていかなければならないというわけではありません

 

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大切なのは、常識的な服装であり、相手に不信感や不快感を抱かせないことよ。

したがって、普段からスーツを着て仕事をしているならば、清潔感を保つように配慮しながら、スーツ姿で面談するのが良いでしょう。

普段は作業着を着て仕事をしている人ならば、清潔感を保つという条件のもと、作業着で面談に行っても構いません。

特に、作業着などを着ていく場合に言えるのですが、清潔感を保つことが大切です。

いくら仕事熱心な社長だからと言って、仕事で汚れた服装で面談に臨めば、銀行の他の顧客にも不快感を与える可能性がありますし、場合によっては面談後に銀行員が掃除しなければならないかもしれません。

これにより、銀行に不快感を与え、常識がない、周りのことを考えない自分勝手な社長だという印象を与えます。

もし、自分勝手だなどという印象を与えてしまえば、融資は行なわれないでしょう。

周りのことを考えない自分勝手な社長が経営する会社は、取引先のことを考えない経営に陥る可能性があり、自社の都合で銀行への返済を遅らせるとも考えられるからです。

また、いくら仕事着だからといっても、融資の際の面談は社長と銀行の商談のようなものですから、商談に不適切な服装も非常識だと捉えられます。

例えば、スポーツジムを経営している人が、融資を希望して銀行と面談する場合を考えてみましょう。

いくら、普段の仕事着だからといって、ジャージ姿で面談に臨めばどうでしょうか。

ジャージ姿で商談に臨むのは取引先に失礼ですから、銀行は不快感を抱き、融資をしたくないと考える可能性が非常に高いです。

このように、普段の仕事着が商談に不適切な職業ならば、着慣れないとしてもスーツ姿で臨む方がよほど常識的ですし、銀行に対して失礼がなく、マイナスに評価される心配もありません。

このほか、容姿に伴う細かい部分では、貧乏ゆすりをするなど落ち着きのない態度を見せない、腕組みをするなど尊大な態度を取らないなど、商談に不適切な挙動は慎むことが大切です。

会話はどう見られるか

次に、会話の内容について見ていきましょう。

服装などから常識に問題がないと評価されても、それは一般常識に問題がないというだけのことです。

やはり、社長として面談に臨んでいる以上、社長としての常識が求められ、それは会話から判断されます。

銀行との面談は、返済力を評価することが主たる目的ですから、会社の返済力を評価するための内容を中心に質疑応答その他が行われます。

銀行は、貸したお金がきちんと返ってくるかどうかによって融資の可否を決定するのですから、これは当然のことです。

このため、社長は融資を依頼するにあたり、返済力を示すための資料を作成し、数字で説明していくことになります。

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その数字によって納得することができれば、融資は大きく前に進むよ。

しかし、面談の会話の中で、社長としての常識、例えば社長の数字感覚に問題があるなどと思われてしまうと、融資に悪影響を与えます。

特に、社長がどんぶり勘定であることが会話の中からわかってしまうと、銀行は融資を渋るようになります。

景気が良い時代ならば、経営者がどんぶり勘定でも、利益がきちんと出てなんとなく経営が回っていくものです。

返済力にも問題はなく、銀行は社長の数字感覚に関係なく融資することができました。

しかし、今はそんな甘い時代ではありません。

社長が会社の数字をきちんと把握し、計画性をもって資金を回していくことができなければ、資金繰りがショートし、銀行への返済も困難になる可能性が十分にあるのです。

今の時代、きちんとした数字感覚を持っている社長であってこそ、経営を続けていくことができます。

取引先との交渉をシビアに行い、適切に経費を見直し、利益を確保していく必要があります。

そして銀行への返済もきちんと行い、銀行からの信用を獲得して融資による資金供給を滞らせることなく、経営を続けていくことができるのです。

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したがって、銀行は社長の数字感覚がどうであるかということをよく見ているのだ。

容姿から常識感覚を見て、会話から数字感覚を見て、安心して融資できるかどうかを判断するのです。

このほかにも、細かいことを言うならば、

  • 話し方が曖昧である
  • 話が堂々巡りしている
  • あまりにも早口でしゃべりすぎる
  • 相手の話を遮るように話す
  • 相手に話すスキを与えない

など、話し方でもマイナスに捉えられることがあります。

もっとも、このようなことは商談における常識に則っているかどうかということですから、今更注意する必要もないかもしれません。

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社員はどう見られているか?

