銀行系・ノンバンク系・独立系ファクタリングの違い
このテーマの基本:2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い【比較表】手数料・通知・スピード
広告なし・一次情報にもとづく解説です。編集方針
この記事の要点
- 銀行系・ノンバンク系・独立系は法律上の区分ではなく、ファクタリング会社がどの資本グループに属するかによる呼び分けである。銀行系は銀行グループ、ノンバンク系はリース会社・貸金業者・上場の決済会社などのグループ、独立系は金融グループに属さない会社を指す。
- 三菱UFJファクターは主力の保証ファクタリングについて「売上債権を期日前に買い取り、現金化するサービスではございません」と公式FAQに明記しており、銀行系の主力は売掛債権の保証、支払企業が導入する一括ファクタリング、診療報酬の買取である。
- 中小企業の請求書を2社間で買い取る商品は、主に独立系・フィンテック・上場IT企業系が提供している。ビートレーディングの2024年度の平均手数料は2社間10.3%、3社間6.8%、OLTAの手数料は2〜9%である。
- 銀行が中小企業向けにファクタリングを提供する場合は、OLTAなどと提携した提携版(OEM)の形が多い。OLTAの提携金融機関は2026年6月1日時点で48(銀行33行・信用金庫14金庫・信用組合1組合)である。
- アンクパートナーズの推計では、2024年度の国内ファクタリング市場の5割強を主に大企業向けの買取兼業、3割強を主に中小企業向けの買取専業、1割をメディカル系が占める。
| 区分の性質 | 法律上の区分ではない。資本グループによる呼び分け |
|---|---|
| 銀行系の主力商品 | 保証ファクタリング・一括ファクタリング・診療報酬の買取・手形買取 |
| 中小企業の2社間買取 | 主に独立系・フィンテック・上場IT企業系が提供 |
| 銀行系の手数料公表例 | 診療報酬早期受取オンラインサービス 一律0.8%(三菱UFJファクター) |
| 独立系の手数料公表例 | 平均 2社間10.3%・3社間6.8%(ビートレーディング、2024年度) |
| 銀行の提携版(OEM) | OLTAの提携金融機関48(2026年6月1日時点) |
| 市場の構成(推計) | 買取兼業5割強・買取専業3割強・メディカル系1割(2024年度、アンクパートナーズ) |
目次
銀行系ファクタリングとは銀行グループの会社が提供するファクタリング、ノンバンク系とはリース会社・貸金業者・上場の決済会社などのグループの会社、独立系とは金融グループに属さない会社が提供するファクタリングです。3系統の最大の違いは扱う商品で、銀行系の主力は売掛債権の保証、一括ファクタリング、診療報酬の買取です。中小企業の請求書を2社間で買い取る商品は、主に独立系・フィンテック・上場IT企業系が扱っています。
この記事では、各系統の代表的な会社が公式サイトで公表している商品・手数料・スピード・方式を並べ、どの系統を選べばよいかを債権の種類別に整理します。会社ごとの公表情報は「ファクタリング会社一覧」で確認できます。
銀行系・ノンバンク系・独立系とは
銀行系・ノンバンク系・独立系は、ファクタリング会社の株主や親会社によって分ける呼び方です。ファクタリング(債権の買取)そのものには、系統を分ける法律上の定義はありません。
| 系統 | 定義 | 代表的な会社(当運営事務局の会社DBの分類) |
|---|---|---|
| 銀行系 | 銀行または銀行持株会社のグループに属する会社 | 三菱UFJファクター(三菱UFJ銀行100%)、みずほファクター(みずほ銀行100%出資)、りそな決済サービス、三井住友カード |
| ノンバンク系(リース系) | リース会社のグループに属する会社 | 三井住友ファイナンス&リース、SMTBリース(2026年10月1日に三井住友トラスト・パナソニックファイナンスから商号変更)、三菱HCキャピタル、アクリーティブ(芙蓉総合リースの連結子会社)、リコーリース |
