資金不足に悩む企業は少なくありません。
一度、資金が不足してしまうと事業の継続すら困難になってしまいます。
「従業員への給料が支払えない」、「取引先への支払いが遅れそう」このような状態に陥ると、従業員、取引先からの信頼を失います。
スピーディーな銀行融資が難しい中小企業にぜひ検討してほしいのが「ファクタリング」です!
ファクタリングとは?:図解でわかりやすく仕組みを解説
※上記の図解は2社間ファクタリング
ファクタリングとは、「債権買取り」を意味しています。
法人がファクタリングにおいては、保有している売掛債権(=請求書)を売却することで現金を得る資金調達方法の一種として認識されています。
企業は、ファクタリングを利用すれば、売掛債権の予定日よりも早く現金を受け取れます。
ファクタリングは売掛債権の売買で資金調達を行うため、銀行からの借入とはことなり融資にはあたりません(調達した資金の返済は不要です)。
融資ではないため金利はありませんが、利用時にファクタリング業者に手数料を支払います。
ファクタリングは安全な資金調達方法!違法ではありません
【重要】ファクタリングは安全に利用できる資金調達方法です!(違法性はありません)
近年、ニュース等で違法だと騒がれているのは、個人の給与を対象とした「給与ファクタリング」についてです。
給与ファクタリングは、ファクタリングではなく貸金業にあたり、貸金業登録を受けていない業者による高額な手数料の請求等が問題となっています。
対して、本記事で扱っている「法人向けファクタリング」に違法性はなく、合法的な資金調達法です。
- 急に大量注文が入り急ぎで材料費を工面したい
- 機械の故障があり急ぎで現金が必要になった
- 売掛金(=手持ちの請求書)を期日より早く現金化したい
こういった「急ぎの資金需要」に対し、ファクタリングは大きな強みをもっています!
法人のファクタリング利用は何ら問題になりませんので、安心して利用してください。
▼おすすめファクタリング比較表
※一部、ファクタリングとは異なるサービスも紹介しています
アクセルファクター | ベストファクター | BestPay 注文書ファクタリング | CoolPay | QuQumo | 支払い.com (請求書後払いサービス) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
手数料 | 2%~ | 2~20% | 5%~ | 問い合わせ時確認 | 1%~ | 一律4% |
入金スピード (最短) | 即日 5割以上が即日入金 | 即日 | 翌日 | 即日 | 最短2時間 | 最短1日後の 振込に対応 |
利用可能額 | 30万〜無制限 | 30万円~1,000万円 | 100万円~3億円程度 | 初回15万円~ | 金額上限なし | 1万円以上~ |
手続き方法 | オンライン、電話 対面、郵送 | オンライン、電話 | オンライン、電話 | オンライン完結 | オンライン完結 | オンライン完結 |
対象 | 法人 個人事業主 | 法人 個人事業主 | 法人 個人事業主 | 法人宛ての請求書を お持ちの方 | 法人 個人事業主 | 法人 個人事業主 |
2社間 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
3社間 | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | - |
ポイント | 5割以上が 即日入金を実現! | 審査通過率が 92.25%と高い! | 「注文書」による ファクタリング! | 初回15万円~と 少額でも利用可能。 | 手数料が安く 利用しやすい! ※事前にGMOあおぞらネット銀行の 口座作成が必要 | 請求書の支払いを 最大60日後にする サービス。 |
公式サイト |
手形払いとの違い
手形割引とファクタリングの一番大きな違いは、サービス内容と手数料です。
手形割引業者に手形割引を依頼した場合、手数料のほとんどを占める割引率のレートは年率6.5~15%程度のものであり、それほど高いものではありません。
ファクタリングでは売掛債権に対して10~30%が手数料となり、手形割引に比べると手取り金額は大きく違います。
一見すると、ファクタリングが割高に感じますが、ファクタリング業者は手数料相応のサービスをしています。
たとえば、手形は売掛先が倒産した場合には買い戻さなければならないのに対し、ファクタリングでは基本的にその必要はありません。
ほかにも、手形は単に手形の買い取りを行ってくれるだけですが、ファクタリングは売掛債権の買い取りだけではなく、信用調査や事務処理の代行もしてくれます。
業者によっては財務や経営に関するコンサルタントもしてくれるため、資金繰りの相談ができるケースもあります。
補足:手形割引とは?