冒頭で述べた通り、銀行は社長だけではなく社員もチェックしています。

社員の様子を観察することによって、会社全体を見ているとも言えます。

特に新規融資の場合に言えることですが、融資判断にあたり、支店長が新規融資先の会社を訪問することが多いのですが、これも社員の勤務態度などを知るためです。

この時に何を見ているのかと言えば、社員が正しい姿勢で働いているかどうかという点です。

これは、ごく単純なことに過ぎませんが、社長の経営理念や指導が行き渡っていなければ、社員の働く姿勢も悪くなりがちです。

面談の際に、社長がいくら立派な経営理念を打ち出していたとしても、それが社員に浸透していなければ意味はないのです。

むしろ、社長の指導力がない、社長が独善に陥っているといったマイナス評価につながる可能性もあります。

逆に、朝礼などを通して経営理念の浸透を図っていたり、各社員に対して適宜面談しながら指導していたりといった取り組みを、普段から行なっている会社は、社員の働く姿勢も好ましいものとなり、銀行からも良い評価を受けることとなります。

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では、支店長の訪問はどのように行われ、どのように観察がなされているのだろう。

まず、支店長が訪問すると、事務所や応接室に通されることとなりますが、そのためには必ず支店長の視界に社員が入りますし、受付担当社員の応対を受けることになるでしょう。

この時の応対の様子、例えば挨拶はどのように行われるか、来客の旨がスムーズに伝達されるか、応対に関係のない社員は気を取られずにテキパキと働くかといった点が見られています。

このような些細な点からみても、その会社の社員は常識的であるか、会社の気風は常識的であるかといったことが分かるものです。

企業体質が非常識であり、不快感を抱かせるようなものであれば、取引先にもそのように感じさせている可能性は高く、あまり良い評価は期待できないでしょう。

このほか、事務所にしろ、工場にしろ、倉庫にしろ、支店長が訪問時に目にした時に「整理整頓ができていない」という印象を与えてしまうと、これもマイナス評価につながる可能性があります。

銀行では、お金を扱う仕事であり、またお堅い仕事でもありますから、整理整頓はできていて当たり前であり、当たり前にできているべきことができていないことを嫌います

このため、整理整頓ができていない会社に対しては、社長の教育があまり良くない、社員の勤務態度が真面目ではない、職場の雰囲気がだらけているといったマイナス評価につながることが多いです。

以上のように、銀行による職場訪問では、社長がきちんと教育をし、社員がきちんとした姿勢で仕事に取組み、職場全体にきちんとした雰囲気が漂っているかという点が見られます。

きちんとしていない会社と評価されれば、契約通りに“きちんと”返済をしてくれないのではないか、という疑問を抱かせることにつながり、融資にマイナスとなります。

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社員に後継者が含まれる場合

さて、社員は社員でも、社員の中に経営者の子供など、後継者が含まれている場合には、また見方が異なります。

社員の中に後継者がいる場合には、その会社に融資をして長期的な付き合いをするとなれば、いずれはその後継者が会社を継承し、銀行と付き合っていくことになります。

このため、後継者がいる会社に対しては、そうでない会社の社員を評価する場合とは異なる視点で評価していくこととなります。

後継者がいる会社は、後継者がいない会社と比較して、業績など良い影響が表れやすいというデータがあるのも事実ですから、後継者がいるというだけでも、銀行は良い評価をする傾向があります。

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もし、後継者の能力が高い場合には、銀行の評価が上がって融資に有利になるのは言わずもがなだろう。

現在はパッとしない会社や、業績があまり良くない会社でも、後継者が有能であれば、継承後は業績が回復したり、大きく成長したりといったことが期待でき、銀行にとっては優良顧客になるかもしれません。

その能力や将来性によっては、後継者が他行との付き合いを深める前に自行との付き合いを深めたいと考え、積極的に融資の相談に乗ることもあります。

銀行が主催するセミナーの中には、次期後継者を対象にしたものもありますが、これも次代の社長を早いうちに取り込もうと考えているからです。

したがって、後継者がいる会社では、単に社員としてきちんとしているかどうかを見られるだけではなく、後継者としての能力や人格的な部分も見られます。

銀行が会社に訪問してきた際には、後継者を紹介して評価につなげてくのが良いでしょう。

もちろん、後継者が無能である場合には、その会社の将来性をマイナスに捉えられることとなり、融資にも悪影響を与えます。

したがって、後継者がいる会社では、普段から後継者教育にも取り組んでいく必要があると言えます。

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まとめ

銀行が融資判断をする際には、会社の業績や財務といった定量的な要素ばかりではなく、面談時の社長の第一印象や、会社訪問時の社員の印象、後継者の印象なども評価したうえで、融資を判断することとなります。

いくら数字が良い会社でも、これらの定性的な要素で不快感や不信感を抱かせてしまうと、融資に大きくマイナスとなり、融資が受けられなくなる可能性もあります。

したがって、本稿で述べた内容を参考にして、銀行から好印象を抱かれるように工夫し、融資に役立ててほしいと思います。

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