| ノンバンク系(その他) | 貸金業者や、上場の決済・会計サービス会社のグループ | AGビジネスサポート(アイフルグループ)、GMOペイメントゲートウェイ、マネーフォワードケッサイ |
| 独立系 | 金融グループに属さない会社。ファクタリング専業やフィンテックの新興企業を含む | ビートレーディング、アクセルファクター、ピーエムジー、OLTA、ペイトナー |
境界があいまいな会社もあります。OLTAは独立したフィンテック企業として始まりましたが、2026年8月14日にりそなホールディングスとの資本業務提携を公表し、りそなホールディングスの持分法適用会社になるとしています[21]。系統の名前は目安にとどめ、契約の相手方がどの会社かを確認することが大切です。
市場の構成を見ると、アンクパートナーズの推計では、2024年度の国内ファクタリング市場の5割強を主に大企業向けの「買取兼業」、3割強を主に中小企業向けの「買取専業」、1割を診療報酬などの「メディカル系」が占めています[2]。同社は2026年8月時点で200社以上が参入していると推定し、この1年で20社近くが撤退したとしています[3]。
3系統の違いを比較表で見る
3系統の違いは、主な商品・対象の企業・方式・手数料の公表のしかたに表れます。次の表は、各系統の代表的な会社の公式情報をもとに当運営事務局が整理したものです(2026年9月18日確認)。
| 観点 | 銀行系 | ノンバンク系 | 独立系 |
|---|---|---|---|
| 主な商品 | 売掛債権の保証、一括ファクタリング(でんさい)、診療報酬の買取、手形買取 | 3社間の売掛債権買取、診療・介護報酬の買取、2社間のオンライン型 | 2社間・3社間の売掛債権買取、注文書の買取 |
| 主な利用者 | 中堅以上の法人、医療機関、支払企業の取引先 | 法人、医療・介護事業者(一部は個人事業主も) | 中小企業、個人事業主、フリーランス |
| 方式 | 保証型・3社間が中心 | リース系は3社間、上場IT系は2社間が中心 | 2社間が中心で、3社間にも対応 |
| 手数料の公表 | 診療報酬など一部の商品のみ(一律0.8%など)[5] | 報酬債権は月0.2%〜[14]・月0.25%〜[15]。売掛債権は2〜9.9%(AGビジネスサポート)[16]など | 平均や目安を公表する会社がある。平均2社間10.3%・3社間6.8%[23]、目安2社間1〜12%[24] |
| 入金までの時間 | 診療報酬は初回まで1か月弱、以後は申込みから4営業日後[5] | 最短2営業日(GMO BtoB早払い)[17]、最短即日(マネーフォワード 早期入金)[18] | 書類送付から最短2時間(アクセルファクター)[24] |
| 利用条件の例 | 保証は原則10社以上[4]、手形買取は原則10社以上かつ5,000万円以上[10] | 1回の買取は100万円以上(GMO BtoB早払い)[17] | 1万円から(ペイトナー)[25] |
| 貸金業の登録 | 確認した4社すべてが登録番号を表示[8] | 確認したリース系5社すべてが表示[29] | 会社による |
表のとおり、同じ「ファクタリング」でも、銀行系と独立系では売っているものがかなり違います。手数料の数字を系統どうしで直接比べると、債権の種類や方式の違いを見落とします。
銀行系ファクタリングの特徴は?
銀行系ファクタリング会社の主力は、売掛債権を買い取って現金化する商品ではなく、売掛債権の支払いを保証する「保証ファクタリング」です。三菱UFJファクターは、主力の保証ファクタリング(根保証)について、公式FAQで「売上債権を期日前に買い取り、現金化するサービスではございません」と明記しています[4]。
みずほファクターの国内ファクタリングも、売上債権の支払いを保証する「回収保証」です[6]。包括保証は販売先10社以上・最低保証金額の合計5,000万円以上、個別保証は販売先5社以上・1社200万円以上が条件です[6]。保証型の仕組みは「保証ファクタリング(売掛債権保証)とは」で解説しています。
保証ファクタリングと買取型ファクタリングはどう違う?
