資金使途への意識が低いのは問題あり!改善してメリットを得よう

金融庁は銀行に対して、資金使途を重視するように指導しています。

そのため、銀行は融資審査の際には資金使途に注目し、そこで納得しなければ融資することはありません。

したがって、資金使途を明確にしておかなければ、銀行から融資を受けることが難しくなります。

実際には、資金使途をそれほど重視していない会社も多いものです。

しかし、資金使途を明確にすることには、大きなメリットがあります。

そこで本稿では、資金使途を重視できない理由や、明らかにすることのメリットを解説していきます。

どうして資金使途を重視しない会社が多い?

会社から融資の申し込みを受けた銀行は、様々な点を審査していく中で、資金使途を重視します。

資金使途が良いものなければ、せっかく融資した資金が事業と関連付けられず、事業で活きることなく浪費されてしまうからです。

そうなると、融資した資金が会社の利益に結び付きません。

銀行への返済は利益の中から行なうものですから、資金使途が悪い会社へ融資することは、貸し倒れリスクが高いとも言えます。

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したがって、銀行は資金使途を重視し、納得のいく説明を求めてくるわ。

しかし、融資を受ける側の会社の中には、資金使途をそれほど重視していない会社もたくさんあります。

資金を貸す側と借りる側で決定的な認識のズレが生じており、これでは融資を受けることは難しいでしょう。

では、資金使途をそれほど重視しない会社が多いのはなぜなのでしょうか。

その理由は次のとおりです。

  • 社内の連鎖強度が低い
  • 射程時間を考えていない

このように書くと少し難しいので、以下に噛み砕いて解説していきます。

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社内の連鎖強度が低い

まず、連鎖強度の低さです。

連鎖強度とは、会社が持っている色々な機能の連鎖のことです。

そもそも事業というものは、会社が持っている色々な機能が連鎖して成り立っています。

例えば、次のように、色々な機能が連鎖して成り立っているのです。

  • 原材料を仕入れる機能があり
  • 原材料を使って製品を製造する機能があり
  • 製造した製品を在庫として保管する機能があり
  • 製品を売り込むための機能があり
  • 販売する製品を運送する機能があり
  • 売掛金を管理し回収する機能があり・・・

これらの連鎖強度が高いということは、各機能を繋ぐ順番が適切であり、各機能の連関性が高いということです。

つまり、機能Aでの成果物が機能Bへとしっかり引き継がれ、機能Bでの成果物が機能Cへとしっかり引き継がれる流れの中で、最終的に価値の高い成果物が得られることです。

逆に連鎖強度が低い場合には、各機能で成果物が引き継がれていくにつれて、思ったように成果が上がらなかったり、価値が低くなったりします。

このことは、具体的な数値で見てみると分かるだろう。

機能A~Cまでの連鎖で考えてみましょう。

会社Aでは、各機能の連鎖強度が高く、機能から機能への伝達能力は0.9(1.0が最大。

完全に引き渡した場合)、各機能を経ることでの付加価値が1.3になるとしましょう。

一方、会社Bでは、各機能の連鎖強度が弱く、機能から機能への伝達能力は0.7、各機能を経ることでの付加価値は1.3とします。

この両社は、他の条件は同じであるとします。

両社の連鎖に100万円を投じた場合、次の通りになります。

  • 【会社A】
    100万円×0.9×1.3×0.9×1.3×0.9×1.3=160万1613円
  • 【会社B】
    100万円×0.7×1.3×0.7×1.3×0.7×1.3=75万3571円

つまり、連鎖強度の高い会社Aは、投入した資金の約1.6倍の成果を得ることができるのに対し、連鎖強度が低い会社Bでは、投入した資金を大きく下回る成果しか得ることができません。

もちろん、連鎖する事業の数が多ければ多いほど、差は大きくなっていきます。

会社Aは、高い連鎖強度を持っており、資金を投入すればそれ以上の成果を得られることが分かっています。

そのため、資金使途に考えることができます。

しかし会社Bは、連鎖強度が低いことから、資金を投入したとしても十分な成果を得られない可能性が高いです。

このため、資金使途など特定してもそれほど意味がないと考えることになります。

資金使途はどうあれ、とりあえず資金がなければ事業は回っていかないから融資を受けたい、などの思考に陥ってしまうのです。

普段から事業の効率化を考えず、各機能の連鎖強度を高めようとする努力がなされていない会社では、このような理由から資金使途への関心が薄くなる傾向があります。

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射程時間を考えていない

次に考えられるのが、射程時間を考えていないということです。

「射程時間」とは時間的な距離のことです。

資金使途を考えるための射程時間といえば、融資を受けて投入した資金が、どれくらいの時間的距離で影響を与えるかということになります。

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射程時間の違いは、ビジネススタイルを大きく変えることになるのだ!

