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ファクタリングってよく聞くけど何ですか? 意味を教えて

最近、ファクタリングというキーワードを聞くことが多くなりました。

ファクタリン自体は非常に歴史が古いものなのですが、日本で浸透してきたのはごく最近のことです。

そこで本稿では、ファクタリングのことをよく知らない人のために、その意味を解説していこうと思います。

資金調達プロ

ファクタリングの意味

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最近、資金調達の手段としてファクタリングが注目されています。

ファクタリングの意味は、自社が保有する売掛債権をファクタリング会社に譲渡・売却することによって、売掛債権を資金化する方法のことです。

売掛債権とは、企業間で商品やサービスを取引する際、将来的に売り手が買い手から代金を受け取る権利のことを言います。

売掛債権は、業種などによっても異なりますが、通常数ヶ月後に代金を回収することになります。

その間に資金繰りが厳しくなることもあるため、ファクタリングを利用することで資金調達を行えば、資金繰りをすることができます。

企業の保有する資産にもいろいろありますが、不動産や設備の売却と比較して、売掛債権は流動化しやすいものであるため、緊急の資金調達にも対応しており、利便性が高いのが特徴です。

売掛債権流動化の方法には、ファクタリング以外にも売掛債権担保融資や売掛債権証券化があります。

売掛債権担保融資は、売掛債権を担保として金融機関から融資を受けるものであり、売掛債権証券化はSPVという機関に売掛債権を譲渡し、SPVが売掛債権を証券化して投資家に売ることによって、資金調達をするものです。

これらの方法と比較して、ファクタリングはリスクの移転や資金化までのスピード、利用のしやすさなどから優れている方法です。

 

 

ファクタリングの歴史

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ファクタリングの意味を詳しく知っていく前に、ファクタリングの歴史にも触れておきましょう。

歴史の古さは信用の証であり、ファクタリングの歴史の古さを知れば、安心して利用することにもつながると思います。

日本においては、最近になってようやくファクタリングに注目が集まってきましたが、ファクタリングの歴史や伝統は、銀行業務に匹敵するほど古いものといわれています。

しかしながら、システムは非常に効率的であり、電子商取引にも対応しているため、現代的な金融サービスであるといえます。

ファクタリングは、16世紀のイギリスで誕生しました。

大植民地時代の当時、イギリスの商人がアメリカ大陸の植民地と交易するにあたって、ファクタリングを利用したといわれています。

その後、18世紀から19世紀にかけて、ファクター(ファクタリングを行う会社、いわゆるファクタリング会社・ファクタリング業者)は繊維製品製造業のエージェントとしての機能を果たしており、委託された製品を保管・販売していました。

ファクターは製造業者に代金を前払いしていたのですが、前払いにあたって製品の買い手の信用調査を行い、製造業者の独立した販売部門としての機能を担っていたのです。

当時はアメリカへの移住者に対して、イギリスからの輸入物資や毛織物の販売手段とし機能していました。

イギリスからアメリカに大量の毛織物が輸出される際、ファクターはイギリス毛織物業者の販売代理店であり、また売掛債権に基づいて代金の前渡金融も行っていました。

20世紀に入ると、ヨーロッパからアメリカへの毛織物の大量輸出はなくなったため、販売代理店としては機能しなくなり、主に資金提供と信用調査の機能だけが残ることになりました。

つまり、現在のファクタリング会社の原型が誕生したのです。

このころのファクタリングは、ニューヨークをはじめとした北米の主要都市に存在するファクタリング業者が中心となっており、繊維製品産業に集中していました。

しかし、1965年ごろになると、アメリカで発展したファクタリング会社がイギリス・西ドイツ・フランスなどに支店を開設していくことになり、ファクタリングがヨーロッパに展開していきました。

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この活動で注目したいのは、ファクタリングは活動範囲を地理的に広めて行っただけではなく、その中でサービスの提供範囲が徐々に広がっていき、繊維製品産業以外にも拡大していったことです。

