1. TOP
  2. 売掛債権
  3. でんさいネットを導入する企業が急増!目的は資金繰り?

でんさいネットを導入する企業が急増!目的は資金繰り?

電子記録債権の一つであるでんさいは、でんさいネットが提供しているサービスです。

電子決済の一つですが、電子手形とは別のものです。

メリットが多く導入企業は増えていますが、まだ普及率が高いとは言えない状況です。

でんさいネットの概要と普及率

でんさいネットとは、手形に替わる決済手段として誕生した電子記録債権であるでんさいを利用できるシステムとそのシステムを提供している会社の名称です。

コスト面や利便性、リスクなど手形が抱えていた問題点を改善した新しいシステムです。

全国銀行協会の子会社が運営しているため、全国の銀行や信用金庫、商工中金など様々な金融機関で利用することができます。

手形からでんさいに切り替える企業はもちろん、現金での取引を一部でんさいに切り替えたり、併用するケースもあります。

インターネットバンキングを利用すればより簡単に使えることもあり、平成25年にスタートしたばかりのサービスでありながら、導入企業は着々と増えています。

でんさいは手形とは別物ですが、手形にできることはほとんどでんさいでもできると考えていいでしょう。

支払いに使うのはもちろん期日前に割引を行うこともできますし、裏書手形のように譲渡することも可能です。

そのため今まで取引に手形を使っていた企業であれば、わりとスムーズにでんさいへと移行できるでしょう。

手形と比較した時には圧倒的にでんさいにメリットが多いので、システムを理解し慣れてしまえば、手形よりも優れたシステムであることを実感するに違いありません。

でんさいネットの具体的な普及率は、サービス開始から2年後の平成27年末の時点で1割強です。

でんさいネットを利用するためには利用登録が必要ですが、約43万件の企業が登録をしており、この数字を元に普及率は1割強と言われています。

手形における振り出しにあたる発生記録件数は1ヶ月で約11万件、金額にすると8207億円と全体から見れば一部かもしれませんが、かなりたくさんの利用がされていることがわかります。

登録を行っている企業の中には、でんさいを決済に利用したくてもできないというケースもあります。

でんさいを利用した決済を行う場合、支払企業と納入企業の両方がでんさいネットに登録している必要があります。

残念ながら手形や振込のように万能な手段ではありません。

とはいえ当初よりかなり登録企業が増えているため、システム自体の信頼性も上がっています。

メリットデメリットひっくるめてでんさいネットについてよく知られるようになれば、今よりもさらに利用登録者数が増え、取引に使いやすくなっていくでしょう。

実際に利用している企業からの口コミのような形で広まっていくことも考えられます。

 

 

でんさいネットと電子記録債権の違い

でんさいネットは全銀電子債権ネットワークという会社の通称です。

全国銀行協会の100%子会社で、電子債権記録機関として設立されました。

平成22年6月に設立し、実際にでんさいネットのサービスの提供を開始したのは平成25年2月です。

参加している金融機関は5つの都市銀行を始めとして、地方銀行、信託銀行、第二地銀、信用金庫、信用組合、JAなど多岐にわたります。

全ての金融機関で共通のシステムを利用しているため、取引金融機関が違っても同じように利用することが可能です。

高い公正性や中立性を保つことを理念としているので、信頼性の高い組織と言えます。

電子記録債権というのは、手形や売掛債権などを電子化してインターネット上で利用できるようにしたものです。

資金調達の円滑化を図り、平成20年に施行された電子記録債権法に基づくもので、手形と同じように使うことが可能です。

法律に則っていれば新しく作ることも可能なので、現在数種類の電子記録債権が存在しています。

それぞれ名称や運営している組織が違うだけではなく、互換性もない別々のものです。

混同しないように注意が必要です。

でんさいネットで取り扱われている電子記録債権の名称はでんさいです。

でんさいの説明として手形を電子化したものと表現されることが多いため、でんさい=電子手形と考えている人がいますがこれは間違いです。

電子手形は電子記録債権の走りともいうべきもので、他にもメガバンクが提供している電子記録債権の決済サービスなどがあります。

電子記録債権はまだ新しい仕組みではありますが、法整備がなされメガバンクや全国銀行協会が参加するなど、今後に大きな期待がかけられています。

そのため今後新しい電子記録債権が生まれる可能性もあります。

電子記録債権を含め電子決済など様々な決済方法が導入されるようになり、決済方法の多様化が予想されるので、それぞれの決済方法やシステムの違いや特色などを理解して、自分に合っていると思うものを使ったり、目的によって使い分けることができると良いでしょう。

