資金繰りに困っているときこそ詐欺被害には気を付けて!

資金繰りに困っている時には、支払いや返済ができないかもしれないという不安から、冷静さを失うことが多いものです。

しかし、そのような状況だからこそ、努めて冷静になり、正しい資金繰りを計画する必要があります。

間違っても、その不安や焦りに付け込まれて、詐欺被害に遭うことがないようにしたいものです。

しかし、実際に詐欺被害に遭ってしまう会社が後を絶ちません。

一体、どのような詐欺に、どのようにして騙されているのでしょうか。

そして、そのような被害を避けるためにはどうするべきなのでしょうか。

詐欺に気を付けて!

業績や財務の状況が悪い時、銀行からの融資を受けられずに資金ショートの危機に陥る場合があります。

多くの会社が銀行融資を受けることで資金繰りを回していますが、裏を返せば、これは融資が受けられなければ経営が成り立たないということでもあるのです。

したがって、銀行から融資を断られてしまうと、会社はたちまち経営危機に陥ります。

取引先への支払いや銀行への返済ができなくなる可能性があり、従業員への給与支払い、事業のための仕入れなどもできなくなるかもしれません。

CFイエロー
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このとき、経営者の中には、何かお金を都合できる方法はないかと焦り、不安になり、冷静な判断ができなくなる人も多いものなの。

そんな場合、普段ならば決して引っかからないような詐欺の被害に遭う危険性もあるので、充分に注意する必要があります。

融資を受けられない会社は、

  • 融資以外での資金調達を行い
  • 資金を確保して延命を図り
  • 再建に取り組んでいき
  • 銀行融資を受けられる状況に持って行く

というのがスタンダードなプランとなります。

しかし、融資を受けられない会社なりに資金調達を進めていく場合には、色々な詐欺に注意しなければなりません。

特に詐欺被害が多いことで知られる、ファクタリング詐欺や融資詐欺について、以下で詳しく解説していきましょう。

CF戦隊
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もし今、資金繰りにお困りなら、こちらの窓口に相談されてみてはいかがでしょうか。

 

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ファクタリング詐欺に注意

資産売却による資金調達としてよく知られているものには、

  • 売掛金の売却であるファクタリング
  • 固定資産を売却するリースバック
  • 有価証券などのその他の資産の売却

などが挙げられます。

このうち、有価証券などは時価で売却するだけのことですから、大した問題はありません。

土地や不動産を売却する際にも、信用が確保されている有名な不動産会社を通して売却すれば、詐欺の危険性はありません。

リースバックも、詐欺被害に遭う可能性は低いです。

なぜならば、リースの利用はどのような会社にとっても一般的な手法であり、それを利用することになんらやましさはないため、健全なリース会社を選ぶ余裕がいくらでもあるからです。

CFブルー
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最も注意すべき方法はファクタリングなんだ。

ファクタリングには詐欺被害の危険性があり、2017年だけをみても複数のファクタリング会社が摘発されています。

債権買取業であるとしながら、その実態は闇金業者であるなどとして摘発されたのです。

ファクタリングは資金調達に役立つ方法であり、融資を受けられない会社が活用すべき方法です。

しかし、ファクタリング会社の中には悪質な業者もあり、悪徳業者では会社の弱みに付け込み、法外な手数料を取ろうとする場合があるので要注意です。

なぜファクタリング詐欺が横行している?

では、数ある資金調達方法の中で、なぜファクタリングで詐欺が頻発しているのでしょうか。

それにはいくつかの原因が考えられます。

まず、ファクタリングを依頼する会社は、とにかく資金を必要としています。

CFレッド
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そのため、その弱みに付け込んで高い手数料をふっかけてくる悪質業者があるんだ。

よくみられるのは、最初は手数料を低く見せかけておき、契約後に色々な名目で手数料を積み増していき、最終的には法外な手数料を取られるという被害です。

最終的な手数料の総額が、売掛金の50%以上になるケースも見られます。

資金困難に陥っている会社は、それでも利用しなければどうにもならず、高い手数料でのファクタリングに応じてしまうことがあります。

また、後になってから手数料が高いことに気が付き、やはりファクタリングをしないと申し出ると、高い解約手数料を求められることもあります。

その解約手数料を支払うだけの余裕がなかったり、解約手数料を支払うくらいならばと観念してファクタリングを利用することもあります。

さらに、詐欺被害に遭うのは大抵二社間ファクタリング

(自社・売掛先・ファクタリング会社の三者間取引ではなく、自社・ファクタリング会社の二社間取引であり、売掛先にファクタリングの事実を知られないファクタリング方式)

