中小企業経営者の中で資金繰りに悩んでいる方には、下記3種類の資金調達方法をぜひ確認していただきたいです。
- 売掛債権証券化←本記事で詳しく解説
- ファクタリング
- 売掛債権担保融資
これらの方法を使えば、資金獲得タイミングを早めることができます。
本記事ではこの3種類の中で、特に「売掛債権証券化」について詳しく解説いたします。
売掛債権証券化とは?

売掛債権証券化とは、おもに企業が保有している売掛債権をSPVと呼ばれる特定目的法人に譲渡し、その対価として資金を受け取る手法です。
先ほど簡単に紹介した「ファクタリング」とは、似ているものの別物であるという認識が必要です。
この際に利用される「売掛債権」は、商品の納品やサービスの提供および請求が完了しておりり、あとは支払を待つだけの状態の債権になります。
SPVは資産や売掛債権を買取り、決済期日に入金される代金を裏付けに、証券を投資家に発行する事業体のことです。
証券化に当っては、企業と投資家の媒介役を果たす役割を担っている団体になります。
売掛債権担保融資について
売掛債権担保融資という手段では、売掛債権の信用力のみを担保にして融資を受け、資金調達を行う手法です。
売掛債権担保融資は、その名の通り「融資」となります。
将来的に、売掛債権担保融資によって調達した「資金を返済する必要」があります。
このパターンでは、売掛債権は売却されるのではなく、債務不履行時の弁済手段として売掛債権が譲渡担保されるという点に注意が必要です。
売掛債権証券化とファクタリングの違い

売掛債権証券化に対し、ファクタリングは売掛債権を第三者であるファクタリング専門会社が買い取るという手法です。
資金を得るために、企業間では「資金取引ではなく、掛によって売買が成立している」ところが売掛債権証券化とは異なるポイントです。
通常では、相手企業の支払うタイミングが早いのか遅いのかによって、手元に資金を得るまでにはタイムラグが発生してしまいます。
一般的な企業同士のやりとりの場合でも、30日以内の早期の場合もあれば180日以上かかる場合も想定されます。
支払いまでにかなりの時間がかかる場合、企業の体力によってはキャッシュフローが行き詰まってしまうこともあるでしょう。
経営者は売掛債権証券化とファクタリングを使い分けている
自社が置かれている立場であったり、相手企業との関係性などによって、この2つを使い分けている方も多くいらっしゃいます。
キャッシュフローの関係で、早期に資金化したい場合には、ファクタリングの方が適していると言えます。
いろいろなファクタリング会社がありますので、手数料等を見比べた上でご利用ください。
売掛債権証券化の基本

売掛債権証券化の基本について、再度詳しく解説していきます。
そもそも証券化とはどのような事なのでしょうか。
資金を必要とする会社が、保有している資産などから生み出されるキャッシュフローを裏付けとして、金銭を調達する手段全般を言います。
証券化の基本的な考え方としては、会社が原資産を他の事業体の「SPVに譲渡」する事によって、SPVから譲渡代金を受け取ります。
SPVは、会社の持っている原資産の信用力をもとに投資家から資金を集めます。
この結果、会社は個人では現金化できなかった原資産を、すぐに現金化できるという仕組みです。
一般的なローンのように、会社にある全資産を担保にして融資を受ける場合には、それらが融資の引き当てとなります。
通常、融資が返済できなければ、会社は倒産してしまいます。
ただし、投資家への元利金の返済ができなくなってしまった場合、失うのは原資産だけです。
これが売掛債権証券化の最大のメリットだと言えるでしょう。
原資産の価値以上に元利金を返済するような義務はありません。
調達した資金の返済原資が限定されますので、責任財産の限定効果があります。
SPVの概要

売掛債権証券化で力になってくれるSPVは、売掛債権証券化する際に原資産を譲り受ける事業体のことを指します。
会社からも投資家からも独立した存在になっているのが特徴です。
会社が所有している「原資産の管理運用のみを目的とする」事業主体になっております。
会社にとっては、SPVが投資家から集めた資金の返済ができず倒産したとしても、SPVを間に挟んだことによって責任を負わなくてよくなります※。
※責任財産の限定効果などのメリットを受けることができます。
SPVは投資家にとってもメリットが多い
会社が倒産しても、原資産さえ正常にキャッシュフローを生じていれば、出資金が回収できるようになっております。
このように、投資家にとっては投資リスクを抑えることができます。
SPVを間に入れる最大のメリットは、会社とSPVの倒産を隔離するためともいえるでしょう。
SPVになれるのは、会社とは独立した権利義務の帰属主体となり得る団体です。
これを満たせば、どのような団体であってもSPVとなることができる可能性があります。
売掛債権担保融資と資金調達