コストの削減やリスクの回避など、電子記録債権自体にメリットが多いため、新しいシステムはよくわからないからと使わないのは非常にもったいないことです。

扱う人間が勉強する必要があったり、最初に会社の会計システムなどを変更するコストや手間はかかってしまいますが、必ずそれに見合うだけの効果はあらわれるはずです。

でんさいと電子決済、電子手形の関係とは

電子決済というのは、主にインターネットで商品やサービスを購入する場合に使う決済手段として作られた仕組みのことです。

クレジットカードや電子マネーを使った支払いも含まれることがあります。

プリペイド方式、ジャストペイ方式、ポストペイ方式に別れていて、プリペイド方式の電子マネーは交通系ICカードや携帯電話、コンビニなどで販売されているゲームなどの決済に使えるカードなど、身近にあるものが多いです。

最初に必要なだけ購入し、使った分が減っていく先払い方式です。

ジャストペイは日本ではあまり使われていませんが、デビットカードやペイジーがそれにあたります。

名前の通りその時に必要な分だけをその場で払うというものです。

ポストペイはいわゆる後払いで、1ヶ月など決まった期間中に使ったものを後からまとめて精算する方式です。

クレジットカードもポストペイ方式に含まれます。

企業間での取引の場合も、電子決済が行われる場合があります。

例えばインターネットバンキングを利用して相手の口座に振込をした場合、実際のお金を動かしているわけではないので、ジャストペイ方式の電子決済を行ったことになります。

電子記録債権を使って支払いを行う場合、商品を受け取ってから一定期間を空けて支払いを行うため、ポストペイ方式の電子決済ということになります。

でんさいも電子手形も、紙の手形や書類などを使わないペーパーレスの決済方法で、紙幣などの実際のお金を動かすものではないので、電子決済方法の一つであるということになります。

でんさいと電子手形は全く違うものなので様々な違いがありますが、一番の違いは運営している組織です。

でんさいは全国銀行協会の子会社であるでんさいネットが運営している電子記録債権ですが、電子手形は三菱東京UFJ銀行の子会社である日本電子債権機構が運営しています。

そのためでんさいと電子手形には互換性がありません。

電子手形は支払企業も納入企業も三菱東京UFJ銀行と取引を行っている必要がありますが、でんさいの場合三菱東京UFJ銀行も含め、606の金融機関が参加しているので、参加金融機関同士であれば、別々の金融機関とも取引ができます。

これは電ペイなど電子手形以外の電子記録債権にも同じことがいえ、お互いに互換性がないことと今のところ金融機関をまたがって使える電子記録債権はでんさいしかないという部分は共通しています。

そのためでんさいと電子手形は完全に使い分けがされています。

 

資金繰りが厳しければまずは相談を

  1. 売掛金を買い取ってくれるファクタリング

    こんなお悩みをお持ちの方はすぐに相談を!
    ●借金返済の見通しが立たない
    ●赤字決算・債務超過で融資を断られた
    ●税金を滞納していて審査が通らない
    ●自社の状況にあったプランを教えて欲しい
    ●起業したて、個人事業主で信用力がない
    ●買掛先への支払いが遅延している

    相談サイトへ

 

でんさいネットの導入企業に見る利用メリット

でんさいは手形を単純に電子化したものではないので、手形のデメリットを改善しより使いやすくなっています。

そのため手形にはないたくさんのメリットを持っていますが、でんさいに限らず電子記録債権には、電子化したことによるメリットがあります。

電子化によってペーパーレスでの手続きが可能になったことにより、紙の手形や手続きに使う書類、領収書などが必要なくなりました。

これらのコストは微々たるものですが、大きな差が出てくるのが印紙代です。

電子記録債権は非課税なので、収入印紙が必要ありません。

また紙の手形を使わないので、搬送にかかるコストも削減することができます。

実体のあるものではないため、支払企業が搬送までの間管理をしたり、納入企業が支払期日までの間紛失や盗難といったリスクを負うこともなくなります。

このようにペーパーレスになっただけでもたくさんのメリットがあります。

でんさいのメリットはコスト面だけではありません。

手形を支払いに使う場合、金融機関の手形帳や収入印紙を用意しておく必要があるので、当然なくなれば買いに行かなければいけません。

金額部分は数字を書き直したりといった不正ができないように、壱弐参などの漢数字を使ったり、チェックライターという専用の機械を使ったりする必要があります。

記載内容に不備があれば手形は無効になってしまうこともありますし、金額が間違っていても他の部分に不備がなければ間違った金額のまま有効な手形として使えるようになってしまいます。