であることも顕著な特徴です。

CFイエロー
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売掛先にファクタリングの事実を知られると、信用不安を引き起こす可能性があるわ。

そこで、売掛先に知られることなくファクタリングするために、二社間ファクタリングを利用しているわけですが、これも業者がつけこんでくる弱みです。

悪質なファクタリング会社は、法外な手数料を請求して依頼した会社とトラブルになった際に、取引先にファクタリングのことを伝えると脅してくることがあります。

また、それを材料にお金をゆすられてしまうようなこともあるといいます。

ファクタリングを利用する際には・・
ファクタリング手数料によって資金繰りを圧迫しないためにも、できるだけ手数料の低いファクタリング業者を利用することが大切です。

しかし、手数料が極端に低い業者の中には、見せかけだけの悪質業者もあるため、十分な注意が必要です。

安全にファクタリングするために

ファクタリング業者を選んでいくときには、悪質な業者を見分けるために、以下のような点に注意して選んでいく必要があります。

すなわち、

  • ホームページを精査してみたところ、会社概要に不十分な点がある、または連絡先が携帯電話番号になっている
  • ファクタリングの流れや手数料の見積もりについて質問した時、明解な答えが得られない
  • 審査に必要な書類が少ない
  • 契約がまともではない

といった点に注意するべきです。

業者情報はネットでも簡単に得られますし、それが得られない業者はそもそも利用すべきではありません。

ファクタリングについて色々と情報を収集し、業者紹介サイトなどに登録すると、業者を名乗るメールを受け取ることもあります。

その時、メールにホームページが掲載されていない、名乗っている業者名を検索しても見つからないなどの場合には、決して利用してはいけません。

CFブルー
CFブルー

ホームページなどを見てみて、安全そうだと判断できたならば、実際に電話をして色々な質問をしてみよう。

それによって、安全であるかどうか、かなり具体的な感触をつかむことができます。

当サイトでは、ファクタリングの基礎知識を色々と解説しています。

それらの知識を基準に考えてみて、業者の言っていることやファクタリングの流れに矛盾点や不自然な点が感じられたならば、利用は見送るべきです。

電話での問い合わせでも安心できたら、具体的な利用を検討していきます。

ファクタリング会社は、売掛金の貸し倒れリスクも負うこととなり、そのリスクに応じて買取額も変動します。

したがって、売掛金の内容について審査しなければ、手数料を適切に算出することはできないはずです。

もし、売掛金の審査方法や流れについて説明を受けた時、

  • 審査に必要となる書類が少ない
  • 審査の時間が極端に短い

などの違和感を抱いたならば要注意です。

そのような業者は、最初から高い手数料を取るつもりで考えており、簡単な審査によって生じるリスクもカバーできる仕組みになっているのかもしれません。

CFレッド
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あるいは、別の詐欺的な考えが潜んでいる可能性があるぞ。

さらに、売掛金の審査にも問題がないと感じられて契約に進んだ時、最大の注意を払うべきです。

一旦、契約を交わしてしまうと、その後に悪質業者だとわかった場合に、手も足も出なくなる可能性があります。

したがって、

  • そもそも契約を交わさずにファクタリングしようとする
  • 契約に内容がない、あるいは曖昧である
  • 契約書を双方で共有しない

など、「契約」という行為の一般的な形式に当てはまらないと感じた場合には、そこで利用を見送る必要があります。

契約段階で利用しないと伝えた場合、「しかしすでに申し込んだのだから、解約手数料がかかる」などと言われる可能性もあります。

しかし、「解約」とは契約を交わした場合に限って、その契約を解除するために必要となるものですから、未契約の段階では解約手数料の請求も不可能ですので安心してください。

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融資詐欺にご用心

資産売却に伴う詐欺被害は、ファクタリング詐欺に最も気を付けるべきです。

このほかに気を付けるべきなのが、融資詐欺という詐欺です。

融資詐欺とは、好条件の融資を受けられるように見せかけ、保証金や手数料の名目でお金をだまし取ろうとするものです。

具体的には、以下のような流れで詐欺を図ります。

1、詐欺業者は、不特定多数の中小企業に対して、ランダムでメールやFAXを送り付ける

(何らかのルートで資金繰りに困っている会社の情報を入手し、狙い撃ちする場合も多い)。

2、案内に反応し、メールの返信や電話連絡をすると、融資を進めていくためとして入金を求められる。

(例えば、「では、融資を進めさせていただきます。つきましては、信用状況を把握する必要がありますので(あるいは、融資を進めるための手数料として)、【口座番号】まで100万円のお振込みをお願い致します。お振込みが確認できましたら、審査を進めさせていただきます」といった感じ)