1975年までに、ファクターは西ヨーロッパのほぼ全域で展開するまでに広がり、当初の信用調査機能・ファクタリング機能だけでなく、信用リスクの引き受け、商品の仕入れ・販売、市場の情報提供、販売台帳の作成、滞留債権の取り立てなども行うようになっていきました。

さらに、1975年から1985年にかけて、ファクタリングはヨーロッパで急成長を遂げ、活動規模は北米でのファクタリングを超えるほどになりました。

同時に、この時期には日本をはじめとする東アジアの主要国やオーストラリアにも、ファクターが誕生しています。

このように、ファクタリングはイギリスで生まれ、アメリカで育ち、再びヨーロッパへと帰っていき、東アジアの主要国やオーストラリアにまで広がっていったのです。

現代では、ファクタリングに国境の制約はほとんどなくなっています。

東ヨーロッパにも普及しましたし、環太平洋諸国でも徐々に発展しています。

ブラジルやインドなどの成長力のある発展途上国でも、政府がファクターの設立に関与しています。

ちなみに、初期のころのアメリカでのファクターは独立系でしたが、1970年代までに多くのファクターが銀行系列に吸収され、ファクタリングだけではなくリースサービスなどの金融サービスを提供する大規模な金融機関へと成長していきました。

ヨーロッパでも、早い段階から銀行とファクターの提携が進み、ヨーロッパの主要な銀行のほとんどがファクタリングを行っています。

日本でもたくさんの銀行がファクタリングを行っていますが、その一方で独立系のファクタリング業者も多数存在しています。

世界的にみると、約80%が銀行系のファクターとなっています。

 

 

ファクター(ファクタリング会社)の機能

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さて、ファクタリングとは、クライアント(売主、ファクタリングの依頼企業)が、商品やサービスを販売して発生した売掛債権を譲渡することによって、ファクターから資金提供を受けたり、ファクターに貸し倒れリスクを移転することができます。

ファクターによっては、記帳事務の代行を行ったり、コンサルティング業務を行っていることもあります。

通常、売掛債権を回収するためには、請求書を発行して回収を行うわけですが、売掛先の支払いが遅れている場合には督促を行ったり、場合によっては法的手続きを取らなければならなくなることもあります。

しかし、ファクタリングを利用すると、このような複雑な回収が単純化・合理化されます。

したがって、ファクタリングの意味を考えるにあたっては、単に「売掛債権を買い取ってもらうこと」というだけではなく、売掛債権の回収を円滑に進めるためのいろいろなサービスを利用することと考えた方がより正確でしょう。

ファクターの機能において、売掛債権を資金化できることは大きなメリットですが、それと同時に回収リスクの移転も大きなメリットといえます。

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ファクタリングでは、基本的に償還請求権なしファクタリングが行われます。

償還請求権がないということは、もし売掛先が倒産するなどして回収が不可能になった場合には、そのリスクをファクターがすべて請け負ってくれるということです。

とはいえ、ファクターとしてもそのようなリスクは極力減らしたいのは言うまでもありません。

そのため、売掛先に対して信用調査を行い、信用力に見合うようにファクタリングを行います。

このことから、ファクターは信用調査機能を持っているということであり、信用調査の結果はクライアントに報告されるため、情報提供機能も持っているということになります。

ファクターと長期契約を結ぶ場合には、契約形態によってはファクタリングを前提として新規取引先に信用調査を行ってもらい、その取引先に販売してよいかどうか、企業の与信管理の相談も可能となります。したがって、ファクターには与信管理機能もあるといえます。

これらのことから、ファクタリングを利用することによって、クライアント企業は売掛債権の回収を自社で行う必要がなくなり、信用調査業務や与信管理業務もファクターにアウトソーシングできることになります。

したがって、経営資源を本業の開発や生産に集中させることができるのです。

もっとも、与信管理は一から十までファクターが行うのではなく、与信管理政策はクライアント企業自身が決めて行くものですから、ファクターは企業が決めた与信管理方針に沿って機能を果たしていくことになります。

