ファクタリングとは?最短即日で会社の資金調達ができるサービスの仕組み・注意点をわかりやすく解説
近年、法人の資金調達手段として広がるを見せているのが「ファクタリング」です。ファクタリングなら、売掛債権(=請求書)を業者に売却することで迅速な資金調達を実現できます。本記事では、ファクタリングをまだ十分に知らない人に向けて、ファクタリング
ファクタリングは安全な資金調達方法!違法ではありません
【重要】ファクタリングは安全に利用できる資金調達方法です!(違法性はありません)
近年、ニュース等で違法だと騒がれているのは、個人の給与を対象とした「給与ファクタリング」についてです。
給与ファクタリングは、ファクタリングではなく貸金業にあたり、貸金業登録を受けていない業者による高額な手数料の請求等が問題となっています。
対して、本記事で扱っている「法人向けファクタリング」に違法性はなく、合法的な資金調達法です。
- 急に大量注文が入り急ぎで材料費を工面したい
- 機械の故障があり急ぎで現金が必要になった
- 売掛金(=手持ちの請求書)を期日より早く現金化したい
こういった「急ぎの資金需要」に対し、ファクタリングは大きな強みをもっています!
法人のファクタリング利用は何ら問題になりませんので、安心して利用してください。
▼おすすめファクタリング比較表
※一部、ファクタリングとは異なるサービスも紹介しています
| アクセルファクター | ベストファクター | BestPay
注文書ファクタリング | CoolPay | QuQumo | 支払い.com
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入金スピード
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5割以上が即日入金 | 即日 | 翌日 | 即日 | 最短2時間 | 最短1日後の
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利用可能額 | 30万〜無制限 | 30万円~1,000万円 | 100万円~3億円程度 | 初回15万円~ | 金額上限なし | 1万円以上~ |
手続き方法 | オンライン、電話
対面、郵送 | オンライン、電話 | オンライン、電話 | オンライン完結 | オンライン完結 | オンライン完結 |
対象 | 法人
個人事業主 | 法人
個人事業主 | 法人
個人事業主 | 法人宛ての請求書を
お持ちの方 | 法人
個人事業主 | 法人
個人事業主 |
2社間 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
3社間 | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | - |
ポイント | 5割以上が
即日入金を実現! | 審査通過率が
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ファクタリング! | 初回15万円~と
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ファクタリングのメリット
よく言われるファクタリングのメリットは資金調達の早さですが、利用までのハードルの低さ(担保不要、赤字決算OK)も大きなメリットです。
ほかにも副次的な効果として、貸借対照表上でのメリットもありますので、ぜひ一度詳しくご確認ください。
1.オンラインで迅速に資金調達ができる
ファクタリング最大のメリットとされているのが「資金調達の早さ」です。
利用する業者によっては、最短即日での入金も可能です。
資金需要が発生したら、オンラインで必要書類を送りすぐに審査に入ってもらえます。
銀行融資では実現できない圧倒的なスピード感で資金調達ができるため、急な出費にも対応しやすいです。
2.貸借対照表のオフバランス化ができる
オフバランス化とは、貸借対照表の中から特定の項目を取り除くことによって、財務の効率化を図ることです。
ファクタリングは売掛金を売却して資金調達を行うため、借入とは異なり負債が増えません。
貸借対照表上では、売掛金が減り、普通預金(現金)が増えたことになります。
さらに、この増えた普通預金で借入金の返済を行えば、貸借対照表がスリム化してより良い印象を取引先や金融機関に与えられます。
【ポイント】
ファクタリングは借入(借金)ではないため、借入のように、将来的な返済で頭を悩ませることもありません。
ファクタリング契約の手続きとおおまかな流れ
ファクタリングを利用する際には、事前に契約書を交えて契約を行います。
債権譲渡契約書などは見慣れないと思いますので手続きに戸惑ってしまう方も多いでしょう。
先ずは契約する流れや手続きについて詳しく知っておく必要があります。
最初に売掛債権買取会社(ファクタリング会社)に申し込みをします。
ファクタリング申込時に必要な情報
▼必要な会社情報
- 会社名
- 住所
- 電話番号
- 資本金
- 設立年月日
- 事業内容などの会社の概要がわかる物
- 代表者の住所氏名
- 生年月日
- 連絡先などの情報
- 年商
- 業績
- 借入に関する情報
- 過去及び現在に債権譲渡登記があったか
▼ファクタリングの希望
- 調達希望金額
- 希望日
- 資金使途
- 売掛先への通知の諾否
▼譲渡希望売掛金の会社情報
- 代表者名
- 金額
- 入金予定日
- 売掛金の内容
- 年間取引額
ファクタリングの二次審査で必要な情報
▼二次審査で必要な情報
- 身分証明書
- 会社案内
- 商業登記簿謄本
- 印鑑証明
- 定款
- 決算書
- 譲渡希望の売掛金を証明する請求書
- 売掛先との取引基本契約書
- 取引に係る銀行口座情報
これらの情報で、売掛先の信用度や売掛先との取引状況などを売掛債権買取会社の担当者がチェックします。
面談(あれば)
利用する会社によっては書類審査に加えて「面談」が設定されることもあります。
顔合わせと行った意味合いが強く、提出してもらった書類と面談の内容の統合性をとったり、人柄などを見られるようになっております。
最終面談にクリアできたら、債権譲渡契約書などにサインをし契約締結になります。
この時の債権譲渡契約書の内容はしっかりと確認するようにしてください。
契約が終わりましたら、後日銀行口座に入金されます。
