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倒産件数の推移【2026年9月分】月次・年次と資金繰りDIを毎月更新

最終更新 公開 約13分で読めます 執筆:アンドファクタリング運営事務局

広告なし・一次情報にもとづく解説です。編集方針

この記事の要点

  • 東京商工リサーチ 全国企業倒産状況によると、2026年9月の企業倒産(負債1,000万円以上)は831件で前年同月比4.8%減と4か月ぶりに前年を下回ったが、1〜9月の累計は8,035件で前年同期を5.3%上回っている。
  • 企業倒産は東京商工リサーチの集計で2021年の6,030件から2025年の1万300件へ4年で約1.7倍に増え、帝国データバンクの集計でも2026年1〜9月は7,999件と前年同期を5.0%上回っている。
  • 日銀短観の中小企業(全産業)の資金繰り判断DIは2026年9月調査で8と、2021年以降6〜9の範囲で横ばいだが、同じ調査の借入金利水準判断DI(「上昇」−「低下」)は6月調査の61から70へ9ポイント上がった。
  • 一方、日本政策金融公庫の全国中小企業動向調査では小企業の資金繰りDIが2026年4〜6月期に▲19.9で、倒産の大半を負債1億円未満の小規模な企業が占めることと合わせて、規模の小さい企業ほど資金繰りが厳しい。
  • 次回の公表予定は、東京商工リサーチと帝国データバンクの2026年10月分の倒産集計が2026年11月10日13時30分、日銀短観12月調査が2026年12月14日である。
早わかり表
最新月の倒産(2026年9月)831件・前年同月比4.8%減(東京商工リサーチ)/800件・同12.0%減(帝国データバンク)
2026年1〜9月の累計8,035件・前年同期比5.3%増(東京商工リサーチ)/7,999件・同5.0%増(帝国データバンク)
2026年度上半期(4〜9月)5,373件・前年同期比3.9%増(東京商工リサーチ)/5,362件(帝国データバンク)
2025年の年間件数1万300件(東京商工リサーチ)/1万261件(帝国データバンク)
短観の資金繰り判断DI(中小企業)8(2026年9月調査。「楽である」−「苦しい」)
小企業の資金繰りDI▲19.9(日本公庫、2026年4〜6月期)
次回の公表倒産10月分:11月10日13時30分(東京商工リサーチ・帝国データバンク)/短観12月調査:12月14日
目次
  1. 次回の公表予定と更新の方針
  2. 最新月の倒産件数は?(2026年9月)
  3. 倒産件数の年次推移は?(2021〜2025年)
  4. 資金繰りDIの推移は?日銀短観(2021〜2026年)
  5. 小規模な企業の資金繰りDIは?調査ごとの違い
  6. 倒産の増加はファクタリングの利用者にどう関係する?
  7. 数字を引用するときの注意点
  8. 資金繰りが苦しいときに確認すること

企業倒産(負債1,000万円以上)は、東京商工リサーチ 全国企業倒産状況で2026年9月に831件と前年同月を4.8%下回り、4か月ぶりに減りました[2]。それでも1〜9月の累計は8,035件で前年同期比5.3%増、帝国データバンクの集計でも1〜9月は7,999件で前年同期比5.0%増です[2][21]。一方、日銀短観の中小企業の資金繰り判断DIは2026年9月調査で8と、プラス圏の横ばいが続いています[9]。このページでは、2021年以降の倒産件数と資金繰りDIを表で並べ、毎月の公表に合わせて更新します。

このページの数字は、2026年10月22日時点で公表されている最新値です。帝国データバンクの数字は、同社の資料の数値を出典付きで引用しています。

次回の公表予定と更新の方針

次回は、2026年11月10日13時30分に東京商工リサーチと帝国データバンクの2026年10月分の倒産集計が、12月14日に日銀短観12月調査が公表される予定です[1][21]。このページは、公表のたびに表を更新し、変更の内容を更新履歴に記録します。

統計 最新の反映分 次回の公表
東京商工リサーチ 全国企業倒産状況 2026年9月分・2026年度上半期(10月8日公表) 2026年11月10日13時30分(10月分)[1]
帝国データバンク 全国企業倒産集計 2026年9月報・2026年度上半期(10月8日公表) 2026年11月10日13時30分(10月報)[21]
日銀短観(資金繰り判断DI) 2026年9月調査(10月1日公表) 2026年12月14日(12月調査)
日本公庫 全国中小企業動向調査(小企業の資金繰りDI) 2026年4〜6月期(7月27日公表) 四半期ごと。7〜9月期は2026年10月下旬の見込み(10月22日時点で同公庫サイトに接続できず未確認)
日本公庫 中小企業景況調査 2026年9月(9月30日公表) 毎月
中小企業景況調査(中小機構) 2026年7〜9月期(9月30日公表) 四半期ごと
商工会議所LOBO調査 2026年9月(9月30日公表) 毎月