以上のことをまとめるならば、ファクターの機能には以下のような機能があります。

 

・金融サービス

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売掛債権の買い取り(支払期日前の資金化)、回収サービス、信用リスクの引受け

 

・信用調査サービス

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信用調査による情報データベースの構築と情報提供、それを利用した売掛債権の保全

 

・事務処理サービス

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売掛帳簿の作成・記帳事務・売掛債権の期日管理などの代行

 

・コンサルティングサービス

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経営上の問題についてのコンサルティング、経営管理資料の提供

 

とはいえ、現状においてはこれらのすべての企業を提供しているファクターは存在せず、それぞれのファクターが自社の強みとなるサービスを組み合わせて提供しています。

事務処理サービスやコンサルティングサービスは、ファクタリング業者の代表的な機能というよりは、ファクタリングに付帯する業務であるともいえます。

しかし、インターネットが普及した昨今、ファクターとクライアントがデータベースを共有しておくことによって、記帳事務の代行や経営管理資料の提供などが容易に行われるため、ファクタリングシステムの一環として重要な役割を果たしてくれることは間違いありません。

 

 

ファクタリングの種類

ここで、ファクタリングの種類を確認しておきましょう。

通常「ファクタリング」という場合には、売掛債権を買い取ってもらうことを指しますが、特にそれを指して「買取ファクタリング」ということがあります。

買取ファクタリングには、償還請求権ありのファクタリングと、償還請求権なしのファクタリングの2種類に分けられます。

さらに、上記でも少し触れたとおり、売掛債権に保険をかけるためのファクタリングもあり、これを特に「信用保証ファクタリング」といます。

これら3種類のファクタリングを詳しく見ておきましょう。

 

償還請求権留保ファクタリング

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これは、償還請求権ありでのファクタリングのことです。

ファクタリングによって、支払期日前に売掛債権を資金化できるものの、売掛先が何らかの理由によって支払えなくなった場合、クライアントはファクターに譲渡した売掛債権をすべて受け戻さなければなりません。

もちろん、買取代金として受け取ったものはすべて返還することになります。

 

償還請求権放棄ファクタリング

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これは、償還請求権なしでのファクタリングのことです。

これも支払期日前に売掛債権を資金化するところまでは同じですが、売掛先が支払い不能となっても弁済する必要がありません。

これによって、企業は売掛債権の貸し倒れリスクを、すべてファクターに移転することができます。

ファクターとしてもリスクを小さく抑える必要があるため、売掛先に信用調査を行い、リスクが極めて高い場合には買取を拒否する、リスクが高めの場合には買取料を高く設定する、リスクが低い場合には買取料を安くするなどして調整します。

ただし、商取引の原因関係や手形要件の欠陥、偽造・変造・盗難・詐欺などの事故、公権力による債務の免除などの場合には、特約として弁済の必要が生じるのが普通です。

上記のように、同じ買取ファクタリングであっても、償還請求権があるかないかで大きな違いがあります。

一般的には償還請求権なしでのファクタリングが行われますが、契約の際にはきちんと確認しておく必要があります。

 

信用保証ファクタリング

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これは、売掛債権の保険をかけるファクタリングのことです。

買取ファクタリングとは異なり、売掛債権の買い取りを行うものではありません。

しかし、売掛先の信用調査を行い、信用力に応じて保証料を設定し、保証料を支払えば万が一貸し倒れが起きた時には、事前に決められた保証限度までの補てんを受けることができます。

すべての取引に対して包括的に保証を受けるもできますし、取引ごとに個別に保証を受けることもできます。

緊急に資金調達の必要がないものの、貸し倒れリスクを防ぎたい場合には、信用保証ファクタリングを利用するのが良いでしょう。

 