保証ファクタリングは、販売先が倒産して売掛金が払われなかったときに保証会社が支払う仕組みで、入金を早める機能はありません。買取型は、売掛債権を売って期日前に現金を受け取る仕組みです。
| 項目 | 保証ファクタリング(保証型) | 買取型ファクタリング |
|---|---|---|
| 目的 | 売掛金の回収不能に備える | 売掛金を期日前に現金化する |
| お金の動き | 利用者が保証料を払う。売掛金は期日に販売先から入る | 手数料を引いた代金を先に受け取る |
| 資金繰りへの効果 | なし(回収リスクだけが減る) | 入金が早まる |
| 銀行系の例 | 三菱UFJファクターの根保証[4]、みずほファクターの回収保証[6] | 三菱UFJファクターの診療報酬早期受取[5] |
保証型には独自の費用の決まりもあります。みずほファクターは、保証極度額と保証料を最終提示したあとで利用しない場合、算定費用として10万8,000円(税込)がかかるとしています[6]。建設業の下請代金を保証する「下請債権保全支援事業」も銀行系が扱っており、三井住友カードは保証料に国から33%(年1.5%が上限)の助成が出ると案内しています[32]。
銀行系で売掛債権を買い取る商品は?
銀行系で売掛債権を買い取る商品は、特定の債権や大口の取引に絞られています。
| 会社 | 買取型の商品 | 公表されている条件 |
|---|---|---|
| 三菱UFJファクター | 診療報酬早期受取オンラインサービス | 手数料一律0.8%、月1,500万円まで、下限20万円[5] |
| りそな決済サービス | 診療(調剤)・介護報酬債権前払いサービス | 請求額の80%を約40日早く受け取れる[11] |
| 三井住友カード | 包括小口債権買取 | 小口・大量の債権を全件買取、ノンリコース、連名で債権譲渡通知を送付[9] |
| 三井住友カード | ポートフォリオ型手形買取 | でんさいを含む手形を買取。原則10社以上かつ5,000万円以上[10] |
| みずほファクター(電ペイ) | でんさいの割引 | 支払企業が電ペイを利用していることが前提。買取主体は特別目的会社[7] |
でんさいの割引は、支払企業が導入した一括ファクタリングの仕組みを、その取引先が使う形です。一括ファクタリングは「一括ファクタリングとは」、診療報酬は「診療報酬ファクタリングの仕組み」で扱います。
では、銀行で請求書を売りたい中小企業はどうする?
中小企業が銀行経由で請求書を売る場合の窓口は、多くが銀行とフィンテック企業の提携版(OEM)です。OLTAは、提携金融機関が2026年6月1日時点で48(銀行33行・信用金庫14金庫・信用組合1組合)にのぼると公表しています[20]。
提携版では、窓口の名前と契約の相手方が違うことがあります。三菱HCキャピタルの提携版「クラウドファクタリング powered by OLTA」は、契約相手は三菱HCキャピタルではなくOLTAで、審査も問い合わせもOLTAが行うと明記しています[22]。提携版を使うときは、利用規約で契約の当事者を確認してください。
では、銀行の「売掛債権担保融資」とファクタリングは何が違う?
銀行で売掛金を使って資金を得る方法には、ファクタリングのほかに、売掛金を担保にお金を借りる売掛債権担保融資(ABL)があります。ファクタリングは売掛金を売る取引で返済はありませんが、売掛債権担保融資は借入れなので、売掛先が払わなくても返済義務が残ります。
信用保証協会の流動資産担保融資保証制度(ABL保証)は、中小企業が売掛債権や棚卸資産を担保に金融機関から借り入れる際の保証です[42]。全国信用保証協会連合会によると、保証限度額は2億円(保証割合80%の部分保証)、保証期間は根保証1年・個別保証1年以内、保証人は不要、保証料率は年0.68%です[42]。
| 比較項目 | ファクタリング(買取型) | 売掛債権担保融資(ABL保証付き) |
|---|---|---|
| 取引の形 | 売掛金の売買(債権譲渡)[1] | 売掛金を担保にした借入れ[42] |
| 返済義務 | なし(償還請求権のない契約の場合) | あり |
| 資金の出し手 | ファクタリング会社 | 金融機関(信用保証協会が保証) |
| 費用の例 | 手数料(本記事の各表) | 金利+保証料(年0.68%)[42] |
| 決算書の見え方 | 売掛金が減り、現金が増える | 借入金が増える |
「信用保証協会のファクタリング」という言い方は正確ではなく、信用保証協会の制度は借入れへの保証です[42]。詳しい比較は「売掛債権担保融資・ABLとファクタリングの違い」と「信用保証協会の保証付き融資とは」で解説しています。
ノンバンク系ファクタリングの特徴は?
