経営改善のためには、経営計画を立てることが重要です。
経営計画による改善効果は非常に大きく、また経営計画がなければ改善が失敗に終わる可能性が高いです。
なぜ、経営計画がそれほど重要かと言えば、経営計画には社長と社員の意識を変える力があるからです。
経営難の根本的な原因を取り除く特効薬とも言えます。
本稿では、経営計画が経営改善に与える効果について解説していきます。
社長の意識に問題がある?
経営改善が必要な会社では、大小さまざまな問題を抱えているものです。
このため、どの問題から手を付けていいか分からず、意味のない取り組みをしてしまう会社が非常に多いです。
意味のない取り組みは、一見すると経営改善効果はプラスマイナスゼロに思えますが、実際にはマイナスです。
経営が苦しい会社には、時間をかけてじっくり取り組むような余裕はありません。
できるだけ早く改善していくべきであり、試行錯誤しているうちに手遅れになってしまうかもしれないのです。
したがって、無駄な取り組みによって経営資源や時間を浪費することは、なんとしても避ける必要があります。
では、何から取り組むべきかというと、会社の抱えている問題の中でも最も根本的な問題から改善していくべきです。
それをしなければ、本来ならば効果的な改善に取り組んでも効果が得られなかったり、逆効果になってしまったりすることもあります。

経営が苦しい会社が抱えている最も根本的な問題とは、「社長の意識の問題」であることが多いんだ。
社長の意識が低く、計画性のない経営をしていると、必ず経営は悪化します。
意識が低く、計画を持たずに経営を進めていけば、会社が効率よく成長することはできず、競合他社から取り残されて倒産してしまうかもしれません。
資金繰りに計画がなければ、資金ショートを引き起こして倒産する危険性も高いです。
また、意識があったとしても、意識の働かせ方が間違っていることもあります。
そうなると、効果的ではない取り組みに力を注いでしまい、改善に逆効果になってしまいます。
このように、社長の意識に問題がある会社では、それを変えないかぎり改善が難しくなります。
※社長の意識と経営改善の関係について、詳しくはこちら


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経営計画がカギになる!
社長の意識に問題があるならば、それを改善するところから始めなければなりません。
社長の意識が変わり、経営に計画性が出てくれば、社員は安心して社長についていけるようになりますし、金融機関も好材料とみなして資金調達にも役立ちます。
資金調達がうまくいけば会社の倒産は遠のき、さらなる改善を目指し、経営を正常化していくことができます。
そのために役立つのが、経営計画です。

経営を改善しようとしている会社では、特に「経営改善計画」とも言うわ。
経営計画を立てることによって意識改革が進めば、会社は大きく変わります。
これまでどうしようもなかった会社でも、その原因が社長の意識にあるならば、経営計画の立案が経営改善の特効薬になることがあるのです。
これまで意識に問題があったくらいですから、いきなり経営計画を立てようとしても、何をどうしたらいいかわからない人も多いと思います。
それは別の記事に任せるとして、経営計画書を作ることで期待できる効果を知っておくべきです。
※経営計画書の作り方について、詳しくはこちら→経営計画書は、三つのポイントから戦略を考えて作成しましょう(準備中)

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経営計画の効果
経営計画書を作ると、以下のような効果が期待できます。
真剣に考える機会になる
意識に問題があった社長は、経営のために必要な思考もあまりせず、頭が錆びついていることが少なくありません。
これまで、計画性のある考え方もそれほどしてこなかったはずです。
このため、経営計画をいざ立てるとなると、長い間考えてこなかったことを考える必要に迫られます。
経営に求められる頭の使い方をしていくうちに、意識もおのずと正されていきます。
資金繰りにしても、今までは短期的な目線しか持たず、行き当たりばったりなやりくりをしていたでしょうが、経営計画を立てるためには中長期的な資金繰りも考えなければなりません。
このように、経営計画を立てることによって視野が広がります。
狭い視野で見て、少ない選択肢を頼りに経営してきたものが、広い視野で見て、色々な選択肢から最適なものを選んで経営していけるようになるのです。

