銀行は貸借対照表をこう見ている!

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※本記事はプロモーションを含みます。

銀行との交渉にあたり、提出資料のうち非常に重視されるのが決算書です。

決算書は貸借対照表と損益計算書から成り立つものですから、それぞれの資料を銀行がどのように見るかを知り、銀行が問題視しない、プラスに捉える資料を作っていきたいものです。

そこで本稿では、決算書のうち貸借対照表について、各項目を銀行がどう見てくるのかを解説していきます。

ぜひ、各項目を銀行が期待するものに近づけるための参考にしてください。

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純資産

貸借対照表に記載されている情報の中で、銀行が真っ先に見るのは純資産です。

純資産がプラスであることは大前提で、もしマイナスならば債務超過状態ということになりますから、そのような会社に銀行が融資できるはずはありません。

つまり、多くの案件を抱える銀行としては、純資産を見ることで足切りができれば、業務も効率化します。

CFイエロー
CFイエロー
間違いなく危ない会社に融資するリスクを避けることができるのよ!

損益計算書で赤字が計上された赤字が積み重なっていくと、いずれ利益余剰金を全て食いつぶしてマイナスになり、さらに資本金がマイナスになります。

これが債務超過状態です。

赤字だからこそ債務超過状態になっているのであり、返済原資を利益に求める銀行が、このような会社に融資できるはずがありません。

また純資産は、資産から負債を差し引くことで算出します。

債務超過状態とは、負債が資産を上回った状態であるとも言えます。

つまり、資産を全て売っても負債をすべてまかなうことはできないということです。

赤字ばかりであり、ただでさえ返済が難しい状態であることがわかっており、さらに資産を売っても対処できないような状態なのです。

このように考えると、銀行が貸したくない理由も良くわかるでしょう。

純資産はプラスならばいい?

しかし、純資産がプラスならば、銀行は満足するかというとそうでもありません。

なぜならば、数字のテクニックによって、本来ならばマイナスになるべき純資産をプラスにできる場合があるからです。

例えば、純資産が1000万円計上されている会社があったとします。

しかし、計上されている資産の中に、本来ならば不良債権であるものが含まれていたり、不動産価値が過大に評価されているならばどうでしょうか。

CFレッド
CFレッド
不良在庫がある可能性もあるのだ。

この会社の資産内容を正しく見ていくと、500万円の不良債権、500万円の不良在庫があり、さらに不動産と有価証券の価値が500万円目減りしていました。

つまり、貸借対照表では1000万円のプラスに計上されていた純資産も、実態をもとに正しく計算すると-500万円の債務超過状態であることが分かります。

したがって、会社に求められるのは、純資産がプラスになっており、なおかつそれが実態を伴っていることです。

それを満たせない会社は、そもそも銀行と交渉を始めることすら難しいでしょう。

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