ノンバンク系は、リース会社と、貸金業者・上場の決済会社のグループで性格が分かれます。リース会社系は3社間の売掛債権買取や医療・介護報酬の買取が中心で、上場の決済・会計サービス会社系は2社間のオンライン型が中心です。
リース会社系の売掛債権買取は、売掛先の承諾を得る3社間が基本です。三井住友ファイナンス&リースは、手形債権・売掛債権をノンリコースで買い取り、取引先の倒産リスクは原則として同社が負担するとしています[12]。三菱HCキャピタルは、債権譲渡通知書(承諾書)を確定日付で取得して販売先に送り、期日に販売先から回収する流れを公表しています[13]。どちらも手数料は公式サイトに載っていません。
医療・介護報酬の買取は、系統でどう違う?
診療報酬や介護報酬の買取は、銀行系とリース系の両方が扱う分野で、条件の公表も比較的そろっています。前払いの割合、入金の時期、手数料の表し方が会社ごとに違うため、同じ表に並べて比べます。
| 会社(系統) | 前払いの割合・上限 | 入金の時期 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJファクター(銀行系) | 社保・国保宛請求額の100%(月1,500万円まで)[5] | 初回まで1か月弱、以後は申込みから4営業日後[5] | 一律0.8%[5] |
| りそな決済サービス(銀行系) | 請求額の80%[11] | 請求日(毎月10日)の5営業日後。約40日早くなる[11] | 公式サイトに記載なし |
| 三菱HCキャピタル(リース系) | 請求額の80%相当[33] | レセプト提出期限日から最短5営業日後[33] | 月0.2%〜[14] |
| リコーリース(リース系) | 介護給付費請求額の85%が上限[34] | 約40日早くなる。審査は1週間ほど[35] | 公式サイトに記載なし |
| アクリーティブ(リース系) | 掛目は最大95%[36] | 初回はおおむね申込みから10営業日後[36] | 月0.25%〜(年率換算3.0%〜)[15] |
医療・介護報酬は支払元が公的機関なので、系統を問わず手数料の水準が低くなります。業種別の詳しい仕組みは「診療報酬ファクタリングの仕組み」と「介護報酬ファクタリングの仕組み」で解説しています。
上場の決済・会計サービス会社系の特徴は?
上場の決済・会計サービス会社系は、2社間で手数料の範囲を公表する商品が多くあります。
| 会社(サービス) | 手数料 | 主な条件 |
|---|---|---|
| AGビジネスサポート | 買取額の2%〜9.9% | 1万円から、最短即日、2社間・3社間、ノンリコース[16] |
| GMO BtoB早払い | 請求書買取1%〜10%(注文書買取2%〜12%) | 法人のみ、1回100万円以上、最短2営業日[17] |
| マネーフォワード 早期入金 | 0.5%〜 | 法人のみ、通知・登記不要、最短即日[18] |
AGビジネスサポートはアイフルグループの会社で、貸金業者としてビジネスローンも提供しています[16]。同じ会社が融資とファクタリングの両方を扱う場合は、申込みの画面でどちらの商品に申し込んでいるかを確認してください。
独立系ファクタリングの特徴は?
独立系は、中小企業や個人事業主の請求書を2社間で買い取る商品が中心で、入金の早さを前面に出す会社が多い系統です。手数料の目安や平均値を公表する会社があり、比較の材料は3系統の中で最も多くあります。
| 会社 | 公表されている手数料 | 公表されているスピード |
|---|---|---|
| ビートレーディング | 平均 2社間10.3%・3社間6.8%(2024年度)[23] | 問い合わせから最短2時間(300万円以上)、審査申込みから最短50分(300万円未満)[30] |
| アクセルファクター | 目安 2社間1〜12%・3社間0.5〜10.5%[24] | 書類送付から最短2時間[24] |
| OLTA | 2〜9%[19] | 1営業日以内に見積り、契約後即日または翌営業日[19] |
| ペイトナー | 一律10%、別途振込手数料330円[25] | 審査後最短即日[31] |
平均値を支払期日60日で年率に換算すると、2社間10.3%は約69.9%、3社間6.8%は約44.4%です(当運営事務局の算出)。独立系は早さと手続きの手軽さの代わりに、コストは融資より大幅に高くなります。手数料の分布は「ファクタリング手数料の相場」、オンライン型の仕組みは「AIファクタリング・オンライン完結型」で解説しています。
独立系を比べるときに見るべき公開情報は?