リスクマネジメントに役立つ

上記において、ファクタリングでリスクが移転できるということを書いてきました。

これもファクタリングの意味の一つといえますが、さらに別の意味として、ファクタリングのリスクマネジメント機能も知っておくべきです。

企業経営にはリスクがつきものです。

リスクにもいろいろなものがありますが、売掛債権にもリスクが伴います。

売掛債権に伴うリスクには二種類あり、ひとつは資金ショートの原因となるリスク、もうひとつは信用を失うリスクです。

より詳しく述べるならば、以下のようなことです。

 

資金ショートのリスク

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企業が取引を行い、売掛債権が発生したとき、その売掛債権発生のためには自社でいろいろなコストを支払っています。

商品や原材料の仕入れコスト、製造コスト、在庫管理コスト、売掛債権管理コストなどがかかっており、財務的にはマイナスの状態となります。

数ヶ月後に売掛債権をきちんと回収して、初めてそのマイナスが解消され、利益も得られるのです。

もし、売掛債権がうまく回収できず、貸し倒れになってしまったならばどうなるでしょうか。

掛け売りするまでに抱えたマイナス分を回収することができず、利益も得られません。

これでは、資金繰りが厳しくなるのも当然です。

貸し倒れが企業の財務にどれほど大きな影響を与えるかということは、具体的な数字を考えるとよく理解できます。

たとえば、あなたの会社が利益率10%の商品を取り扱っており、取引先に1000万円分売ったとします。

これが貸し倒れとなり、全く回収できなければ、1000万円の損失となります。

その1000万円の損失を埋め合わせるためには、利益率が10%であることを考えると、実に1億円を売り上げなければならないのです。

貸し倒れが起きてしまうと、それを埋め合わせるだけでも大変なことです。

埋め合わせができず、銀行などからも融資が受けられず、資金ショートに陥り、最悪の場合倒産してしまう可能性もあります。

 

信用を失うリスク

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資金ショートに陥り、何らかの方法によって資金調達ができなければ、買掛先への決済や銀行への返済ができなくなります。

ほとんどの企業では、商品や原材料の仕入れなどを掛け買いで行っていることでしょうが、決済が遅れて取引先に迷惑をかけてしまうと、取引先は取引の縮小や撤退を考えるかもしれません。

銀行にしても、返済が滞れば間違いなく今後の融資が難しくなり、資金繰りは一層厳しくなります。

また、ある取引先に対して買掛金の決済ができないとなれば、そのような信用不安情報はたちまち広がっていくものです。

実際には正常に取引を行っていた別の取引先からも、取引を敬遠されることになる可能性があり、経営は厳しくなっていきます。

そのほか、買掛金の決済や借入金の返済に影響がなかったとしても、貸し倒れを起こすだけで信用を失う可能性があります。

つまり、売掛債権の管理がきちんとできていないだらしない会社とみられてしまう恐れがあり、警戒されるかもしれないのです。

以上のように、売掛債権をきちんと管理・回収できなければ、資金繰りに多大な影響を及ぼし、仮に現金が潤沢で資金繰りには影響がなかったとしても、取引先から警戒されるリスクがあるのです。

これが、売掛債権に伴うリスクです。

このようなリスクにいかに対処していくか、つまりリスクマネジメントをどうするかということを、企業は常に考え対策しなければなりません。

リスクマネジメントが不十分であるということは、倒産を防止する手立てを持っていないということであり、企業経営が合理的ではないともいえるわけで、改善せずにはいられない問題です。

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そのためにも、ファクタリングが役立ちます。

ファクタリングを利用すれば、償還請求権なしの売掛債権譲渡によって、貸し倒れのリスクをゼロにすることができます。

また、ファクタリングには後述のとおり信用保証ファクタリングというものもあり、貸し倒れの際の保険をかけることでリスクヘッジを図ることもできます。

もちろん、ファクタリングに頼りきりになるのではなく、自社でも売掛金管理体制を構築するなどの努力をし、基本的に貸し倒れが起きない状態にして生きた売掛債権をたくさん持っておくことが大切です。