最新月の倒産件数は?(2026年9月)

2026年9月の企業倒産は、東京商工リサーチの集計で831件(前年同月比4.8%減)、帝国データバンクの集計で800件(同12.0%減)でした[2][21]。どちらの集計でも4か月ぶりに前年同月を下回りましたが、1〜9月の累計は前年同期を上回っています。

項目 東京商工リサーチ 帝国データバンク
2026年9月の件数 831件(前年同月比4.8%減) 800件(同12.0%減)
2026年9月の負債総額 1,088億8,400万円(同3.1%減) 1,029億4,600万円(同4.4%増)
2026年1〜9月の累計 8,035件(前年同期比5.3%増) 7,999件(同5.0%増)
2026年度上半期(4〜9月) 5,373件(前年同期比3.9%増)、負債8,561億6,900万円 5,362件(前年同期は5,146件)、負債8,304億700万円
集計の範囲 負債1,000万円以上。法的整理+私的整理 負債1,000万円以上。法的整理のみ

東京商工リサーチによると、9月の831件は8月の830件に次いでことし3番目に少なく、9月としては5年ぶりに前年を下回りましたが、2024年から3年連続で800件台です。負債1億円未満の構成比は77.3%、従業員10人未満の構成比は91.5%で今年最高でした[2]。帝国データバンクは、2026年度上半期の倒産が2年連続で5,000件を超え、下半期も5,000件を超えるペースで推移するとみています[21]。

なお、前月の2026年8月は、東京商工リサーチの集計で830件(前年同月比3.1%増)、帝国データバンクの集計で827件(同10.1%増)でした[23][6]。

2026年9月はどの業種で倒産が多い?

2026年9月の倒産は、東京商工リサーチの集計でサービス業他が294件と最も多く、建設業は132件(前年同月比27.4%減)で今年最少でした[2]。帝国データバンクの集計でも、サービス業220件、小売業164件、建設業145件の順です[21]。

産業・業種 東京商工リサーチ(2026年9月) 帝国データバンク(2026年9月)
サービス業 294件(前年同月比1.3%増)※サービス業他 220件(同2.2%減)
建設業 132件(同27.4%減) 145件(同18.5%減)
小売業 107件(同9.1%増) 164件(同21.5%減)
製造業 97件(同3.9%減) −
卸売業 89件(同11.8%減) −
運輸業 38件(同18.7%増) −
不動産業 30件(同15.3%増) 32件(同23.1%増)

出典:東京商工リサーチ 全国企業倒産状況 2026年9月[2]、帝国データバンク「倒産集計 2026年 9月報」[21]。単位は件。両社は産業の分け方と集計の範囲が違うため、同じ行でも件数は一致しません。「−」は当サイトが件数を確認していない項目です。

帝国データバンクの主因別では、9月の倒産800件のうち「販売不振」が651件(81.4%)で、「売掛金回収難」は2件(前年同月6件)でした[21]。東京商工リサーチの集計では、9月の「人手不足」関連倒産は34件(前年同月48件)、「物価高」倒産は68件(同77件)で、いずれも前年同月を下回りました[2]。

2026年の月次の推移

月 東京商工リサーチ 帝国データバンク 帝国データバンクの前年同月比(当サイト算出)
2025年9月 873 909 −
2025年10月 965 965 −
2025年11月 778 796 −
2025年12月 928 881 −
2026年1月 887 861 +3.7%
2026年2月 851 833 +8.5%
2026年3月 924 943 +7.8%
2026年4月 883 899 +8.8%
2026年5月 780 771 −7.7%
2026年6月 1,021 1,028 +18.3%
2026年7月 1,028 1,037 +8.5%
2026年8月 830 827 +10.1%
2026年9月 831 800 −12.0%

出典:東京商工リサーチ 全国企業倒産状況(各月)[1]、帝国データバンク「全国企業倒産集計2026年8月報」の月別倒産件数[6]と「倒産集計 2026年 9月報」[21]。単位は件。前年同月比は、帝国データバンクの2025年と2026年の月別件数から当サイトが算出。