経営計画書を作っていくと、会社のことを真剣に考えられるようになるんだ。
これだけでも効果は非常に大きいです。
地に足のついた経営ができる
意識が低ければ、自分の経営に自信を持つことが難しく、どうしてもブレてしまいます。
正しいやり方で取り組んでいるのに、ちょっとした失敗で改悪してしまったり、効果が明らかでないうちからやり方をコロコロと変えたり、経営にマイナスの判断が多くなるのです。
ここでも、経営計画が生きてきます。
真剣に考えながら経営計画を作り上げていくと、「この計画でやれば大丈夫だ」という自信が芽生えてきて、地に足のついた経営ができるようになります。
この効果は、経営計画が詳細であればあるほど高まります。
資金繰り計画が詳細であれば、「このくらいまで資金が持つから、〇月までは問題ない」という自信が持てます。
突然資金繰りが危なくなって、焦ってブレてしまうことはなくなります。
販売計画が詳細であれば「顧客ターゲットと売り込む商品はしっかり考え抜いたから大丈夫だ」という自信になります。
結果を分析することなく、やみくもに方法を変えることもありません。
その結果、しっかり作った経営計画に集中して経営していけるようになります。
社長と社員の意識や経営資源を集中してこそ、経営困難な状況から抜け出せる可能性も見えてきます。
競争力が高まる
経営計画に沿って注力すれば、競争力は高まっていきます。
業績や財務が改善されて競争力が高まるだけではなく、会社の価値が高まることによっても競争力が磨かれていきます。
経営計画がなければ、確固たる方針を持つことができません。
会社を取り巻く環境が変化すれば、それに影響されてしまうことも多いです。
例えば、競合他社の動きに影響されることもあり、値上げ競争に巻き込まれて共倒れすることもあります。
しかし、経営計画書によって方針が明らかになっていれば、外部環境がどうなろうとも軸がブレず、独自路線を歩むことができます。
これによって会社の価値を高めていけば、競合他社が不毛な争いをしている中で、我関せずで経営に取り組むことができます。
このように、競合他社などの外部環境に影響されず、自社の価値を高めることに集中できることも、経営計画の大きなメリットです。
組織として強くなる
経営計画で方向性が固まり、社長の意識も変わってブレることがなくなれば、社員は安心してついてくるようになります。
これが定着すると、社長の決定を社員が忠実に受け入れるようになり、組織運営がスムーズになります。
また、社長の時間にも余裕が出てくるため、より大局的に計画を練ったり、取引先や銀行とじっくり交渉したりすることができるようになります。

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経営目標が達成しやすくなる
これまでも、何らかの数値目標を掲げてきたかもしれませんが、経営計画がなければ正確な目標設定はできません。
無理な目標を設定し、社員にハッパをかけている社長もたくさんいます。
このように、目標がノルマ化してしまうと、無理な営業によって不良債権の発生リスクが高まったり、社員に不満がたまったりといいことがありません。
そもそも無理な目標を立てたことで、それによってますます目標から遠のくという悪循環に陥ってしまいます。
しかし、経営計画を立てておけば、達成可能な目標を正確に設定することができます。
ノルマから追われるのではなく、目標を追いかける姿勢で事業に打ち込むことができるため、目標を達成できる可能性も高くなり、社員のモチベーションも高まります。
社員の意識も変わる
社長の意識を変えるために始めた経営計画は、やがて社員に波及していきます。
経営計画書を社内に共有すると、社員もそれに目を通し、しっかりとした計画に基づく目標を認識します。
その目標を達成するために、自分に求められる働きもわかります。
その結果、社員には責任感が生まれ、自立した業務につながっていきます。
社員一人当たりの稼ぎも伸びていくことでしょう。
特に社員教育をしていないにもかかわらず、経営計画によって生まれる様々な変化が社員を育てていくのです。
以上の効果を見れば、経営計画が経営改善に非常に役立つことが分かると思います。
経営改善がうまくいかない社長は、経営計画を作ることで自分の意識を変え、ひいては社員の意識まで変えることを考えるべきなのです。

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まとめ
経営計画書といえば、銀行の融資を引き出しやすくするために使われる資料のように扱われることもあります。
確かに、経営計画書が銀行交渉にプラスになるのは事実です。
しかし、経営計画書をただのツールとして扱うと、本来の効果が十分に得られません。
それではもったいないのです。
経営計画書を使えば、思っている以上に様々な効果が得られ、根本的な問題の払拭にも役立ちます。

ぜひ、経営計画を立ててみることをお勧めするよ!
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