ファクタリングは、売掛金滞留で資金繰りが悪化したときに便利な方法です。
取引方法や手数料、契約などの仕組みや、ファクタリングを取り入れるメリットなどを見ていきます。
手数料は意外と重要ですから、きちんと把握しておきましょう。
資金繰りが悪化…そんな時はファクタリング?
資金繰りが悪化してしまうと、それを挽回するのにかなり苦労します。
そうなる前に対策を練っておくことが大切です。
頑張っていても売掛金滞留が目立つようになっているなら、ファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか?
早めに対処すれば、資金繰りが悪化しかけてもダメージを少なくして、挽回することができます。

企業にとって資金繰りは経営を存続させるため、会社を生き残らせるために欠かせないことです。
そのためにはいかに、デメリットを減らし資金調達をするかがポイントとなります。
会計士に依頼して売掛金の管理や整理をしてもらうことができます。
当然報酬も発生しますが、会計士は売掛帳簿の管理や整理しかしてくれません。
これをファクタリング会社(以後会社と記述します)に依頼すれば、会計士の仕事だけでなく、売掛金の買取や管理、取引先の信用調査など幅広い希望を叶えてくれます。
もちろん手数料は必要ですし、若干高めの設定ですが、売掛金滞留の兆しが見え始めているなら、モタモタしているとどんどん経営が悪化していきます。

会社と契約すれば、売掛債権が発生した場合、一旦会社が買い取ってくれるので、支払期日前に現金化できます。
これにより資金調達がスムーズになるので、売掛金滞留を防げます。
ただし取引先企業も会社との契約が必要になり、取引事に個別に契約が必要となります。
逐一契約を結ばないといけないので、不便に感じる部分はありますが、売掛金滞留を防ぐにはかなりおすすめの方法です。
若干手数料が高めに設定されていますが、会社に債権を買い取ってもらうので、売掛金が回収できないという事態は防げます。
万一回収不能となっても、あらかじめ保証しなくてもいい契約を結んでおけば、会社が対処するので、保証金を支払う必要もありません。

売掛金の金額によっては、手数料で大半を持っていかれるので、必ずしもベストな選択とは言えませんが、売掛金滞留は防げます。
どうしても売掛金が滞留しがちで、そのことが経営を圧迫するというなら、一度会社に相談してみてはいかがでしょうか?
ただし会社にもいろいろあるので、信頼と実績があるところを選ぶのがおすすめです。
中には悪徳業者も存在しているので見極めには注意が必要です。

もし今、資金繰りにお困りなら、こちらの窓口に相談されてみてはいかがでしょうか。
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ファクタリングの基本的な仕組み
売掛金滞留の救世主となってくれる、ファクタリングの仕組みを説明します。
仕組みを知っておけば、資金調達に役立つことになります。
企業が売掛金を保有している場合、契約時に決めた支払期日にお金が振込まれます。
この場合、取引内容によって条件が異なるため、実際にお金が振込まれるまでの期間はバラバラです。
1ヶ月後の場合もあれば、数ヵ月後になってしまうこともあります。
そういう契約の元の取引ですが、売掛金の回収に時間がかかると、それが時に企業の資金繰りを悪化させることになりかねません。
かと言って契約として成立している以上、早く入金して欲しいとも言えず、困ってしまいます。

企業が抱えている売掛債権を会社が買い取ることで、支払期日前に現金化することができます。
会社は、買い取った債権を売掛先から後日回収するのが一連の流れとなります。
これにより、売掛金が滞留するという問題が解消されるという仕組みです。
基本的な流れ
企業が利用する支払いサイトにより、売掛金回収までの時間がかなり変わってきます。

せっかく売上が増えても、売掛金を回収できないままでは、結果的に資金繰りも悪化するという状態となってしまいます。
ファクタリングにもいくつか種類はありますが、基本的な流れは同じです。
まず企業間で売掛金が発生します。
会社を通す場合は事前に個別の契約が必要ですが、契約していれば、売掛金の支払期日前に現金化することができます。
売掛先企業は、支払期日に会社に売掛金を支払うという仕組みです。
ただしここで注意しなければいけないのが、会社を通すことで、売掛金の早期回収が可能になります。

100万円の売掛金があったとしても、会社を通すことで、100万円丸々回収できるわけではありません。
会社により%率は変わりますが、大体売掛金の5%から25%が手数料として引かれますので、手元に入るのは残りの分です。
ここはデメリットになってしまうかもしれません。
早期の売掛金回収を可能にするには、手数料が必要です。
資金繰りが悪化していないなら、支払期日まで待てば手数料を払わずに済みますが、売掛金が滞留している場合はそうも言っていられません。
会社を通すことで、売掛債権が回収できないとしても支払い義務がないのは最大のメリットです。

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ファクタリング契約の際に注意すべき点
契約に関する注意点がいくつかあります。
メリットも多いように思えますが、デメリットになる部分もあるので、自前によく確認しておくことをおすすめします。
原則対面となるのでネットや電話というわけにはいきません。
現状ではほとんどが東京を拠点としているため、地方にある企業は契約時に東京まで出向かないといけません。
場合によっては、債権譲渡登記を行わないといけません。
この場合は印鑑証明書と使用する印鑑が同一ものであるかの確認が必要ですから、対面は必須となります。
あまりにも遠方の場合は、交通費がかかるなどの理由で、必要書類を郵送したいと申し出る企業もあります。
しかし売掛債権の額を考えると、取引に関しては会社にもリスクがあるので、一度も会わずに契約することはありません。
一見面倒に思える対面ですが、逆に出張すると言ったり、レンタルオフィスで契約をするよう設定したりする場合は、きちんとオフィスを構えていないか、オフィスを見られたくない理由があると考えられます。