手形割引とは、支払い期日前の受取手形を銀行や手形割引業者に買い取ってもらい早期に現金を入手する方法です。
手形保有者は、銀行などの業者に手数料を支払うことで、支払い期日前に現金を入手できます。
手形割引は、いろいろな理由から盛んに用いられています。
【手形割引を使う理由】
- 黒字倒産の危険性が高まったとき
- 支払いのための現金が用意できなかったとき
- 突発的なビジネスチャンスに対応する資金がないとき
- できるだけ早い現金化が好ましいと判断したとき など
手形割引をする際は、銀行か手形割引業者に依頼します。
近年注目されている一括ファクタリング
最近では手形を商取引に使う企業も減少しており、手形割引に代わる手段として「一括ファクタリング」に注目が集まっています。
通常のファクタリングと異なり、「一括ファクタリング」は一定の信用度がある会社しか使えませんが、さまざまなメリットがあります。
一括ファクタリングとは?
一括ファクタリングシステムとは、支払企業が従来の手形による支払を廃止し、その替わりに納入企業が有する売掛債権に対して、当行がファクタリングを利用したシステムにより、決済事務の合理化を図るものです。
支払い企業にとっては、手形発行事務の軽減が図れるとともに印紙税の削減も行えます。
また、一括ファクタリングは信用度の高い企業しか導入できないシステムのため、取引先への「高い信用力をもつ企業である」とのアピールにもつながります。
本サイトでおもに紹介している個別ファクタリングとは、少々内容が異なります。
ファクタリングに関する法律
本章では、一括式ファクタリングに関連する法律について簡単に解説します。
まず、本記事の冒頭で紹介しています通り、ファクタリング自体に何の違法性もありません。
ファクタリングは企業の合法的な資金調達手段です!
その証拠として、日本国内でファクタリングに関するサービス提供を行っている金融機関は何社もあります。
また、現在の法律ではファクタリングは利息制限法の解釈において貸金業には該当しません。
貸金業に該当しないため、金融庁から許認可を得る必要がなく、利息制限法や出資法に違反することもありません。
そのため、銀行以外にも企業のファクタリングを専門に取り扱っている会社は多くあります。
今後、ファクタリングの利用時に法律面での不安を感じた際は、
- ファクタリングは合法な資金調達方法であること
- 銀行以外にファクタリングを専門に取り扱う会社があること
この2点を思い出してみてください。
法律に関する詳細な確認は顧問弁護士等の専門家にお尋ねください。
ファクタリングの会計処理
本章ではあくまで一般的な例を解説します。
実際の会計処理については、税理士および税務署にご確認ください。
前提として、会計処理にはベースとなる決まりや方法はあるものの、企業単位で会計のやり方が異なっています。
ファクタリング会計処理の仕訳についても企業によって仕訳方法が異なることがよくあります。
本章冒頭での注意書き通り、ここでは一般的な例を紹介しますので、詳細は担当の税理士および税務署に確認してください。
ファクタリングの具体的な会計処理方法
ファクタリングの会計処理においての仕訳ですが、売掛金のまま処理してしまうことはよくあります。
未収金という形で処理していることもあります。
売掛金としている場合だと、その対象が取引先なのかそれともサービスを受けている会社なのかをすぐ理解できるようにする必要があります。
状態理解のため、科目が細分化されているケースが多いです。
※上記はあくまで一例であり、実際にはもっと違った方法で仕訳、処理している会社もあります。
販売管理ソフトとファクタリング
多くの企業が販売管理ソフトなどを導入していると思いますが、ソフトによっては勘定科目にファクタリングがないこともあります。