例えば、一つの取引先に対して一回きりの取引しかせず、継続での取引を全く考えていないならば、射程時間は非常に短いと言えます。

このような場合、相手に不満を抱かせようとも、とりあえず売れればよしというスタイルになることもあります。

しかし、取引先と長期での付き合いを求めていくならば、射程時間は長くなります。

相手に不満を抱かせてはいけませんし、むしろ満足を与え、信頼を築いていくというスタイルになります。

例えば非常に多くの顧客が見込めるインターネットでの小売りなどでは、あまりリピーターを期待せず、短い射程時間を見込んで営業することも可能と思います。

しかし、多くの中小企業では、各取引先とできるだけ良い関係を築き、長期間にわたって取引をしていくことが望ましいでしょうから、射程時間は長くなります。

資金使途における射程時間も、これと考え方は同じです。

融資を受けて投入する資金に対して、ごく短い射程時間しか見込んでいなければ、その場しのぎの資金調達になってしまい、投入資金が将来的な利益に結び付かない可能性も高いです。

しかし、融資を受けて投入する資金に長期的な射程時間を見込んでいれば、その場しのぎではない、効果ができるだけ高い対象に資金を投入することになります。

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将来的な利益に結び付く可能性が高いのだ。

このように、長い射程時間を見込んで資金を活用していくという意識が薄い会社は、資金使途の重要性をあまり認識できない傾向があります。

上記のことから、会社の連鎖強度が低い会社や、射程時間を長期で見込んでいない会社は、資金使途への認識が銀行とズレてしまい、融資を受けることが難しくなります。

したがって、この二点を克服することが第一歩になると言えます。

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資金使途を明らかにするメリット

では、資金使途を明らかにすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

もちろん、銀行との認識のズレを解消し、融資が受けやすくなるというのが、良く知られていることですが、ここではより深く考えてみましょう。

つまり、資金使途を明らかにすることが、会社にどのようなメリットを与えるかということです。

そのメリットがあるからこそ、銀行は資金使途が明らかな会社に対して、融資に積極的になるのです。

資金使途を明らかにすることで得られるメリットには、以下のようなものがあります。

事業計画の管理がしやすくなる

資金使途がはっきりしていると、事業計画の進捗管理が合理的になります。

資金使途がはっきりしているということは、「事業計画において、事業のどこに、どのくらいの資金不足が生じており、だからこそ資金が必要だ」ということが明らかです。

また、それが明らかであることから、資金を投下したことで事業計画がどのように進捗したかを評価することも可能です。

資金を投下したところ、期待する結果が得られなかった場合にも、どこに資金を投下したかが明らかですから、そうでない場合に比べて合理的な対策を打つことができます。

つまり、資金使途がはっきりしているからこそ、資金調達の目的を見失うことなく、事業計画の進捗管理も合理的になるという流れです。

資金の効果が見えるようになる

資金使途を明らかにしておくということは、調達した資金を何に投入するかが明らかであり、またそれによって見込める効果も明らかであるということです。

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これにより、投下資金と成果を対比することが可能よ!

資金使途を明らかにし、投下資金に対してどれくらいの成果が得られるのかが具体的にわかっていれば、資金を調達する必要が本当にあるかどうかも分かります。

また、資金を供給する銀行としても、融資をする必要があるかどうか、融資したお金が効果を生み、きちんと返済が見込めるかどうかを把握し、融資判断に役立てることができます。

銀行に説明がしやすくなる

上記のことを踏まえて、銀行への説明が効果的になります。

銀行が一番心配しているのは、融資した資金がきちんと返済されるかどうかであり、返済できる根拠を求めています。

  • 資金使途を明らかにしている
  • 調達資金が事業計画のどこに活かされるのかが明らかである
  • それが生み出す効果も分かっている
  • 返済原資となる利益も生み出されることが分かる

このような状況ならば、銀行に納得のいく説明ができることでしょう。

これによって、資金を引き出しやすくなります。

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まとめ

資金使途は、銀行融資に大きく影響するものであり、会社もしっかりと考えておく必要があります。

しかし、資金使途をそれほど重視していない会社も多く、そのような会社は融資を引き出すためにも、資金使途を重く捉える必要があります。

資金使途を明らかにすれば、色々なメリットがあり、そのメリットゆえに融資を引き出しやすくなります。

単に融資を引き出しやすくなるのではなく、複数のメリットが絡み合って融資を引き出しやすくなりますから、資金使途を明らかにすることは会社にとって意義あることです。

融資が必要な会社は、ぜひ資金使途を明らかにし、そのメリットを享受してほしいと思います。