その上でファクタリングを活用していけば、資金が必要になったならば優良な売掛債権をファクタリングして資金調達をし、万が一貸し倒れが起きた場合にも損失を抑える対策をしておくことができます。

 

ファクタリングを経営改善に役立てよう

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ファクタリングは、経営改善のための特効薬になります。

もちろん、経営改善のための方法はファクタリングだけではないでしょう。

中小企業においては、銀行などから融資を受けるだけではなく、少人数私募債の発行や増資など多様な資金調達法があり、それによって経営拡大も可能となります。

経営改善のための要素は資金量だけではなく、製品の競争力やマネジメント力なども重要なものですが、やはり先立つものがなければどうにもなりません。

製品の競争力や市場性、マネジメント力などが十分にある企業でも、資金不足ではどうにもならないのです。

そのためには、ファクタリングの導入が効果的です。

ビジネスモデルにファクタリングを組み込んでおけば、現金が潤沢になり、キャッシュフロー経営にもつながります。

ファクタリングを活用することによって、「営業活動の中からどれだけの売掛債権が発生し、その中からどれだけ順調に資金を回収できたか」ではなく、「営業活動の中からどれだけの現金を生み出せたか」を企業目標にすることができるのです。

営業活動のキャッシュフローが黒字であり、確実に増えて行くならば、設備投資などで大量の資金を必要とする場合を除けば、銀行から借入をする必要もなくなります。

このように、ファクタリングがキャッシュフローに好影響を与えるのは間違いのないことですが、それを安定させるためには、確実に利益が出る経営をすることが欠かせません。

一昔前ならば、とりあえず利益が出ていれば銀行から借入をすることができた時代もありましたが、それほど簡単に借りられなくなった昨今、金融機関に依存せずに事業を継続できる企業が生き残っていくのは間違い無いことです。

つまり、ファクタリングは企業にとって経営改善の特効薬になり得るということです。

ファクタリングによって得られる恩恵を十分に活かすことによって、経営効率を向上させることこそ、ファクタリングの最大のメリットなのです。

利益のために資金を投じて商品を仕入れ、販売し、回収するという流れが円滑になるということは、投資効率が飛躍的に高まるということでもあるのです。

 

新規事業とファクタリング

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ファクタリングは、新規事業を軌道に乗せる際にも活躍します。

特に、ベンチャー企業を立ち上げて間もないころなどは、特に効果が大きいでしょう。

立ち上げ間もない企業は、資金繰りがうまくいかないことが多いものです。

非常に競争力の高い商品をもって会社を立ち上げたとしても、立ち上げ直後は資金に乏しく資金不足となり、しかし事業成績がまだないことから信用力も乏しく、融資も満足に受けられずに経営困難に陥ることがあるのです。

ファクタリングのシステムは、そのようなベンチャー企業の成長を、強力にバックアップすることが可能です。

ファクタリングによって売掛債権を次から次に資金化することができれば、販売から代金回収までの資金繰りで困るということがなくなるのです。

成長力のあるベンチャーというのは、売上に比例して売掛債権も増加していくものですが、それを短期間で資金化していくことで順調に成長していくことができます。

もちろん、ベンチャー企業の例だけではなく、既存の企業が新規事業を立ち上げたり、新規の販売ルートを開拓する際にもファクタリングが役立ちます。

新規事業の立ち上げや、新規の販売ルートの開拓にあたっては、当然ながら新規の取引先を獲得していくことになります。

その際には、新規取引先に対して信用調査を行い、取引の可否を決めたり、与信限度額を設定したりしなければなりません。

このとき、ファクターを利用して与信・信用調査をアウトソーシングし、発生した売掛債権をどんどんファクタリングしていけばよいのです。

新規取引先とは取引実績がありませんから、思わぬリスクを抱えてしまうこともあるものです。

しかし、償還請求権なしでファクタリングをしていれば貸し倒れリスクは移転されますし、信用保証ファクタリングで保険をかけておけば、安心して販路を拡大していくことができます。