2026年6月と7月は、両社とも1,000件を超えました。帝国データバンクによると、2か月連続の1,000件超は2009年以来約17年ぶりです[18]。

倒産件数の年次推移は?(2021〜2025年)

企業倒産は、東京商工リサーチの集計で2021年の6,030件から2025年の1万300件へ、4年連続で増えました[3][5]。2021年は前年比22.4%減の少ない年で、2025年はそこから約1.7倍の水準です。

年 東京商工リサーチ(件) 前年比 負債総額(東京商工リサーチ) 帝国データバンク(件)
2021年 6,030 −22.4% 1兆1,507億円 −
2022年 6,428 +6.6% 2兆3,314億円 6,376
2023年 8,690 +35.1% 2兆4,023億円 8,497
2024年 10,006 +15.1% 2兆3,435億円 9,901
2025年 10,300 +2.9% 1兆5,921億円 10,261
2026年1〜9月 8,035 +5.3%(前年同期比) 1兆2,240億円 7,999

出典:2021〜2024年は中小企業庁「倒産の状況」(東京商工リサーチ調べ)[5]、2025年は東京商工リサーチ 全国企業倒産状況[3]、2026年1〜9月は同2026年9月分の年間累計[2]。帝国データバンクは「倒産集計 2026年 9月報」の1〜9月累計[21]と「全国企業倒産集計2025年報」[7]。負債総額は億円未満を切り捨て。

2025年は2年連続の1万件超で、2013年(1万855件)以来の水準でした[3]。帝国データバンクの集計でも、1万件超は2013年以来12年ぶりです[7]。2026年上半期(1〜6月)は、東京商工リサーチで5,346件(前年同期比7.1%増)、帝国データバンクで5,335件(同6.6%増)でした[4][8]。2026年度上半期(4〜9月)は、東京商工リサーチで5,373件(同3.9%増)、帝国データバンクで5,362件(前年同期は5,146件)でした[2][21]。

どんな企業が倒産している?

項目 数字 出典
負債1億円未満の構成比 76.6%(2025年、過去30年で最高) 東京商工リサーチ[3]
従業員10人未満の構成比 90.6%(2026年上半期) 東京商工リサーチ[4]
産業別で最多 サービス業他3,478件(2025年、過去最多)。建設業は2,014件で12年ぶりに2,000件超 東京商工リサーチ[3]
物価高倒産 767件(2025年) 東京商工リサーチ[3]
人手不足倒産 2026年度上半期(4〜9月)に240件(前年同期比17.0%増)で過去最多。うち人件費高騰が130件 東京商工リサーチ TSRデータインサイト[24]
売掛金回収難が原因の倒産 50件・0.5%(2025年)。2026年上半期は32件で前年同期の約2.3倍 帝国データバンク[7][8]
税金滞納による倒産 181件(2026年1〜8月、前年同期比58.7%増)。2026年度上半期(4〜9月)は168件で前年同期の2倍、この10年で最多 東京商工リサーチ TSRデータインサイト[16][22]

売掛金回収難が主な原因の倒産は件数としては少ないものの、2026年上半期に増えています[8]。取引先の倒産に備える方法は売掛先が倒産・支払遅延したらで解説しています。

倒産以外の退出:休廃業・解散

倒産は負債1,000万円以上の法的・私的整理だけを数えるため、資産が負債を上回るうちに事業をやめる「休廃業・解散」は含みません。東京商工リサーチによると、2025年の休廃業・解散は6万7,210件(前年比7.2%増)で3年連続の過去最多、直前期に黒字だった企業は52.8%でした(東京商工リサーチ TSRデータインサイト)[19]。帝国データバンクの集計では2025年に6万7,949件で、直前期の当期純損益が黒字の割合は49.1%と、2016年以降で初めて50%を下回りました[20]。両社は定義が違うため、件数と黒字率は一致しません。

資金繰りDIの推移は?日銀短観(2021〜2026年)

日銀短観の中小企業(全産業)の資金繰り判断DIは、2021年3月調査から2026年9月調査まで6〜9の範囲で推移しています[10]。DIは「楽である」−「苦しい」で、プラスは資金繰りが「楽」と答えた企業の方が多い状態です。

調査月 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年
3月 6 6 7 8 8 7
6月 8 9 8 8 8 8
9月 9 8 8 9 8 8
12月 8 8 7 8 8 −

出典:日本銀行 時系列統計データ検索サイト(系列TK99F0000609GCQ03000)[10]、2026年9月調査は日本銀行 短観要旨[9]。単位は%ポイント。