独立系の会社は、手数料の公表のしかたが会社ごとに大きく違います。ビートレーディングは下限・上限を公表せず、2024年度の平均値だけを公表しています[23]。ピーエムジーは最低の手数料2%(買取率98%)を示す一方、上限は公表していません[41]。下限だけの公表では実際の負担がわからないため、見積りで上限側の条件も確認してください。
手数料以外の費用の扱いも公開情報で確かめます。ピーエムジーは登記費用は発生しないとする一方、振込手数料や来社時の交通費は利用者の負担になる場合があるとしています[41]。会社の信頼性を見る材料としては、経営革新等支援機関の認定を公表する会社もあり、ビートレーディングは2026年4月28日に認定を受けたとしています[40]。認定はファクタリング事業の許可ではない点に注意してください。
業界団体には、一般社団法人オンライン型ファクタリング協会(OFA)があります。会員企業一覧には、OLTA、ペイトナー、マネーフォワードケッサイ、GMOペイメントゲートウェイ、AGビジネスサポートなどが載っています[26]。
系統ごとの手数料を年率に直すと何%か
各社の公表値を支払期日まで60日と仮定して年率に直すと、医療報酬や上場企業系の下限は数%台、独立系やフィンテックの平均・一律型は40〜70%前後になります(当運営事務局の算出)。系統の差よりも、債権の種類と方式の差のほうが大きいことがわかります。
| 系統 | 公表されている手数料 | 年率換算(期日60日と仮定) |
|---|---|---|
| 参考:国内銀行の新規貸出約定平均金利 | 1.782%(2026年8月)[39] | — |
| リース系(医療・介護報酬) | 月0.2%〜[14]、月0.25%〜[15] | 年2.4%〜、年3.0%〜(月率×12) |
| 上場企業系 | 0.5%〜(マネーフォワード 早期入金)[18] | 約3.1%〜 |
| 上場企業系 | 1%〜10%(GMO BtoB早払いの請求書買取)[17] | 約6.1%〜67.6% |
| 上場企業系 | 2%〜9.9%(AGビジネスサポート)[16] | 約12.4%〜66.8% |
| 独立系 | 2〜9%(OLTA)[19] | 約12.4%〜60.2% |
| 独立系 | 平均 3社間6.8%・2社間10.3%(ビートレーディング)[23] | 約44.4%・約69.9% |
| 独立系 | 一律10%(ペイトナー)[25] | 約67.6% |
年率換算は、(手数料)÷受取額×365÷60で計算しています。実際の手数料は審査で決まり、下限が適用されるとは限りません。自分の条件は「手数料・実質年率の計算ツール」で計算できます。
会社の系統はどう確かめるか
会社の系統は、公式サイトの会社概要にある株主・親会社の記載と、国税庁の法人番号公表サイトの情報を照らし合わせて確かめます。社名やサービス名だけで判断すると、別の会社と取り違えることがあります。
名前が似ていても、別のグループの場合があります。アクセルファクターは、ネクステージ グループホールディングス株式会社のグループ企業ですが、中古車販売で上場している株式会社ネクステージとは別の非上場グループです[37]。また、三菱HCキャピタルのように、国税庁の法人番号公表サイトに旧商号が同じ名前の別法人(清算結了)が載っている会社もあります[38]。照合は社名ではなく、13桁の法人番号で行ってください。
貸金業の登録は系統で違うか
銀行系・リース系の会社の多くは、手形割引や貸付けも行うため、貸金業の登録を持っています。当運営事務局が公式サイトで確認した銀行系4社とリース系5社は、いずれも貸金業の登録番号を表示していました(2026年9月18日確認)。たとえばみずほファクターは東京都知事(3)第31668号[8]、三井住友ファイナンス&リースは関東財務局長(12)第01447号です[29]。
貸金業の登録には有効期間があり、3年ごとに更新しなければ効力を失います(貸金業法3条)[28]。みずほファクターは、登録の有効期間を2023年11月29日から2026年11月28日までと表示しています[8]。