 

ファクタリングでオフバランス化が進む

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企業価値を高めるための戦略の一つに、オフバランス戦略があります。

資産を増やすばかりが企業価値を高める方法ではなく、逆に資産を切り離すことによってその資産が持つリスクや負担を軽減し、企業価値を高めることができるのです。

これを、オフバランス化と言います。

かつては、資金調達を行うためには、不動産などの資産を担保として金融機関から融資を受けるのが手っ取り早い方法と考えられていました。

しかし、現在では不動産の担保価値は下落していますし、会計基準が改正されてからは資産価値の下落分を貸借対照表に反映しなければならなくなりました。

オフバランスは、資産の流動性を高めることによって、資産を切り離し、リスクや資金負担を減らし、企業価値を高めることを目的としています。

資産を貸借対照表から切り離すということは資産の圧縮であり、これによって投下資本が減少すれば経営効率は高まり、ROE(総資本利益率)も向上します。

オフバランス化を進めるためには、不動産や知的所有権などを売却することでも可能です。

しかし、中小企業ではもともと不動産などの資産に乏しい企業も少なくありません。

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しかし、どのような企業でも売掛債権は持っているものです。

その売掛債権をファクタリングによって現金に換えれば、資産は圧縮され、オフバランス化につながります。

売掛債権回収に伴うあらゆる業務を行う必要がなくなり、資金効率も上がり、企業価値が高まるのです。

企業価値が高まるというと、上場している株式会社が投資家から好感され、株価が上昇するというようなイメージがあるかもしれません。

しかし、非上場企業においても、企業価値の向上は良いことです。

企業価値が向上したこと、あるいは向上させるための努力を払っていることが対外的に広まれば、取引をしたがる企業も増えますし、銀行などの融資も受けやすくなります。

 

ファクタリングの流れ

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最後に、ここまで読んでファクタリングを実践したいと考えている人の絶えに、ファクタリングの流れを簡単に解説しておくことにします。

ファクタリングを利用する流れは、難しいものではありません。

以下の通りです。

 

  1. 自社が取引先に商品の掛け売りを行い、売掛債権が発生する。
  2. ファクタリング会社に申し込みを行い、売掛先の信用調査をしてもらい、買取料や買取金額を提示してもらう。
  3. 見積もり内容に納得すれば、ファクタリング会社に売掛債権を譲渡し、買取代金を受け取る。
  4. 支払期日になり、売掛先が自社に代金を振り込んだならば、ファクタリング会社に代金をそのままスライドさせる。

 

ファクタリングは、以上のような流れで行われます。

ちなみに、4を見れば分かりますが、このファクタリングでは売掛先は自社に支払いを行います。

これは、自社とファクタリング会社の間だけで二社間ファクタリングが行われているからです。

日本においてはまだファクタリングがそれほど浸透していないことから、売掛債権を売っている事実が取引先に知られると、経営が厳しいのではないかと疑われ、取引を敬遠されてしまう恐れがあります。

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だからこそ、日本では二社間ファクタリングが主流であり、取引先にファクタリングを知られないようにしているのです。

欧米ではファクタリングが浸透しているため、自社・売掛先・ファクタリング会社による三社間ファクタリングが主流となっています。

この場合、売掛先にファクタリングをすることを通知し、売掛債権の回収業務もファクタリングが行うことになります。

日本においても、今後ますますファクタリングが広まってくることと思います。

ファクタリングが一般的な資金調達法となれば、日本でも三社間ファクタリングが主流になるかもしれません。

まとめ

ファクタリングの意味を表面的に捉えれば、それは「売掛債権を売って資金調達をすること」でしかありません。

しかし、一口にファクタリングといっても、その意味や効果は奥が深いものです。

ぜひ、当サイトの記事によってファクタリングをマスターし、経営に活かしてほしいと思います。

 

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