資金繰りが「苦しい」と答えた中小企業の割合は、2021年3月調査の15%から、2026年9月調査の12%まで、12〜15%の範囲です[10]。コロナ禍の2020年6月調査ではDIが−1まで下がりました。2004年3月調査以降で最も低いのは2009年3月調査の−23で、このとき「苦しい」は33%でした[10]。

項目 2026年9月調査 前回(2026年6月調査)
資金繰り判断DI(中小企業) 8 8
同(大企業) 13 12
金融機関の貸出態度判断DI(中小企業、「緩い」−「厳しい」) 12 12
借入金利水準判断DI(中小企業、「上昇」−「低下」) 70 61

出典:日本銀行 短観要旨 2026年9月[9]。2026年9月調査の中小企業の調査対象は4,884社(回答率99.6%)。

中小企業の借入金利水準判断DIは、2026年6月調査の61から9月調査の70へ9ポイント上がり、12月調査までの予測は74です[9]。2025年12月調査の46からは24ポイントの上昇です。日本銀行は2026年9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げ、9月24日から適用しました[17]。

帝国データバンクは「日銀の追加利上げが企業に与える影響度調査」(調査対象16.8万社、2026年9月18日発表)で、追加利上げの影響を試算しています[21]。借入金利が現状から0.25%上がると、経常黒字から赤字に転じる企業は約2,700社・1.6%、不動産業では3.6%です(同社「倒産集計 2026年 9月報」での引用)[21]。資金繰り判断DIが横ばいでも、借入金利の上昇は企業の利益を押し下げる要因になります。

では、DIが横ばいなのに倒産が増えるのはなぜ?

短観の中小企業DIは、回答企業全体で「楽である」と「苦しい」の割合を差し引いた平均的な姿です。「苦しい」と答える企業が12%前後で変わらなくても、その中で資金繰りに行き詰まる企業が増えれば倒産は増えます。倒産の大半は負債1億円未満・従業員10人未満の企業で[3][4]、短観の回答企業より規模の小さい層に集中しているため、次の節の小規模な企業向けの調査とあわせて読む必要があります。

小規模な企業の資金繰りDIは?調査ごとの違い

規模の小さい企業を対象にした調査ほど、資金繰りDIはマイナスで、資金繰りが厳しいことを示しています。日本公庫の小企業(原則従業者20人未満)の資金繰りDIは、2026年4〜6月期に▲19.9でした[11]。

調査 対象 DIの定義 最新値
日銀短観 中小企業(全産業) 「楽である」−「苦しい」 8(2026年9月調査)[9]
日本公庫 中小企業景況調査 三大都市圏の公庫取引先900社 「余裕」−「窮屈」(季節調整値) 5.4(2026年9月。8月は5.7)[12]
日本公庫 全国中小企業動向調査(中小企業編) 原則従業員20人以上 前期比「好転」−「悪化」 0.8(2026年4〜6月期)[11]
日本公庫 全国中小企業動向調査(小企業編) 原則従業者20人未満、有効回答6,051社 前期比「好転」−「悪化」 ▲19.9(2026年4〜6月期。7〜9月期の見通しは▲28.4)[11]
中小企業景況調査(中小機構) 有効回答1万7,902社 前年同期比「好転」−「悪化」 ▲11.9(2026年7〜9月期。前期は▲13.4)[13]
商工会議所LOBO調査 会員企業、有効回答1,893社 前年同月比「好転」−「悪化」 ▲12.6(2026年9月。8月は▲14.1)[14]

DIの定義は調査ごとに違うため、数字の大小をそのまま比べることはできません。「楽である」−「苦しい」の水準を聞く調査(短観)はプラス、前期や前年と比べた変化を聞く調査(日本公庫の動向調査・LOBO)はマイナスになりやすい、という違いがあります。

倒産の増加はファクタリングの利用者にどう関係する?