3、場合によっては、更なる振り込みを依頼される場合もある。

(例えば、「当社の審査は通りました。次に、保証会社の保証審査を受ける必要がありますので、保証料として【口座番号】まで100万円のお振込みをお願い致します」と言った感じ)

CFイエロー
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当然ながら、指示通りに振り込んでも、約束通りに融資が行われることはないわ。

求めに応じて、最初の100万円を振り込むだけでも大きな間違いですが、追加の100万円も振り込んでしまうケースが後を絶ちません。

むしろ、「すでに100万円支払ったのだから、もう後には退けない」と考えて、追加の支払いに応じてしまうことも少なくありません。

後になって「まさか詐欺では」と思った時には、後の祭りです。

業者はまんまとお金をせしめて雲隠れし、連絡は取れなくなっています。

メールやFAXに書かれていた住所にも業者の実態はありません。

その住所は全く存在しない住所であったり、別の会社が入っている住所を勝手に使ったりしているだけです。

だまし取られたお金を取り戻す方法も、ないわけではありません。

詐欺被害に遭ったことを警察に報告し、入金した口座を凍結してもらい、その上で銀行に相談をすれば返金してもらえる仕組みがあります。

CFブルー
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しかし、それは凍結した口座にお金が残っていることが前提なんだ。

用意周到な詐欺業者のことですから、入金されたお金はすぐに引き出しており、返金に充てるお金は残っていないのが普通です。

また、もともと詐欺のために買い取った口座ですから、そこから業者を特定できない可能性が高く、泣き寝入りするほかなくなります。

資金繰り困難に陥って資金調達に奔走していたところ、渡りに船と考えて融資案内に乗っかり、結果的に多額の現金をだまし取られてしまうのです。

万が一のために確保しておいた虎の子を根こそぎだまし取られることもあります。

資金調達を図って倒産を引き寄せてしまうのですから、そのような失敗は何としても避けなければなりません。

融資詐欺はおかしい点だらけ

ここまでの詐欺の内容を読めば、おかしい点が多いことに気が付くでしょう。

まず、融資を進めるために、信用状況を量るため、あるいは審査のための手数料として、振り込みを依頼していることにおかしいと気づくべきです。

銀行融資でも、信用を把握するために会社の資産状況を調べたり、融資に当って事務手数料を取ったりします。

しかし、信用状況把握のためには、会社の資産一覧や預金残高の証明書などを見れば十分ですし、融資業務の事務手数料は融資実行の際に請求するのが普通です。

CFレッド
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また、保証審査にあたっての振り込み依頼もおかしいぞ。

