【4】金利はどのように決められている?実はこんな仕組みです

銀行から融資を受けるとき、会社によって異なる金利が定められます。

金利によって生じる利息の支払いは、会社の資金繰りにダイレクトに影響するものですから、できるだけ低い金利で借りたいと考えるのが普通です。

しかし、ただ金利を低くしたい一心で、知識を持たずに金利交渉をしてしまうと、そのような交渉は成立しないのはもちろん、銀行員から話の通じない社長と思われてしまいます。

そこで本稿では、金利はどのように決められているのかを具体的に学んでいきましょう。

金利はどう決められている?

銀行が融資先に対して設定している金利は、いくつかの条件によって変化します。

第一に、その融資が短期融資か、長期融資かによって金利は大きく変わります。

これについて、基本的な知識はこちらの記事

【1】なぜ返済期間によって金利が変わる?銀行のリスクから考えれば納得!
銀行から融資を受ける際には、返済期間や金利などの条件が設定されます。 返済期間は長ければ長いほど、金利は低ければ低いほど、資金繰りがラクになります。 中でも、金利には敏感な社長が多いです。 しかし、返済期間と金利は密接な関...

を参考にしてください。

ここでは、短期融資の金利はどのように設定されているのか、また長期融資の金利はどのように設定されているのかを、より具体的に見ていきます。

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短期融資の金利設定

短期融資の金利を設定するとき、銀行は「短期プライムレート」というレートを基準に考えます。

短期プライムレートとは?

短期プライムレートとは、「短期融資を実行するにあたって、最も優遇した場合に設定される金利」のことです。

銀行によって、最も優遇した場合の金利設定は異なりますが、金融機関全体で見た場合の短期プライムレートは1.475%となっています。

つまり、銀行が最も優遇した場合に設定する金利は、最低でも1.475%ということです。

したがって、金利を下げてほしいからといって、

「年利1.475%以下で貸してほしい」

などという交渉はあまりにも無茶苦茶だと言えます。

そのような交渉をすれば、銀行員は付き合いにくい社長だと考えるだろう。

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実際の金利設定

しかし実際には、1.475%という低金利で資金調達ができるケースはほとんどないでしょう。

なぜならば、短期プライムレートに対し、銀行ごとに金利を上乗せするからです。

 

短期プライムレートは、あくまでも最優遇した場合の金利だ。

このため、融資先の業績や安全性、信頼度、普段からの取引振りに応じて、短期プライムレートにいくらかの金利を上乗せするのです。

したがって、金利交渉であまりにも短期プライムレートに近い金利にしてほしいと交渉するならば、それもまた無理な交渉と言えます。

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長期融資の場合

長期融資の場合には、「長期プライムレート」を基準として考えます。

長期プライムレートとは?

長期プライムレートとは、「長期融資を実行するにあたって、最も優遇した場合に設定される金利」のことです。

短期プライムレートの説明と照らし合わせれば、長期プライムレートについても理解できると思います。

現在、長期プライムレートの平均値は1.00%となっています。

もちろん、銀行ごとに長期プライムレートは異なりますし、上乗せされる金利も異なるわ。

このため、長期融資を希望する会社が、長期プライムレート以下の金利設定、あるいは長期プライムレートに近い金利設定を望んで交渉しても、交渉はうまくいきません。

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実際には長期融資のほうが高金利

さて、ここで疑問を持った人も多いのではないでしょうか。

短期融資と長期融資によって銀行が負うリスクから考えれば、金利条件は「長期融資>短期融資」の関係になるのが普通です。

しかし、実際に短期プライムレートと長期プライムレートを比較すると、長期プライムレートのほうが低くなっているのです。

これは、景気の動向に影響を受け、長短金利の逆転現象が起きているためだ。

これは少しややこしい説明を必要とするため、別の記事

【5】長短金利の逆転とは?金利への理解を深めよう
皆さんもご存じの通り、長期融資は短期融資よりも高い金利設定になっています。 しかし、金利設定の基準となる短期プライムレートと長期プライムレートを比較してみると、現在は長期プライムレートのほうが低くなっているため、長期融資のほうが低い金...

の記事を参考にしてほしいと思います。

短期プライムレートが長期プライムレートを上回れば、長期融資のほうが短期融資よりも低い金利で融資を受けられると考えるのが普通です。

しかし実際には、長期融資のほうが金利は高くなります。

なぜならば、短期金利が長期金利よりも高くなると、短期金融市場で資金を調達していた銀行が長期で貸し出しをした場合、調達金利が貸付金利を上回ってしまい、収益性が低下するためです。

したがって、長短金利が逆転している状況下では、長期プライムレートではなく「新長期プライムレート」が適用されます。

新長期プライムレートは、短期プライムレートに対して、銀行ごとに設定した金利を上乗せしたレートのことです。

よく見られるのが、3年以内の中期融資ならば「短期プライムレート+0.3%」、3年超の長期融資ならば「短期プライムレート+0.3%+0.2%」といった設定です。

つまり、新長期プライムレートとは、

「短期金利が長期金利を上回っている状況で、長期融資を実行するにあたり、最も優遇した場合に設定される金利」

であると言えます。

具体的な金利計算の方法

したがって、長短金利の逆転が起きている場合にも、長期融資のほうが短期融資よりも金利は高くなります。

現在、短期プライムレートは1.475%ですから、

短期融資の金利:1.475%(短期プライムレート)+銀行の設定する上乗せ金利
長期融資の金利:新長期プライムレート(3年以内:1.475%+0.3%、3年超:1.475%+0.3%+0.2%)+銀行の設定する上乗せ金利

となります。

金利交渉では、この金利計算をしっかり踏まえたうえで交渉していくことが大切です。

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まとめ

金利交渉の際には、短期融資と長期融資のどちらを希望しているかによって、基準となるレートが異なることを踏まえて、無理のない範囲で引き下げをお願いすることが大切です。

無理のない範囲内であれば、銀行も「ちょっと検討してみよう」と考えるのです。

基準となるレートを無視した交渉では、「検討の余地なし」として交渉になりません。

銀行が金利を設定する仕組みを考慮しながら、金利交渉を進めていきましょう。

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