そのため内容に間違いがないか、書き忘れている部分がないかなどの確認が不可欠です。

このような作業に人手を割き、間違いや不正がないようにすることは会社として考えればあまり効率的ではありません。

でんさいを使えば作業はパソコンで完結しますし、手形帳や収入印紙を買いに行く必要もありません。

発生記録は照会や変更、削除もできるので、後から間違いに気づいた場合でも対処が可能です。

従来の手形には納入企業側のメリットが少ないという問題点がありました。

でんさいの場合、デメリットだった紛失や盗難のリスクがなくなっただけでなく、支払期日までの資金繰りが難しいという点も改善されています。

従来の手形を資金繰りに使うためには裏書手形という方法もありましたが、一部のみ譲渡することができなかったため使いづらいものでした。

でんさいは好きな金額に分割して割引や譲渡を行うことが可能で、回数に制限もありません。

融資や手形割引では利息や手数料の分を損していましたが、分割して譲渡を行えば効率の良い資金繰りが可能です。

また満期まで所有していた場合も、期日になれば自動的に振込みが行われ取り立て手続きをする必要がなく、振込当日から自由に資金を動かすことが可能です。

 

 

でんさいネットの導入企業に見る利用デメリット

でんさいは手形に比べるとメリットが多いですが、少なからずデメリットもあります。

どんな決済方法であってもメリットデメリットは両方持っていることがほとんどなので、デメリットもきちんと理解した上で使うことが大切です。

ではでんさいにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

でんさいに限らないことですが、新しくでんさいを決済方法として導入した場合、会計処理が難しくなることがあります。

今まで受取手形や支払手形として処理していた部分が電子記録債権、電子記録債務に変更になり、勘定科目がややこしくなるかもしれません。

慣れれば問題ありませんが、現金払いと手形払いとでんさい払いを併用しているというようなケースでは、会計処理も複雑になってしまいます。

インターネット上で使う電子記録債権という性質上、どうしても避けられないのがハッキングなどの被害です。

インターネットに一度でも接続すれば、どんなに気をつけていてもウイルスへの感染やハッキングなどの可能性はゼロではなくなります。

ウイルスソフトなどでセキュリティ対策をするのはもちろんですが、システムを使う全員がリスクを避ける使い方をしなければいけません。

フィッシング被害や、メールの添付ファイルを開封してウイルスに感染してしまったという話は、今でもなくなることはありません。

大企業であってもそのようなことが起きているので、まずは自衛手段を社員それぞれに身に着けさせるなどの対策をしなければ、でんさいに限らず業務上の問題が起きる可能性は十分にあります。

でんさいが優れた決済方法であっても、使えなければ意味がありません。

普通の振込や手形であれば相手の取引金融機関が別でも取引は可能ですが、でんさいの場合は金融機関は別でも良いのですが相手がでんさいを利用している必要があります。

そのため相手がでんさいを利用していない場合、他の決済方法を選ぶかでんさいの利用登録をしてもらわなければいけません。

でんさいはまだ新しい決済方法で、普及率はあまり高くありません。

今後普及率がさらに高くなれば、今よりもたくさんの取引で使われることが想定されていますが、現時点では登録数に対して取引件数が少なめなことからも、使いたくても使えないという事態が起きていることが予測できます。

頻繁に取引を行っている企業にでんさいの利用を勧めるなどして、優れた決済方法だと周知されればこのデメリットがなくなる日がくるかもしれません。

 

 

この記事のタイトルとURLをコピーする
無料診断でサクッと資金調達額をチェック

「いくらぐらい調達できるのか?」

それが非常に気になると思います。

メンターキャピタルの無料診断フォームなら、

以下の情報を入力して送信するだけで調達できる資金額が判明します。

条件が悪ければ断ってしまえば良いので、悩む前にまずは無料診断に申し込みましょう。


診断ページに進む

関連する記事はこちらです

  • ファクタリングのメリットを徹底解説!こんなメリットも!

  • 資金繰りが困難なら売掛債権担保融資を検討すべきか?

  • ゼロから学ぶファクタリング、これを読めばあなたも専門家!

  • ファクタリングってよく聞くけど何ですか? 意味を教えて

  • 資金調達には2つある!ABLとファクタリングの違いを徹底解説

  • でんさいの基本おらさい、押さえておきたいでんさいの知識