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「資金繰りとは?」初学者にわかりやすく説明

当サイトでは、資金繰りについてかなり広範囲のことを解説しています。

色々と参考になる情報を述べてきた実感があります。

しかし、ふと考えてみると、「資金繰り」そのものについて、より根源的なことを述べたことはあまりないのではないか、と思うに至りました。

そこで本稿では、資金繰りの基本中の基本、当サイトの入り口とも言える解説をしていくこととします。

資金繰りとは?

「資金繰りとは何か?」

これは非常に根源的な問いです。

これが明らかにならない以上、資金繰りを学びたい人が先に進むことはできない問題です。

資金繰りとは、大ざっぱに言ってしまうならば、

「お金を工面すること」

です。

会社を経営するためには、色々な支払いをしていかなければなりません。

起業したばかりならば、起業に当って色々な設備を購入しているでしょうし、工場や事務所を借りていると思います。

このため、設備の購入費、事務所や工場の契約費用が掛かっており、それ以降も家賃や光熱費などの支払いが続きます。

それ以外にも、色々な支払いがあります。

製造業ならば、製造に利用する原材料を仕入れなければなりません。

販売業ならば商品を仕入れます。

原材料や商品を保存するためには倉庫が必要であり、倉庫の家賃や維持費もかかります。

このほか、製造や在庫管理や経理や営業など、様々な業務にあたる社員に支払う給料も発生します。

起業した当初は、資本金でこれらの支払いを賄っていきますが、営業を開始したのちは、売上代金によってこれらの支払いを賄っていく必要があります。

しかし実際には、売ってすぐに現金が入ってくることは少なく、売った代金は売掛金や手形などに形を変え、数ヶ月後の入金日に支払われることになります。

取引先の財務状況によって、入金日よりも遅れて回収になることもあります。

販売から入金までの間、会社は代金を立て替えているようなもので、会社はお金が不足した状態となります。

もちろん、事業を続けていれば、突発的な支払いが発生することもあります。

競争に勝ち抜くために、より優れた設備に更新すべく、お金が必要となることもあるでしょう。

このように、お金が十分にあって余っているというよりも、常にお金が足りないという会社の方が圧倒的に多いのです。

お金が足りないとき、それでも会社をうまく回していくのが資金繰りというものです。

資金繰りの役目は、大きく分けると、

  • お金が足りなくなる時期と、足りなくなる金額をできるだけ早く把握しておく
  • 足りない金額を埋め合わせる方針を定め、実際に埋め合わせていく

ことです。

当然、会社の置かれている状況によって、あるいは資金繰りに対する態度によって、資金繰りが楽になるか、苦しくなるかが変わってきます。

資金繰りは事業継続の要ですから、資金繰りが楽になるように常に考えておき、売上と利益を増やし、現金を貯めておくことが大切です。

 

 

入るを量りて出ずるを為す

上記のように、資金繰りとは会社に必要なお金を工面していくことです。

「お金」といえば、現金だけをイメージしがちなものですが、経営においては「資金」と言われるものであり、現金と預金を合わせたものです。

うまく資金繰りをしていくためには、現在会社にある資金と、今後入ってくる予定の資金を合わせてみて、今後出ていく予定の資金すなわち支出に充て、その上で次の支出に備えてできるだけ多くの資金を残しておくようにしなければなりません。

もちろん、場合場合でこれがうまくいくというのでは駄目で、継続してこの状態を保たなければなりません。

 

「日本資本主義の父」と言われる実業家の渋沢栄一の話に、大久保利通と喧嘩をした話があります。

維新後間もないころ、大久保利通は軍事力の拡大をすべしということで、大蔵省に対して多額の軍事費を要請しました。

しかし、当時はまだ経済学も現代ほど発展しておらず、ましてや江戸時代から明治時代への転換期ですから、財政というものに深い識見を抱いた人が少なかった時代です。

当時、日本全体での歳入がいくらであり、歳出がいくらであるかのデータが全くなかったのですが、大久保利通は当時の歳入では賄えないほどの軍事費を大蔵省に要請しました。

維新三傑の一人とされる大久保利通の圧力にあらがえる人はそうそういなかったのですが、若い頃は頑固者だった渋沢栄一は言うのです。

 

入るを量りて出ずるを為すといいます。

歳入が明らかでないうちから、そんな莫大な費用は出せません。

渋沢栄一は、徳川慶喜の家臣であり、元は明治新政府の敵だった人物です。

維新後、大蔵省に務めたものの、まだまだ一役人に過ぎません。

それが維新の大立者にこのように抵抗したのです。

のちに数々の会社を成功させ、日本資本主義の父とまで言われた渋沢栄一には、国家の資金繰りの本質が見えていたのでしょう。

会社の資金繰りでも、この「入るを量りて出ずるを為す」ということが重要です。

会社に入ってくるお金を正確に把握し、それによって資金繰りの予定を立てていくのです。

しかし、入金の予定を把握するのは簡単ではありませんから、これができていない中小企業は意外に多く、予測を誤ったために資金繰りがうまくいかなくなる会社もたくさんあります。

 
これができている会社とできていない会社を簡単に図示すると、以下のようになります。

 
【資金繰りがうまくいっている会社】

繰り越した資金 支出予定のお金
入金されたお金
余り

この会社は、繰り越した資金と入金されたお金を足し合わせたものによって、支出の全額を賄い、しかも余りを出して次回の資金繰りに繰り越すことができています。

 

【資金繰りがうまくいっていない会社】

繰り越した資金 支出予定のお金
入金されたお金
不足するお金

この会社は、繰り越した資金と入金されたお金を足し合わせても、支出予定のお金を賄うことができず、お金が不足している状態です。

 

