売掛債権担保融資を徹底解説!ファクタリングとの比較まとめ

スポンサーリンク
※本記事はプロモーションを含みます。

売掛債権を利用した資金調達の方法の一つに、売掛債権担保融資があります。

この制度は、いったいどのようなものなのでしょうか。

また、同じく売掛債権を利用した資金調達の方法であるファクタリングとはどのような違いがあり、どちらを利用した方がメリットが大きいのでしょうか。

 

スポンサーリンク

売掛債権担保融資とは?

AdobeStock_63161572_R

売掛債権担保融資とは、売掛債権を担保として金融機関から融資を受けることです。

主に中小企業の資金調達の多様化や円滑化を図るために設けられたものであり、利用実績と融資実行額は年々増加しています。

売掛債権を用いた資金上達方法として、ファクタリングと並んでよく利用されているものです。

 

本来、売掛債権の譲渡にはあまり良いイメージがありませんでした。

海外では、売掛債権を担保とした融資や売掛債権の売却はごく一般的に行われているものですが、日本ではあまり浸透していなかったのです。

CFブルー
CFブルー
その理由は、おそらく日本人の独特的な感覚によるものだろう。

すなわち自社と取引先の信用に置いて発生した売掛債権を「第三者に対する担保や第三者への譲渡による現金化に利用する」ことはあまり好ましくないと思われていたのです。

 

風評に関する懸念

AdobeStock_19729220_R

売掛債権を担保や現金化に利用すれば、売掛先から資金繰りが厳しいのかと疑われることにつながります。

利用そのものが自社にとって好ましくない風評被害を生むことを心配するものです。

CFイエロー
CFイエロー
しかし実際には、売掛債権の担保や譲渡等への利用促進は国の施策でもあるのよ。
CFレッド
CFレッド
普及と促進に努めるのは企業の務めでもあると言えるだろう。

売掛債権担保融資の促進を図るための国の施策としては、平成16年に実施された掛目(売掛債権の評価率)の引き揚げが挙げられます。

それ以前は、売掛債権を担保として融資を受ける場合に、売掛先の信用力に応じて50~90%の掛目となっていました。

金融機関にとってのリスク低減のために50%の掛目での融資もよく行われていました。

CFブルー
CFブルー
しかし、この施策によって最小の掛目が不動産担保並みの70%に引き上げられたのだ!

またリスクの少ない官公庁や上場有配企業向けの売掛債権では、全額までの評価が可能となったことで、掛目が70~100%に引き上げられました。

 

▼【最長60日】請求書の支払いを先延ばしにできる▼

▼【最短2時間】手持ちの請求書を現金化▼

※サービス利用には事前にGMOあおぞらネット銀行の法人口座が必要です。
資金需要に備えて事前の口座開設をおすすめします。

 

売掛債権担保融資保証制度の背景

31254051_m_R

冒頭で述べた通り、売掛債権担保融資とは「中小企業が取引先に対して有している売掛債権を担保として、金融機関から融資を受ける」ことです。

この制度はあくまでも中小企業に対して適用されているものであり、例えば製造業では資本金3億円以下の会社であるなどの定めがあります。

 

融資に際しては、信用保証協会が保証を行うことから、正式には「売掛債権担保融資保証制度」と言います。

この信用保証協会というのは、中小企業の金融の円滑化を図るために設立された公的機関です。

各都道府県と横浜・川崎・名古屋・岐阜・大阪の計52協会があり、各地で保証業務を行なっています。

CFイエロー
CFイエロー
中小企業が売掛債権担保融資を利用する時に、その債務を保証する機関ということよ。
CFレッド
CFレッド
融資を受けた企業が返済に行き詰った時には、協会が金融機関に弁済を行なってくれるのだ!

融資決定時には、融資を受ける企業は金利とは別に保証料を支払います。

これによって、金融機関は中小企業に融資を実行しやすくなり、資金調達がスムーズに行われるのです。

 

売掛債権を担保としない場合、中小企業は不動産担保に頼らざるを得ません。しかし担保として提供できる不動産を十分に持っている中小企業は少ないものです。

それだけに、不景気などの影響で資金繰りに行き詰った時、融資を受けることが困難となる中小企業が増えました。

信用保証協会の設立などによって売掛債権担保融資保証制度を確立させることで、中小企業の資金調達の円滑・多様化を図ったのです。

 

CFイエロー
CFイエロー
ちなみに、この制度が始まったのは平成13年12月のことでした。

日本においては、ファクタリングと同様に売掛債権を活用した資金調達はあまりうまくいっていませんでした。

その背景には、以下のようなものが考えられます。

  •  売掛先が倒産した場合には、担保とした売掛債権には価値がなくなるなどのリスクがある
  • 売掛債権を担保として管理することにコストがかかる
  • 売掛債権を利用した資金調達に社会的な認知が低かった

これに対して、売掛債権担保融資保証制度が創設され対応を講じたことによって、徐々に浸透してきています。

 

▼【最短2時間】手持ちの請求書を現金化▼

※サービス利用には事前にGMOあおぞらネット銀行の法人口座が必要です。
資金需要に備えて事前の口座開設をおすすめします。

ファクタリングについての記事はこちら