融資する・しない、その決め手となるポイント、支店長の本音

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※本記事はプロモーションを含みます。

融資の可否に最も影響を与えるのが、融資を依頼する支店の支店長です。

どれだけ良く見える会社でも、支店長が駄目と言えば融資は出ませんし、それほど良く見えない会社でも、支店長がよしといえば融資は出ます。

したがって、支店長の考え方を知り、「会社として・社長として」その考え方に沿うように振舞うということが大切だと言えます。

そこで本稿では、金融機関の支店長に対して行われたアンケートから、支店長の考え方を探っていきたいと思います。

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新規取引で重視すること

金融機関にとって、新規取引は非常に重要なことです。

金融機関の事業の中核は、融資を行なうことで金利収入を得るの事です。新規取引は、まさに新たな利益の源泉の開拓とも言えます。

しかしながら、金融機関が行う融資には、常に貸し倒れリスクが伴います。

新規取引では、これまでの取引実績がないだけに、貸し倒れリスクがどの程度あるかということもつかみかねるため、金融機関は非常に慎重になるのです。

いくら金融機関が慎重になるとはいえ、会社としては融資を受けなければ事業が行き詰ってしまいます。

そこで、支店長が新規取引で重視することを知り、新規の融資依頼に活かしていきましょう。

支店長が考える社長の人柄

  • 「熱意だけでは困るが、熱意のない社長とは取引しようと思えない。」
  • 「観察力が鋭い社長とは、安心して取引ができると考えている。」
  • 「会社を訪問した際、社長が従業員の教育をしっかりしていると感じられる会社は融資したいと思える。」
  • 「社長が自ら進んで行動するような人だと安心する。」
  • 「中小企業の業績は、社長による部分が大きいから、社長の人柄は重視する。」

最も多かったのが、社長の人柄を重視するという意見です。

中小企業では、社長の人格がそのまま会社の業績になるような場合が大きいからです。

これは、会社が小規模であればあるほど、従業員と社長の距離が近く、社長の人格に従業員が感化を受け、教育が行き届くからでしょう。

このほか、社長の裁量によって事業が回されていくことも多いため、社長が「進んで行動し、観察力があり、熱意がある」ような場合にも、会社の業績がプラスに働く可能性が高く、支店長の評価の対象となるようです。

支店長が考える経営理念・経営方針

  • 「経営理念とは、会社の姿勢そのものである。しかし、経営理念が素晴らしくとも、実行できていない場合もある。その場合には融資に時間をかける。」
  • 「経営方針がしっかりしていると、その会社が今後どうなっていくのかが見えてくる。そのため、新規取引でも安心感が増す。」
  • 「経営理念が浸透している会社では、社員の考え方もしっかりしている。会社が危機に陥ったときでも、粘り強く戦える力を持っている会社が多い。」
  • 「経営理念や経営方針が明確であるということは、社長の考え方が明確であるということ。経営に対する社長の考え方もわかる。」

新規取引の際には、経営理念や経営方針も重視されます。

経営理念や経営方針は、社長がその会社を経営していく上での考え方を表すものですから、金融機関としても、それを見ることによって社長の考え方を知ることができるのです。

また、経営理念・経営方針が明確であり、社員にも浸透している会社は強いということを、金融機関の支店長は経験的に知っています。

これも、経営理念と方針が重視される理由でしょう。

支店長が考える実績

  • 「実績がある会社は、安定していることが分かるため安心できる。」
  • 「過去の実績がある会社は、独自の文化を持っているもの。その文化によって実績を上げている場合が少なくない。」
  • 「実績とは、その会社だけで作られるものではなく、取引先や顧客との関係があって生まれるもの。つまり実績は周りの環境を表すものでもある。」
  • 「実績があれば、融資部や審査部の決裁が下りやすい。」

新規融資の際には、決算書を提出します。
これによって、過去の実績が見えてきます。

過去が全てではありませんが、過去があって現在があるのは事実ですから、過去の中にある程度「現在」が含まれると考えることもできます。

したがって、過去の実績から安定度を量ったり、文化を知ったり、周辺環境を知ったりすることができます。

CFレッド
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それらが見えてくれば、稟議書にもその情報が反映され、支店長としても決裁を下しやすくなるのだ!

支店長が考える財務内容

  • 「財務がしっかりしている会社は、経営方針もしっかりしている。」
  • 「財務内容が良い会社は、不況時にも経営が安定している。」
  • 「急激な環境変化がなければ、過去の財務内容は継続される。つまり安定している。」
  • 「財務内容が急激に悪くなった会社は、リスケに至る可能性が高い。したがって財務内容は重要だ。」

金融機関は、融資の際に財務内容を非常に重視すると言います。

これは当然のことです。

財務内容が良ければ経営は安定し、経営が安定しているからこそ返済も安定するからです。

財務内容が割る会社は、経営方針がしっかりしていない、不況時に経営悪化の懸念があるります。

したがって、返済猶予に至る可能性があるなどと危惧され、融資を拒否される可能性が高まります。

支店長が考える事業計画

  • 「事業計画書を見れば、自社の抱えるリスクへの考え方が見えてくる。」
  • 「中小企業で事業計画書を作成している会社はほとんどない。それだけに、事業計画を作成している会社はしっかりしている。」

事業計画書を作成すると、経営方針が上っ面のものだけではなく、しっかりと経営に反映している姿勢が分かります。

また、中小企業では事業計画書を作成する会社はほとんどありません。

そこで、新規融資希望の際に事業計画書を作成し、決算書と共に持参して融資を依頼すると、融資が通る可能性は大きく高まります。

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