倒産の増加は、ファクタリングの利用者にとって「売掛先が払えなくなるリスク」と「ファクタリング会社・決済代行会社が破綻するリスク」の2つに関係します。どちらも、契約の条件で誰が損失を負うかが変わります。

リスク 統計で見える動き 契約で確認すること
売掛先の倒産・支払遅延 売掛金回収難が原因の倒産は2026年上半期に32件で、前年同期の約2.3倍(帝国データバンク)[8] 償還請求権(リコース)の有無。ノンリコースなら、売掛先の倒産の損失はファクタリング会社が負う
資金化サービスの提供会社の破綻 2026年7月に、帝国データバンクが「クレジットカード売上代金の早期決済代行」と表現する会社が負債1,151億6,400万円で破産した[18] 入金前の代金や、2社間で回収した代金の扱い

取引先の支払いが止まったときの対応は売掛先が倒産・支払遅延したら、ファクタリング会社が倒産した場合はファクタリング会社が倒産したらどうなる?、償還請求権の見方は償還請求権(ノンリコース)とはで解説しています。

数字を引用するときの注意点

このページの数字を引用するときは、調査主体・対象期間・定義を必ず添えてください。倒産件数は、東京商工リサーチと帝国データバンクで集計の範囲が違い、同じ月でも件数が一致しません。

注意点 正しい書き方の例
東京商工リサーチの出典表記 「東京商工リサーチ 全国企業倒産状況」「東京商工リサーチ TSRデータインサイト」と書く(略記のみは不可)
帝国データバンクの資料 数字を出典付きで引用するのは可。グラフや資料の転載は不可
上半期と年度上半期 「2026年上半期(1〜6月)」「2026年度上半期(4〜9月)」のように期間を書き分ける
資金繰りDI 「日銀短観の中小企業・全産業、『楽である』−『苦しい』」のように、調査名と定義を書く
黒字倒産 「黒字倒産は◯%」とは書かない(独立した集計がない)

倒産や資金繰りの数字と、ファクタリング市場の統計の関係はファクタリングの市場規模と統計で整理しています。

資金繰りが苦しいときに確認すること

統計で倒産が増えている局面では、自社の資金繰りと取引先の支払状況を早めに点検します。資金ショートの兆候は、数字より先に支払いの遅れとして表れます。

資金ショートを防ぐ手順は資金ショートを防ぐには、必要な運転資金の計算は運転資金とはで解説しています。

よくある質問

Q2026年の企業倒産件数はどのくらいですか?

A東京商工リサーチ 全国企業倒産状況では、2026年1〜9月の企業倒産は8,035件で、前年同期を5.3%上回りました。帝国データバンクの集計では1〜9月が7,999件(前年同期比5.0%増)です。9月は両社とも4か月ぶりに前年同月を下回りましたが、累計では前年を上回るペースが続いています。

Q企業倒産は増えていますか?

A年単位では増えています。東京商工リサーチ 全国企業倒産状況では、2021年の6,030件から2025年の1万300件まで4年連続で増え、2026年1〜9月も前年同期比5.3%増です。ただし2026年9月は831件で前年同月を4.8%下回り、4か月ぶりの減少でした。

Q東京商工リサーチと帝国データバンクで倒産件数が違うのはなぜですか?

A集計の範囲が違うためです。どちらも負債1,000万円以上が対象ですが、東京商工リサーチは法的整理と私的整理を、帝国データバンクは法的整理だけを数えます。そのため件数は一致せず、引用するときはどちらの数字かを明記する必要があります。

Q資金繰りDIとは何ですか?

A資金繰りDIとは、企業に資金繰りの状況を聞き、「良い」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた指数です。日銀短観は「楽である」−「苦しい」、日本公庫の全国中小企業動向調査は前期と比べた「好転」−「悪化」で計算するなど、調査ごとに定義が違います。

Q中小企業の資金繰りは悪化していますか?

A調査によって見え方が違います。日銀短観の中小企業の資金繰り判断DIは2026年9月調査で8と「楽である」超が続いていますが、日本公庫の小企業の資金繰りDIは2026年4〜6月期に▲19.9でした。規模の小さい企業ほど資金繰りが厳しく、倒産も負債1億円未満の企業が7割台を占めます。

Q倒産が多い業種はどこですか?

A東京商工リサーチ 全国企業倒産状況では、2025年の倒産はサービス業他が3,478件で最も多く、建設業が2,014件で続きました。2026年9月も、サービス業他が294件で最多、建設業は132件(前年同月比27.4%減)でした。帝国データバンクの2026年9月の集計では、サービス業220件、小売業164件、建設業145件の順です。

Q倒産件数の次回の公表はいつですか?

A東京商工リサーチは2026年10月分の全国企業倒産状況を、帝国データバンクは2026年10月報を、どちらも2026年11月10日13時30分に発表する予定です。日銀短観の12月調査は2026年12月14日に公表予定です。このページは公表後に数字を更新します。

Q黒字倒産の件数は分かりますか?