もちろん中には出張契約に応じているところもありますが、原則対面契約となるのは共通しています。
内容はとても重要ですし、万一トラブルになった場合も契約書が鍵となってくることもあります。
対面契約でも、契約書を交わさない、作成すらしないような場合も警戒したほうがいいでしょう。

控えを渡さないところもあるようなので、これもトラブルを防ぐために必ず控えをもらってください。
控えをくれないような場合は、印鑑を押さないなどで対処します。
契約書を交わし、控えをくれても説明は受けておきましょう。
この際わかりやすい言葉で、きちんと説明してくれるかどうかも重要なポイントになります。
一応契約書の内容を説明するのが義務となっていますが、説明が適当で、専門用語だらけでは理解できません。
素人でもわかるよう、わかりやすい言葉でこちらが理解できるように説明してくれることが大切です。

安心して利用するためには、そこがどういう会社なのかも可能な限りリサーチしておくといいかもしれません。
契約をする前に少しでも不安や疑問に感じることがあったら、それを完全クリアにしておきます。
モヤモヤが残るまま適当に契約するのはおすすめできません。

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ファクタリングに係わる手数料の話
ファクタリングを利用する場合は、手数料がかかります。
手数料を支払うことで得られるメリットも増えますが、時にデメリットになる部分もあるので利用に関しては慎重に見極めていきましょう。
ファクタリング会社を利用して、売掛債権を現金化するのは手数料がかかります。
この場合にかかるのは、手数料の他に割引料などもあります。
一見便利でメリットが多いサービスのように思えますが、資金繰りに苦しむ中小企業にとっては、時にファクタリングの利用が向かないこともあるので、注意が必要です。

ファクタリングには2社間と3社間の2種類の方法があります。
2社間は3社間に比べると手数料相場が高く、それが返って資金繰りを悪化させる可能性も出てきます。
2社間の相場は、売掛債権の10%から20%、3社間は売掛債権の1%から5%が相場となっています。
手数料がかかりますが、支払期日よりも早く売掛債権を現金化できます。
ただしファクタリングを利用せず、通常の支払期日を待つ場合は、売掛債権を全額現金化できます。

例えば100万円の売掛金で10%の手数料がかかる場合は。
掛け目が10万円となるので、手元に残るのは90万円となります。
20%の場合は掛け目が20万円となるので、それを差し引くと回収できるのは80万円となります。
資金繰りが悪化していないなら、わざわざファクタリングを利用しなくてもOKでしょう。
しかし、資金繰りに頭を悩まされていて、手数料分を差し引いてもすぐに現金化したい場合などは、ファクタリングを利用すれば、1ヶ月から2ヶ月先の入金予定がある場合でもすぐに手元に現金が入ります。
コスト削減を重視するなら、3社間がおすすめですが、スピーディさを重視するなら2社間が便利です。

2社間契約で発生する手数料は、登記費用、ファクタリング会社への手数料、紹介料、印紙代です。
登記費用というのは、手続きを司法書士に依頼した場合にかかる費用のことです。
ただし登記費用は避けて通れないため、基本的に支払わないといけない費用です。
もう一つ、印紙代も考えておかないといけません。
まず登記代は、債権譲渡登記と、抹消登記事務に必要です。
他にも債権譲渡契約書作成代行報酬があります。
印紙については、種類により金額は異なりますが、債権譲渡契約書印紙代や債権譲渡契約書印紙など数点あります。

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ファクタリングを資金繰りで使うメリットとは
ファクタリングにはメリットが多いように見られがちですが、その一方でデメリットも存在しています。
メリットとデメリットを両方紹介します。
メリット

ファクタリングの仕組みや特性上、今まで資金繰りに苦労していた企業も、資金繰りが楽になります。
銀行からの融資とも違うので、企業の経営状態はあまり重視しないため審査に通りやすいです。
借金とは違うので、担保なども不要だから気軽さもあります。
資金繰りの悪化は、キャッシュフローにも不安要素が増えますが、ファクタリングを利用すれば、キャッシュフローの正常化が見込めます。
特に急な出費が重なったり、支払い金が不足したりしている時は、期日前に現金化できるのが便利です。
ファクタリング会社を利用するにあたり、償還請求権なしの債権譲渡に対応している会社を選べば、万一売掛先の企業が支払い不能になっても、倒産しても会社から売掛金を請求されることはありません。
仮に支払不能や倒産になったとしても、既に会社に手数料を支払い取引が済んでいるから、貸借対照表に負債として計上されることもありません。
資金調達方法にもいくつかの選択肢がありますが、銀行から融資を断られた企業も重視するのは売掛先企業の信用度ですから、有効活用できます。
デメリット

本来売掛債権の支払期日まで待っておけば、売掛金が全額口座に入金されます。
しかしファクタリングを通すと、手数料がかかるので、その分売掛金から引かれる事になります。
利用するとしてできるだけ手数料を少なくしたいなら、2社間よりも3社間がおすすめです。
ちなみに2社間では手数料が10%から20%、場合によっては30%になる事も。
3社間なら、かかっても1%から5%となっているのでかなり変わってきます。

銀行系の事業用ローンは、低金利なのが魅力です。
2社間に比べると事業用ローンの方が金利は安くなりますが、借り入れをしたら返済しなければいけません。
金利は借入額によっても変わるので、多いほど安くなりますが、完済までに時間がかかることを考えると、必ずしもベストな選択肢とは言えません。
また銀行系の事業用ローンも、審査が厳しいと言われているので、申請しても審査に通過しないと利用できません。
このことを考えても、ファクタリングにはメリットが多く、借金ではないところが魅力です。