保証のための保証料も、融資実行の際に保証料を支払うのが普通であって、審査に通るかどうかわからない段階で支払うのはあまりにもおかしいといえます。

筆者は実際に、融資詐欺の案内に遭遇したことがあります。

資金繰りに関して色々調査をするなかで、情報サイトなどにも登録していたのですが、悪質業者にメールアドレスが漏れたのだと思います。

融資詐欺業者のメールの文面は、おおよそ以下のような内容でした。

当社では、中小企業向けのローンを提供しております。
厳選なる審査の結果、優良企業と判断したため、以下の条件で融資のご案内を致します。
【融資条件詳細】
融資上限金額:3000万円
金利:年2.0%
返済期間:10年
担保:不要
保証人:代表者
保証料:不要
なお、当商品へのお申し込みは〇月○日までの受付となっております。
数量に限りがございますので、ぜひご検討いただきますようお願い申し上げます。
【申し込み方法】
~~~~~

大体、このような文面です。

このような融資詐欺の顕著な特徴は、非常に好条件の融資を、一方的に持ち掛けてくる点です。

融資条件を見ても分かると思いますが、融資上限額は中小企業の資金需要を満たせる額であり、金利条件は銀行並で、返済期間は銀行における一般的な条件よりも長いです。

しかも、担保も不要です。

このような好条件の融資を持ち掛けられたとき、資金不足に悩んでいる経営者は、渡りに船と考えて申し込んでしまうことがあります。

このような案内は、冷静に考えると、どう見ても不自然です。

その業者に対して、自社から融資を申し込んでおらず、会社資料も提出しておらず、したがって審査も十分にできるはずがないのに、一方的に「融資できる」と持ち掛けてきているわけです。

これが本当ならば、業者は返済の見通しが不明な会社に大きな融資をすることとなります。

CFイエロー
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途方もないリスクを負うことになり、そのようなビジネスが成り立つはずがないわよね。

資金繰りに困っている会社に融資するならば、そのリスクに見合うだけの高い金利で、できるだけ少額を貸し付け、できるだけ短期間での返済を受けられる条件になっているのが普通です。

また、低金利で長期間の融資をするにしても、貸し倒れリスクを十分にカバーできるだけの、担保を始めとした保全策が必要になるのが普通です。

このように、十分な審査をできるはずがないのに、一方的に融資を持ち掛けてきていること、さらに融資条件が好条件すぎることから考えて、これを詐欺であると断定してほぼ間違いありません。

CF戦隊
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返す必要のない、助成金で資金調達する方法もあります。

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やっぱり悪質業者でした

ちなみに、筆者はこのようなメールを受け取り、業者に電話連絡を入れてみました。

そして、どうやって審査をしたのか、融資条件がなぜこれほど良いのか、悪質業者ではないのかなど、色々なことを聞いてみました。

CFブルー
CFブルー

まず、審査について聞いてみた。

筆者「審査によって私に案内メールを送ったとありますが、私は情報を何ら提供していないのに、どうやって審査したのですか?」
業者「当社では、データバンクで情報を取得し、独自の方式で審査しています」

恐らく、帝国データバンクなどのデータバンクを指しているのでしょう。

このような信用調査会社は、会社に対して情報の提供を求めたり、会社が自主的に情報を提供したりした場合に、それらの情報に基づいてデータをまとめています。

しかし、筆者は個人事業主であり、データバンクとは無縁です。

データの提供を求められたこともなければ、自主的に提出したこともなく、業者が言うデータバンクなるものに情報を提供した覚えはありません。

筆者「データバンクですか。
そこから、財務や業績に関する情報を取得し、審査したということですね」
業者「そういうことになります」
筆者「しかし、私は個人事業主であって、データバンクに情報が掲載されているはずがないと思うのですが」
業者「・・・その点については、当社の独自の審査になりますので、それ以上はお話しすることができません」

次に、融資条件の不自然さについて質問してみました。

筆者「融資条件が銀行並もしくは銀行以上に良いと思うのですが、これはなぜですか」
業者「当社の審査の結果、そのような判断となりました」
筆者「ならば、この条件で私に3000万円融資していただけるのですか?」
業者「そのような案内となります」
筆者「しかし、年利2%で3000万円の融資を受けて、10年120回払いをするとなると、元金均等払いだと最初のうちは毎月29~30万円、元利均等方式だと毎月28万円くらいの支払いですよね。
業績を審査したと言いましたが、とても返済できる内容ではないのですが」
業者「・・・当社の事前審査ではそのような条件になっていますが、本審査はこれから行ないますので、融資条件は変更になる可能性があります」

そして、最後に貸金業者登録がない点を指摘してみました。

筆者「融資を行っているということは、貸金業ということですね」
業者「そうです」
筆者「メールに貸金業登録番号が記載されていませんし、○○○〇(業者名)として検索してみても情報が見つからなかったのですが、番号を教えていただけますか」
業者「それは社内情報となりますので、お教えできません」
筆者「一般に公開する必要がある情報だと思いますが」
業者「そのような決まりはありません」

これ以上は話が全く進まず、話はここでおしまいとなりました。

融資詐欺を図る業者は、矛盾点を指摘されたとき、説明できずに苦しい言い逃れをします。

CFレッド
CFレッド

この業者は、貸金業登録もしていない無登録業者であり、間違いなく悪質業者であったと断定できるな。

銀行や信用保証協会でも、審査の詳細な情報については公開していませんが、会社の提出資料やこれまでの実績など、審査の根拠は明示できるのが普通です。

苦しい言い逃れをするようなことはないでしょうし、貸金業登録番号を開示する必要はない」といった非常識な言い逃れもしません。

このように、詐欺を図る業者はおかしい点があまりにも多く、ちょっと突っ込むとボロボロと崩れていきます。

資金難に陥って焦っている状況でも、少しだけ冷静になって考えれば騙されることなないでしょうから、ちょっと立ち止まって考えるようにしましょう。

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まとめ

本稿で紹介した通り、詐欺業者の手口は極めて悪質ですが、少し冷静になれば見抜けるものばかりです。

少し考えてみると、詐欺業者の手口には矛盾点や疑問点がたくさん見つかります。

その点について、なぜ矛盾しているのか、なぜ不自然なのかと考えを進めていくと、その矛盾点や疑問点は解消されるどころか、芋づる式におかしな点が見つかっていくことでしょう。

業者側から見てみれば、詐欺を成立させるために唯一頼りになるものは、経営者の不安な心だけなのです。

CF戦隊
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その狙いさえブロックしてしまえば、詐欺被害を避けることができるので、経営が厳しい時こそ冷静さを失わないようにしてほしい!

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