A分かりません。東京商工リサーチ・帝国データバンクとも、「黒字倒産」を独立した区分として集計・公表していません。東京商工リサーチの分析では、2025年に倒産した794社のうち倒産直前の最新期で最終赤字だった企業は64.3%でしたが、残りをそのまま黒字倒産の比率と読むことはできません。

出典・参考資料

  1. 東京商工リサーチ「全国企業倒産状況(月次の一覧・次回発表予定)」(2026年10月22日確認)
  2. 東京商工リサーチ「全国企業倒産状況 2026年9月(年間累計・年度累計を含む)」(2026年10月8日)
  3. 東京商工リサーチ「全国企業倒産状況 2025年(1-12月)」(2026年1月13日)
  4. 東京商工リサーチ「全国企業倒産状況 2026年上半期(1-6月)」(2026年7月8日)
  5. 中小企業庁「倒産の状況(東京商工リサーチ調べ)」(2025年6月分のデータで確認)
  6. 帝国データバンク「全国企業倒産集計2026年8月報」(2026年9月8日)
  7. 帝国データバンク「全国企業倒産集計2025年報」(2026年1月13日)
  8. 帝国データバンク「倒産集計2026年上半期報」(2026年7月8日)
  9. 日本銀行「短観(要旨)(2026年9月)」(2026年10月1日)
  10. 日本銀行「時系列統計データ検索サイト(短観 資金繰り判断DI 中小企業・全産業、系列TK99F0000609GCQ03000・TK99F0000609FCQ03030)」(2026年10月2日更新)
  11. 日本政策金融公庫「全国中小企業動向調査結果(2026年4〜6月期)」(2026年7月27日)
  12. 日本政策金融公庫「中小企業景況調査(2026年9月)要約版」(2026年9月30日)
  13. 中小企業基盤整備機構「第185回中小企業景況調査(2026年7〜9月期)」(2026年9月30日)
  14. 日本商工会議所「商工会議所LOBO(早期景気観測)調査 2026年9月調査結果」(2026年9月30日)
  15. 東京商工リサーチ「TSRデータインサイト「倒産企業の財務データ分析」」(2026年3月31日)
  16. 東京商工リサーチ「TSRデータインサイト「2026年1-8月の『税金滞納』倒産」」(2026年9月8日)
  17. 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)
  18. 帝国データバンク「倒産集計2026年7月報」(2026年8月10日)
  19. 東京商工リサーチ「TSRデータインサイト「2025年の休廃業・解散」」(2026年1月9日)
  20. 帝国データバンク「全国企業「休廃業・解散」動向調査(2025年)」(2026年1月9日)
  21. 帝国データバンク「倒産集計 2026年 9月報(2026年度上半期の見通しを含む)」(2026年10月8日)
  22. 東京商工リサーチ「TSRデータインサイト「『税金滞納』倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増」(2026年度上半期)」(2026年10月8日)
  23. 東京商工リサーチ「全国企業倒産状況 2026年8月」(2026年9月8日)
  24. 東京商工リサーチ「TSRデータインサイト「年度上半期の『人手不足』倒産 過去最多の240件」」(2026年10月5日)

出典のURLと内容は2026年10月22日時点で確認しています。

この記事の更新履歴

  •  公開(倒産は2026年8月分、短観は2026年6月調査まで反映)
  •  倒産を2026年9月分に更新(東京商工リサーチ831件・1〜9月8,035件、帝国データバンク800件・1〜9月7,999件)し、2026年度上半期(東京商工リサーチ5,373件、帝国データバンク5,362件)と税金滞納倒産の年度上半期168件を追加。短観を9月調査(中小企業の資金繰り判断DI 8、借入金利水準判断DI 70)、日本公庫の中小企業景況調査を9月(5.4)、中小企業景況調査を第185回(▲11.9)、LOBO調査を9月(▲12.6)に更新。次回の公表予定を11月10日・12月14日に更新。あわせて、2026年9月の産業別・業種別の倒産件数(東京商工リサーチ・帝国データバンク)、2026年度上半期の人手不足倒産240件、帝国データバンクの追加利上げの影響試算(借入金利0.25%上昇で約2,700社・1.6%が経常赤字に)を追加。訂正:日本公庫 全国中小企業動向調査の7〜9月期を「同公庫サイトで確認」としていたが、10月22日時点では同公庫サイトに接続できず未確認のため表記を改めた。title を主要KW前半の形に変更

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アンドファクタリング「倒産件数の推移【2026年9月分】月次・年次と資金繰りDIを毎月更新」(https://factoring.co.jp/data/bankruptcy-cashflow-di/、2026年10月22日更新)