ただし、貸金業の登録はファクタリングの許可ではありません。貸金業法は金銭の貸付けを業とする者に登録を求める法律で[28]、金融庁の検索サービスで調べられるのも貸金業者の登録です[27]。
系統と安全性も別の問題です。金融庁は、貸金業に該当するかどうかは、ノンリコース規定の有無などの形式だけでなく、経済的な実態に照らして判断されるとしています[1]。独立系だから危険、銀行系だから安全という判断はできず、どの系統でも契約書の中身を確認する必要があります。
債権の種類別|どの系統を選べばよいか
選ぶ順番は「売りたい債権は何か」→「その債権を扱う商品はどの系統にあるか」→「同じ系統の中で比べる」です。系統を先に決めると、そもそも商品がない系統で探し続けることになります。
| 売りたい債権・目的 | 候補になりやすい系統 | 公表されている例 |
|---|---|---|
| 診療報酬・介護報酬 | 銀行系・リース系の医療特化商品 | 一律0.8%(三菱UFJファクター)[5]、月0.25%〜(アクリーティブ)[15] |
| でんさい(支払企業が一括ファクタリングを導入) | 銀行系 | 電ペイ(みずほファクター)[7] |
| 多数の販売先の回収リスクを移したい | 銀行系の保証型・包括買取 | 保証は原則10社以上[4]、包括小口債権買取[9] |
| 大口の売掛債権を3社間で売りたい | リース系・独立系 | 三井住友ファイナンス&リース[12]、三菱HCキャピタル[13] |
| 中小企業の請求書を2社間で早く売りたい | 独立系・フィンテック・上場IT系 | OLTA 2〜9%[19]、GMO BtoB早払い 1%〜10%[17] |
| 個人事業主の少額の請求書 | フィンテック・独立系 | ペイトナー 一律10%・1万円から[25] |
会社の比べ方は「ファクタリング会社の選び方」、自社に合う方式は「ファクタリングの種類診断」で確認できます。
よくある質問
Q銀行でファクタリングはできますか?
A銀行本体ではなく、銀行グループのファクタリング会社や、銀行と提携したオンライン型サービスで利用するのが一般的です。銀行グループの会社の主力は、売掛債権の保証、支払企業が導入する一括ファクタリング、診療報酬の買取です。中小企業が請求書を売る場合は、OLTAと提携した銀行の提携版などが窓口になります。
Q銀行系ファクタリングは手数料が安いですか?
A系統だけで手数料は決まりません。手数料は、債権の種類、売掛先の信用力、2社間か3社間かで大きく変わります。たとえば診療報酬は、銀行系の三菱UFJファクターが一律0.8%、リース系のアクリーティブが月0.25%〜と、系統を問わず低い水準です。
Q銀行系ファクタリングの審査は厳しいですか?
A銀行系の商品は、保証先が原則10社以上など、利用の前提条件が中堅以上の企業向けに設定されているものがあります。一方、診療報酬の買取は開業したばかりでも申し込めるとする会社もあります。審査の厳しさは系統ではなく、商品と債権の条件で比べてください。
Q独立系ファクタリング会社は危なくないですか?
A独立系だから危険、銀行系だから安全とは言えません。金融庁は、貸金業に該当するかどうかは契約の形式ではなく経済的な実態で判断するとしています。法人番号・所在地の確認、契約書の償還請求権と買戻しの条項の確認は、どの系統でも必要です。
Qノンバンク系ファクタリングとは何ですか?
A銀行以外の金融・事業会社のグループに属するファクタリング会社のことです。リース会社(三井住友ファイナンス&リース、三菱HCキャピタルなど)、貸金業者のグループ(AGビジネスサポートなど)、上場の決済・会計サービス会社(GMOペイメントゲートウェイ、マネーフォワードケッサイなど)が含まれます。
Q金融庁に登録されたファクタリング会社はありますか?
A債権の買取そのものについての登録制度は、法令と公的資料の範囲では確認できません。金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで調べられるのは貸金業の登録です。銀行系・リース系の会社の多くは貸金業の登録も持っていますが、それはファクタリングの許可ではありません。
Q個人事業主が使いやすいのはどの系統ですか?