資金調達で悩んでいる経営者は多くいますが、その多くは「事業資金を借りたくても担保がないため融資が受けられない」という理由で悩んでいます。
そこで、多くの企業では担保不要の「売掛金担保融資」か「ファクタリング」を利用して資金調達を行っています。
売掛担保融資は、貸金を貸してくれる金融機関と会社が、お互いへの信頼関係に基づいた上でコミュニケーションを密接にとります。
そのうえで、企業が持っている「原材料・商品・売掛金」などを裏付けとして行われる融資の方法です。
ファクタリングは、先ほど説明した通り、売掛債権を譲渡して資金調達を早期化する方法です。
会社が持っている売掛債権を、ファクタリング会社に手数料を支払った上で、売却することで売掛債権を資金化できます。
資金調達の額
売掛金担保融資の場合には、顧客の与信、売掛先や売掛金の状況によって大きく異なります。
入金状況によっては、ファイナンス会社の判断が入り融資額が大きく変わってきます。
なお、ファクタリングの場合は、すでに確定している売掛金の金額が調達できる資金額の目安になります(手元に入るのはそこから手数料を引いた額)。
ファクタリングでは、債務者や売掛金の状況が良い場合でも確定している売掛債権以上の資金調達を行うことはできません。
税金滞納の影響
税金の滞納の影響は、売掛金担保融資の場合は深刻な問題になります。
税金などの滞納がある場合、ファイナンス会社よりも税務当局の権利が優先されてしまいます。
融資額以上の税金の滞納があると、融資を受けることはできません。
ファクタリングの場合は、税金の滞納があっても原則売掛金の譲渡は可能ですのです。
手続き上の問題点
手続き上の問題点としては、売掛金担保融資は、登記事項概要ファイルなどへの譲渡登記が不可欠となっております。
売掛金担保融資の場合、販売先の承諾を得るなどの通知は特に必要ではありません。
ファクタリングの3社間契約の場合、売掛債権をファクタリング業者に譲渡する場合には「売掛先の譲渡承諾」が不可欠です。
債権流動化って?

流動化とは流動性をより高めるという意味です。
売掛債権流動化を簡単に説明すると、売掛債権の流動性を高めることによって、資金繰りに活かすという意味になります。
この時、売掛債権は「貸借対照表の上では資産に記載されていて、資産の中でも流動資産に分類されている物」になります。
貸借対照表の資産では、複数の性質のある資産が、流動資産と固定資産に分けられて記載されております。
この流動資産というカテゴリーは、一年以内に資金として活用可能な資産のことです。
▼流動資産(一例)
- 現金
- 預金
- 受取手形
- 売掛金
- 有価証券
- 商品
- 製品
- 仕掛品
- 原材料
- 貯蔵品
- 繰延税金資産
- 貸倒引当金
流動資産の概要
現金や預金はすぐに資金として活用可能です。
受取手形や売掛金は、一般的に数ヶ月後に回収することで資金として活用可能と言われております。
有価証券はその時の時価で資金化することができるでしょう。
商品や製品は、それらを販売することによって資金に変えることができます。
仕掛品とは製造過程にある製品のことですので、こちらも製品に仕立てて販売することで、一年以内に資金にする事ができる可能性が高いです。
繰延税金資産も、一年以内に税金が減算されることによって、回収される物になりますので流動資産になります。
貸倒引当金は、債権の回収不能見込み額として充当されますので、回収状況によっては、資金に回すことができる性質の物になります。
形式的にはそういったカテゴリーに属してはいます。
実際の経営は少し違う!?
しかし、実際の経営を行ううえでは流動資産であっても、必ずしも流動性が高いとは言えない状況が多々あります。
これが経営者の頭を悩ませております。
とくに商品や製品については、販売したうえでさらに売掛債権の回収までの期間が必要です。
現実での流動性は低いと言えるでしょう。
そのため、流動性をより高めたい経営者は売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、通常のタイミングよりも早くに資金を入手することがあります。
売掛債権の信用力

売掛債権流動化は大きく分けて「売掛債権証券化・ファクタリング・売掛債権担保融資」の3つの手法があります。
三つの方法の中で、特に注目して欲しいのがファクタリングです。
ファクタリングが他の売掛債権流動化と違っているのは、売掛債権を現金に換えるスピードを早期化できる点です。
決済期日より前に、売掛債権を第三者に譲渡する方法を用いて資金を調達することができます。
調達する事ができる資金の金額は、売掛債権の信用力によって金額は上下します。
信用力が低いという事は、リスクが大きいと言う事ですので資金化できる金額は少なくなります。
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■RBF(レベニュー・ベースド・ファイナンス)とは
企業の将来発生する売上を債権として買い取ることで、企業は資金を調達できるという資金調達手段です。
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RBFは、企業の保有する株式が希薄化しないことや個人保証・担保が不要であるなどの特長があります。
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まとめ:売掛債権証券化とファクタリングを使い分けよう
もともとファクタリングは、欧米で発達した貿易金融システムです。
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