このような不足が発生した場合に、銀行から融資を受けたり、取引先に支払いを猶予してもらったりすることができれば、倒産を免れることができます。

もし不足分を工面できず、資金繰りがうまくいかなくなるとどうなるのでしょうか。

それは、資金が続かないということであり、支払うべきものが支払えないということですから、倒産に至ります。

実際、資金繰りに失敗して倒産する会社は年間に1万件以上もあり、1日で約30件の会社が資金繰りに失敗して倒産しているのです。

 

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銀行は頼りにならないことも

会社も資金繰りがうまくいかなくなれば、銀行から借りればいいと思っている人も多いことでしょう。

しかし、それまで十分な付き合いと返済実績があるような場合を除けば、銀行はすぐに融資してくれることはありません。

色々な資料を求められ、厳重な審査の後、うまくいけば融資を受けられ、そうでなければお金を借りることはできません。

これを、よく病院と銀行は違うと表現することがあります。

けがをしたり、病気になったりした時には、病院に駆け込んだり、救急車で担ぎ込まれたりすれば、その人に支払い能力がなかったとしても、とりあえず何らかの処置をしてもらえることでしょう。

これは、病院は人命救助が最優先だからです。

しかし銀行は違います。

会社が怪我や病気をする、つまり突発的なことで資金繰りがうまくいかなくなったり、じわじわと資金繰りがうまくいかなくなったりしたとき、銀行に駆けこんでも何らかの処置をしてもらえるとは限りません。

銀行は会社の救済ではなく、銀行そのものの利益が最優先だからです。

援助を求めてきた会社が、返済できなくなるリスクがあると判断すれば、お金を貸すことはありません。

もし病院が救助をせずに患者が死ねば、病院は大バッシングを受けることになるでしょうから、知らぬ顔はできません。

しかし、もし銀行がお金を貸さないことによって会社が倒産しても、それを叩く人はいませんし、銀行は知らぬ顔をできます。

これは、両者の優先すべき目的や社会的な立場の違いによるものです。

したがって、資金繰りがうまくいかなくなったら銀行を頼ればいいやといった、安易な考え方をするのは間違っています。

事業を拡大するためや、事業をうまく回して会社を成長させるために銀行を利用するのは良いのですが、資金繰りが回らなくなって倒産の危機に陥ったときに、銀行を頼れると考えるのは間違っています。

 

基本は儲けて貯めること

重要なのは、そもそも窮地に陥らないように、平常から努力することです。

窮地に陥った会社に銀行が融資することはなく、それは銀行が悪いのではありません。

窮地に陥った会社に原因があるのです。

銀行が営利目的ならば、会社も営利目的です。

お互いがWin-Winになれなければ、いい関係を築くことはできませんし、融資を受けることも難しいです。

会社は銀行から融資を受けて儲け、銀行はきちんと利息と元金を受け取って儲けるという関係を築く必要があります。

このように考えても、会社として重要なのは、しっかりと儲けて、たっぷりと資金を蓄えておくことです。

そうすれば、普段は銀行に頼る必要もなく、大きな投資の際に頼るという健全な付き合いが可能となります。

また、銀行もそのような会社には積極的に貸してくれます。

銀行は貸すことによって利益を得ているのであり、しっかりと稼ぐことができ、お金をたっぷりと持っていて、貸し倒れのリスクが少ない会社にはぜひ貸したいと考えるからです。

このような根本を忘れて、「資金繰りに困ったからお金を貸してくれ」というのは、あまりにも虫のいい話です。

銀行が乗ってくれる可能性が低いのも当然です。

会社が成功していく原点は、儲けることと貯めることとにあり、そのうえで銀行からの支援も受けられ、更なる成功を追求していくこともできるのです。

 

 

資金繰りのパターン

最後に、資金繰りの典型的なパターンを確認して終わりとしましょう。

資金繰りには、以下の3パターンがあります。

すなわち、

  1. 苦しい時の資金繰り
  2. 余裕ある資金繰り
  3. 将来に活かす資金繰り

の3パターンです。

これを知れば、会社が目指すべき資金繰りのあり方が分かります。

 

苦しい時の資金繰り

資金繰りに追われている状態であり、倒産のリスクが高い。

緊急事態であり、銀行も手を差し伸べてくれない。

したがって、リストラによって従業員や設備を見直したり、資産を売却したり、緊急時の企業を救済する制度を利用する必要がある。

 

余裕ある資金繰り

資金が不足しておらず、現金もある程度残せている状態。

倒産のリスクは低いため、銀行も手を差し伸べてくれる。

中長期の資金繰り予定を立て、事前に資金不足を察知し、銀行に運転資金の借入を申し込むことが大切。

 

将来に活かす資金繰り

会社の発展のために利益計画を立て、その一環として資金繰りを考える。

将来を見通して資金繰りを行なう。

将来はこれだけの利益を目指したいから、そのために資金繰りをこうするというもの。

資金繰りのパターンの中でも、最も好ましい状態である。

 

まとめ

本稿によって、資金繰りの基本的な考え方を十分に理解できたと思います。

資金繰りというと、うまく銀行と付き合って融資を受け、資金繰りを回していくことだと考える人も多いです。

もちろん、それも資金繰りでは大切なことですが、もっと根本的なことを言えば、しっかりと儲け、しっかりとお金を残していくために資金繰り計画を立て、資金の流れをコントロールし、必要に応じて銀行から融資を受けていくのが正しい資金繰りです。

銀行ありきの資金繰りが最良であるとは言えません。

当サイトには、より具体的な資金繰りの方法も多数掲載されています。

本稿を基本として、そちらも参考にしてほしいと思います。

 

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