このような場合は、とりあえず手形で処理しておくといいでしょう。
売掛債権譲渡業務の会計処理はいろいろと面倒と思いがちですが、実際にはそこまで面倒なことはありません。
ファクタリングに伴う割引料は、売上債権譲渡損のような形にして処理したほうが中小企業会計指針の会計基準としては望ましいと言われています。
そうしたことも踏まえたうえで会計処理を進めてください。
ファクタリングと電子記録債権の関係
電子記録債権とは、いわゆる「でんさい」と呼ばれているものです。
電債は売掛債権を電子的に記録して管理するという仕組みで、でんさいネットを用いて利用します。
債権を譲渡して現金化できるという部分で、ファクタリングとは共通点があります。
▼ファクタリングと電子記録債権の共通点
- 支払期日に支払企業の銀行口座から引き落とされて決済が完了する
- 納入企業の売掛債権を譲渡できる
- 債権譲渡により支払期日前でも現金として受け取ることができる
ファクタリングと電子記録債権の違い
でんさいは全銀電子債権ネットワークと呼ばれる記録機関が運営しており、このネットワークにはたくさんの銀行が参加しています。
でんさいネットと呼ばれていますが、このネットワークを利用することででんさいによるさまざまな取引が可能となります。
取引している企業がでんさいネットに申し込みをしていればすぐにサービスを利用することが可能です。
わざわざ契約を結び直す必要もありません。
ファクタリングだと業者や銀行などを通じて個別の取り扱いになりますから、取引先が増えるたびに契約をしなくてはなりません。
手続きのスムーズさという面ではでんさいが勝っています。
一括ファクタリングの取り扱い銀行
遠い場所まで取り立てに行く必要のない「一括ファクタリング」は企業にとってありがたいサービスです。
現在では大手企業を中心に一括ファクタリングを導入する企業が増えています。
これにあわせて、銀行でも一括ファクタリングサービスを取り扱うところが増えています。
本章では一括ファクタリングを扱っている主要銀行をいくつかご紹介したいと思います。
百十四銀行
百十四銀行は四国地方ではメジャーな存在であり、このエリアでビジネスを展開する多くの企業が百十四銀行との取引を行っています。
香川県高松市に本店を構える地方銀行ですが、現在では四国地方だけでなく岡山や大阪、兵庫、福岡などさまざまなエリアに支店を展開しています。
こちらでも一括ファクタリングシステムを扱っていますから、取引のある企業は検討してみると良いかもしれません。
百十四銀行の一括ファクタリングについてにページはこちらです。
北洋銀行
北海道札幌市に本店を構えており、大正6年から営業している歴史ある第二地方銀行としても知られています。
北海道エリアにおいて最大規模を誇る金融機関で、北海道銀行をも上回る規模があります。
個人も法人も重宝できるさまざまな金融サービスを取り扱っていることも特徴と言えるでしょう。
公式ホームページには北洋一括ファクタリングシステムについての詳しい説明も記載されていますから気になる方は目を通してください。
埼玉りそな銀行
埼玉りそな銀行は、りそなホールディングス傘下の都市銀行として知られており、本店は埼玉県さいたま市にあります。
設立は2002年と比較的新しい金融機関ではありますが、埼玉エリアでは絶大なシェア率を誇る金融機関です。
ファクタリング以外にも事業サポート関連のサービスが多彩です。
一括ファクタリングシステム以外のサービスにも目を通してみると良いかもしれません。
まとめ:急ぎの資金調達ならファクタリングがおすすめ!
ファクタリングは合法かつ安全に利用できる資金調達方法です。
手持ちの売掛債権を迅速に現金化でき、経営を助けてくれます。
利用時は、事前に利用条件や買取日数、手数料を確認し、自社の希望にあった業者を選んでください。