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※サービス利用には事前にGMOあおぞらネット銀行の法人口座が必要です。
資金需要に備えて事前の口座開設をおすすめします。
ファクタリング契約で必要になる書類・注意点
▼ファクタリングを利用するために必要な書類(一例)
- 現在の売掛金残高内訳一覧表
- 運転免許証かパスポート
- 住民票
- 登記簿謄本
- 印鑑証明書
- 定款のコピー
- 決算書
- 資金繰り表
- 売掛先企業に対する請求書か契約書
- 通帳
- 納税証明書その3の3
- 社会保険料納付証明書
- 賃貸借契約書
- 商業登記簿謄本
- 通印鑑証明
- 決算書
- 確定申告書
- 売掛先企業との基本契約書
- 個別の発注書
- 納品書
- 請求書
※利用する会社によっては不要な書類もあります。
契約時には身分証明書や住民票の提出を求められるケースもありますので必ず用意してください。
決算書が必要な場合
決算書や確定申告書などの会社の業績が確認できる書類は、売掛債権買取会社にとってファクタリング契約をしたらよいかを判断する際に使用されます。
業績が確認できる書類は、直近三年分が必要になる場合が多いです。
売掛債権買取会社の中には、前回の決算月より三ヶ月から六カ月以上過ぎているような場合には、申し込んだ当年度の試算表などが必要な場合もあります。
売掛先企業との間で取引基本契約を結んでいる場合などにはしっかりと持参するようにしてください。
また、過去の入金の確認ができる通帳、売掛先企業との継続的取引の有無が確認できる書類がありましたら用意するようにしてください。
【注意】
売掛債権買取会社の中には悪質な業者もいます。
書類は何も必要ない、身分証明書も不要と言われるなど、極端に提出書類が少ない会社については、利用すべきか慎重な判断が必要です。
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ファクタリング契約書の書式
ファクタリングの契約書の書式は事前に確認しておくと、実際に契約をする際の参考になります。
▼ひな形の一例
- 第1条:第1条には定義
- 第2条:本契約の目的および対象となる債権の範囲
- 第3条:類似契約の協議
- 第4条:売掛債権・手形の譲渡
- 第5条:売掛債権・手形の管理回収、支払方法及び報告
- 第6条:融資
- 第7条:手数料
- 第8条:承諾通知の方法
- 第9条:債権と手形の返還
- 第10条:資金の返還
- 第11条:遅延損害金
- 第12条:債務者・手形支払義務者に関する報告義務
- 第13条:担保引渡し並びに権利行使に関する協力
- 第14条:回収に対する協力
- 第15条:期限の利益の損失
- 第16条:相殺
- 第17条:債務弁済等の充当の順序
- 第18条:担保
- 第19条:免責条項および費用の負担
- 第20条:届出事項
- 第21条:報告及び調査
- 第22条:契約期間
- 第23条:清算事項
- 第24条:保証
- 第25条:合意管轄
- 第26条:別途協議
- 第27条:特約事項
沢山の条例がありますが、第19条の免責条項および費用の負担の内容は必ずしっかりと目を通すようにしてください。
甲が乙に譲渡した売掛債権につき契約手続上の瑕疵によりその権利が成立しない場合、および甲が乙に譲渡した手形に対して手形要件の不備もしくは手形を無効にする記載により手形上の権利が成立しない場合には、甲は当該売掛債権・手形面記載の金額の責任を負う
乙が甲との取引において甲の印影を甲が届け出た印鑑と厳重に注意をしたうえで照合し、相違ないと認めて取引した時は偽造や変造、盗用等の事故があっても、これによって生じた損害は甲の負担とする
こういった内容は、事前にしっかりと確認しておかなければトラブルの原因になってしまいます。
また11条の内容もよく確認しておきましょう。
甲は乙に対する債務の履行を延滞した場合については、延滞の日から弁済もしくは支払うべき金額に付して年18%の割合の損害金を支払う、この場合の計算方法は年365日の日割計算とする。
これも知らずにいると損害金でかなり損をしてしまうのでとても重要な内容になっております。
焦らずにゆっくりと目を通し、わからない所があれば、売掛債権買取会社の担当者にしっかりと話を聞くようにしてください。
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その他のチェックポイント
ファクタリングサービスは、銀行で融資を受けられないようなケースでも、関係なく資金調達を行うことができます。
しかし、銀行の融資よりもハードルは低くなっているとはいえ、審査ではどこを見られるのかを事前に確認しておく事が重要になります。
売掛金の有無
ファクタリング審査ではどこをチェックされるのかというと、売掛金の有無を最初にチェックされます。
この売掛金とは、取引先に対して商品やサービスをすでに提供し終わっていて、後は入金の期日を待つだけの状態の金額です。
ファクタリングというサービスは、売掛金を売掛債権買取会社に売却する事で現金を得る方法です。
そのため、最初にファクタリングを利用したい会社に売掛金があるかどうかのチェックをされます。
取引先の信用状況
次にチェックされるのかというと、取引先の信用状況をチェックされます。
ファクタリングは、基本的に売掛金があれば利用することができるのですが、取引先の信用がないような場合には、利用を断れるケースもあります。
一般的には取引先が大手企業であった場合であったり、取引先との取引歴が半年以上あるような場合には、審査に落ちるようなこと基本的にはないと思います。
入金日
ほかにも、取引先の売掛金の入金日が近いかどうかのチェックも入ります。
売掛金の入金日が近い方が、売掛債権買取会社にとっては支払日が近い方が審査は有利になります。
また売掛債権買取会社はファクタリングを利用した後に、そのお金を何に利用するかもチェックします。
何となくお金が足りないからといった理由で申請するよりも、明確な利用目的がある方が、売掛債権買取会社からの評価も高くなります。
まとめ
ファクタリングは銀行融資よりも手軽に利用できる資金調達方法ですが、銀行融資のように審査や契約があります。
事前にどのような項目が見られ、どのような書類が必要なのか確認しておきましょう。