銀行から融資を受けるとき、会社は必ず利息を負担する必要があります。
例えば、1000万円を2.0%の金利で借りた場合には、(単純計算で)1年間で20万円の利息となります。
借入額全体から見れば、利息の額はそれほど大きいとは言えないため、利息を嫌って必要な融資を受けないのは問題です。

しかし、金利が低いことに越したことはありませんから、金利を下げるための融資交渉も必要となるわ。
しかし、金利の仕組みを知らずに交渉しても、交渉がうまくいかないのはもちろんのこと、話の通じない社長として悪い印象を持たれ、その後の銀行付き合いに響くこともあります。
本稿と、本稿に紐づけられた記事によって金利の仕組みを学び、金利交渉に役立ててください。
返済期間から考える
金利を左右する第一の要素が、返済期間です。
返済期間が長ければ、返済期間中に融資先の経営が悪化し、貸し倒れに陥るリスクが高まるため、銀行は金利を高めに設定する必要があります。
このため、短期融資か長期融資かによって、つまり融資期間が1年以内か1年超かによって金利が変動します。
この知識は、
- 短期融資と長期融資のバランスを見直し、全体での支払利息を抑える
- 金利が高い長期融資では、積極的に保全を提供して金利を下げてもらう
などの金利交渉に役立ちます。
※返済期間と金利の関係について、詳しくはこちら


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銀行の規模から考える
銀行の規模も、金利に大きく影響します。
一般的に、規模の大きい銀行ほど金利が低く、規模の小さい銀行ほど金利が高い傾向があります。

これは、規模によって資金力や提案力が異なり、相手にする顧客も異なるためよ。
したがって、金利交渉をうまく進めていくためには、自社が付き合える規模の銀行のうち、できるだけ規模の大きい銀行と交渉することで、低めの金利を引き出せる可能性が高まります。
※銀行の規模と金利の関係について、詳しくはこちら

銀行の営業エリアから考える
銀行の営業エリアによっても、金利は変わります。
資金需要が大きく、銀行間の競争が激しいエリアでは、他行よりも金利を引き下げなければ借りてもらえないため、金利が低くなる傾向があります。
資金需要が小さく、銀行間の競争も起こりにくいエリアでは、競争せずとも顧客を獲得できるため、金利が高くなる傾向があります。

自社が、金利の低くなりやすいエリアか、低くなりにくいエリアかを知れば、金利交渉の方針も見えてくるぞ。
※銀行の営業エリアと金利の関係について、詳しくはこちら


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金利計算から考える
銀行が金利をどのように計算しているかを知っておくと、金利交渉でも合理的な提案がしやすくなります。
短期融資で金利の基準となる短期プライムレート、長期融資で金利の基準となる長期プライムレートあるいは新長期プライムレートについて、具体的な知識を持っておくと、銀行が最低でも欲しいと思っている金利を考慮しながら交渉することができます。
なお、金利の決め方を理解するにあたって、最近では「長期金利のほうが短期金利よりも高い」という原則が通用しない「長短金利の逆転」が起きています。

ここも一通り学んでおけば、金利への理解が深まることだろう。
※金利を決める仕組みと長短金利の関係について、詳しくはこちら



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スプレッド融資を考える
金利交渉は、融資を受ける際の金利条件を引き下げるための交渉です。
交渉が成立する範囲内で、できるだけ引き下げたいと考えて交渉していきます。
したがって、超低金利のスプレッド融資を受けることができれば大成功であり、これぞ究極の金利交渉と言えるでしょう。
しかし、スプレッド融資の条件は中小企業にとってはかなり厳しく、ほとんどの会社は交渉に失敗すると思います。
したがって、会社の規模を拡大し、業績・財務の両面から強い会社に育てていき、将来的には銀行からスプレッド融資を出してもらえる会社になるべく、経営に取り組んでいくことが大切です。
※超低金利で借りられるスプレッド融資について、詳しくはこちら


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まとめ
本稿と、本稿に紐づけられた記事によって、金利の仕組みや金利交渉のポイントが理解できると思います。
「これまでも金利交渉に取り組んできたが、なかなかうまくいかない」と思っている社長は、なぜうまくいかなかったのか、どうすればよかったのか、今後はどうしていくべきかが分かり、今後の金利交渉に活用できるはずです。

当サイトの他の記事も参考にしつつ、経営に役立ててほしいと思う!
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