A少額の請求書を2社間で買い取るオンライン型が中心の、フィンテックや独立系が使いやすい傾向があります。たとえばペイトナーは1万円から、手数料一律10%で個人事業主も利用できます。銀行系・リース系の売掛債権買取は法人向けの条件が多く、公式サイトに手数料を載せていないものもあります。
出典・参考資料
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」
- アンクパートナーズ合同会社「2025年版 ファクタリング市場の現状と展望」(2025年7月)
- アンクパートナーズ合同会社「2026年版 ファクタリング市場の現状と展望」(2026年8月)
- 三菱UFJファクター株式会社「ファクタリングサービス(根保証)よくあるご質問」
- 三菱UFJファクター株式会社「診療報酬早期受取オンラインサービス」
- みずほファクター株式会社「国内ファクタリング(回収保証)」
- みずほファクター株式会社「よくあるご質問(電ペイ)」
- みずほファクター株式会社「会社概要(貸金業者登録番号)」
- 三井住友カード株式会社「ファクタリングサービス 包括小口債権買取」
- 三井住友カード株式会社「ポートフォリオ型手形買取(パンフレット)」
- りそな決済サービス株式会社「診療(調剤)・介護報酬債権前払いサービス」
- 三井住友ファイナンス&リース株式会社「ファクタリング(手形債権・売掛債権買取)」
- 三菱HCキャピタル株式会社「売掛債権ファクタリング」
- 三菱HCキャピタル株式会社「B⁺Alpha 報酬債権ファクタリング」
- アクリーティブ株式会社「診療報酬ファクタリング(手数料)」
- AGビジネスサポート株式会社「売掛債権ファクタリング」
- GMOペイメントゲートウェイ株式会社「GMO BtoB早払い」
- マネーフォワードケッサイ株式会社「マネーフォワード 早期入金」
- OLTA株式会社「OLTAクラウドファクタリング」
- OLTA株式会社「「東榮信用金庫クラウドファクタリング powered by OLTA」提供開始(提携48金融機関)」(2026年6月)
- OLTA株式会社「りそなホールディングスとの資本業務提携」(2026年8月)
- OLTA株式会社「クラウドファクタリング powered by OLTA(三菱HCキャピタル提携版)」
- 株式会社ビートレーディング「よくある質問(手数料の平均値)」
- 株式会社アクセルファクター「売掛金の早期資金化(手数料表・入金スピード)」
- ペイトナー株式会社「料金」
- 一般社団法人オンライン型ファクタリング協会「会員企業一覧」
- 金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」
- e-Gov法令検索「貸金業法」
- 三井住友ファイナンス&リース株式会社「会社概要(貸金業登録番号)」
- 株式会社ビートレーディング「よくある質問(入金スピード)」
- ペイトナー株式会社「ペイトナー(対象・スピード)」
- 三井住友カード株式会社「下請債権保全支援事業」
- 三菱HCキャピタル株式会社「介護・調剤・診療等報酬債権ファクタリング」
- リコーリース株式会社「介護報酬ファクタリングサービス(サービス概要)」
- リコーリース株式会社「介護報酬ファクタリングサービス(申込の流れ)」
- アクリーティブ株式会社「よくあるご質問(掛目・初回入金)」
- 株式会社アクセルファクター「会社概要」
- 国税庁「法人番号公表サイト」
- 日本銀行「貸出約定平均金利の推移(2026年8月分)」(2026年10月)
- 株式会社ビートレーディング「会社情報」
- ピーエムジー株式会社「手数料(買取率・関連費用)」
- 全国信用保証協会連合会「保証制度(流動資産担保融資保証制度)」
出典のURLと内容は2026年10月22日時点で確認しています。
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- リース系の例の三井住友トラスト・パナソニックファイナンスを、2026年10月1日の商号変更後のSMTBリースに更新。参考に示す国内銀行の新規貸出約定平均金利を2026年8月分(1.782%)に更新し、出典を8月分の資料に差し替え。銀行の売掛債権担保融資(信用保証協会のABL保証)とファクタリングの違いの節と比較表を追加(全国信用保証協会連合会を出典に追加)
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アンドファクタリング「銀行系・ノンバンク系・独立系ファクタリングの違い」(https://factoring.co.jp/types/provider-types/、2026年10月22日更新)