「治療と仕事の両立支援助成金」の環境整備コースと制度活用コースの違いと使い分けは?

治療と仕事の両立支援助成金には、「環境整備コース」と「制度活用コース」の二つのコースが設けられています。

それぞれのコースには、活用すべきタイミングに大きな違いがあるのですが、制度の案内などを読んでみても、コース間の違いが分かりにくくなっています。

そこで本稿では、治療と仕事の両立支援助成金の正しい活用を促すべく、環境整備コースと制度活用コースの違いをまとめていきます。

治療と仕事の両立支援助成金とは

助成金の中には、特に中小企業にとってメリットが大きいものがたくさんあります。

その一つに、「治療と仕事の両立支援助成金」があります。

治療と仕事の両立支援助成金は、その名の通り、

「大病を患ったことで働きづらくなった従業員に対し、治療と仕事の両立支援に取り組んだ会社に対して、助成金を支給する」

という制度です。

助成金といえば、どうしても返済不要・資金使途自由のお金が手に入るものとしてのみ考えられることが多いのですが、これは考え方が間違っています。

助成金の本当の価値は、雇用環境・労働環境の整備などを通して、会社を強くするための様々な取り組みを実施した会社を評価し、負担軽減のために助成金を受給できるところにあります。

支給される助成金は、いわば“ボーナス”のようなものであり、目的ではなく結果として考えるべきです。

治療と仕事の両立支援助成金も同様です。

治療と仕事の両立支援に取り組み、従業員が安心して働ける環境を作る、大病を患った従業員のために両立制度を活用するなどの取り組みを実施した会社に、ボーナスとして助成金を支給するものです。

したがって、治療と仕事の両立支援助成金を正しく理解し、活用していくためには、治療と仕事の両立の重要性をしっかりと学んだうえで、取り組んでいくことが大切です。

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治療と仕事の両立を支援する本当の目的を考えることが大切だ!

※治療と仕事の両立について、詳しくこちら

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環境整備コースと制度活用コースの違い

さて、治療と仕事の両立支援助成金を取り組むにあたって、やや分かりにくいのはコースの違いです。

治療と仕事の両立支援助成金には、「環境整備コース」と「制度活用コース」の二つのコースが設けられています。

双方について、案内のパンフレットなどを見てみても、同じ案内文をベースとして、微妙に異なるキーワードを入れ替えるだけの案内となっており、違いが分かりにくくなっています。

しかし、環境整備コースと制度活用コースには大きな違いがあります。

そもそも、混同しても問題ないほどの微妙な違いであれば、わざわざコースを分ける必要もないはずです。

やはり、それなりに理由があってコースを分けているのですから、その違いを把握しておくに越したことはありません。

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それぞれのコースで共通すること、違うことを明らかにしていこう!

両コースの共通項

コースの違いを問わず、治療と仕事の両立支援助成金では、

  • 両立支援の対象となる労働者に対して、
  • 両立支援のための措置を検討し、
  • 両立支援制度を導入し、
  • 両立支援制度を実施するために、
  • 両立支援プランを立てて取り組む

という取り組みが基本となります。
まずは、これらの共通項から理解していきましょう。

両立支援の対象となる労働者

治療と仕事の両立支援で対象となる労働者は、事業者に直接雇用される労働者のうち、

「がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎などの反復・継続して治療が必要となる傷病を負った労働者」
となります。

両立支援のための措置

両立支援のための措置は、

「反復・継続して治療を行う必要がある傷病を負った労働者に対して、治療と仕事の両立を支援するために役立つ、就業上の一定の措置」
となります。

具体的には、

【休暇制度】

  • 時間単位の年次有給休暇
  • 傷病休暇
  • 病気休暇

【勤務制度】

  • フレックスタイム制度
  • 時差出勤制度
  • 短時間勤務制度
  • 在宅勤務(テレワーク)
  • 試し出勤制度

などが当てはまります。

両立支援制度の導入

両立支援制度の導入とは、「労働協約または就業規則を変更することによって、両立支援制度を新たに定めること」です。

両立支援制度の実施

両立支援制度の実施とは、「導入した両立支援制度を、適切かつ効果的に実施すること」です。

両立支援プラン

両立支援プランとは、「具体的な就業上の措置や配慮の内容、スケジュールなどについてまとめた計画」のことです。

 

以上の基本を押さえたうえで、環境整備コースと制度活用コースの違いを見ていきましょう。

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環境整備コースの概要

環境整備コースは、事業者が両立支援環境整備計画を作成し、計画に基づき新たに両立支援制度の導入を行います。

かつ、両立支援コーディネーターを配置した場合に、費用の助成を受けることができる制度です。

両立支援環境整備計画とは、両立支援制度を導入する事業者が作成する計画であり、導入する両立支援制度の内容等を記載するものです。

ここでポイントとなるのは、環境整備コースでは、

「両立支援環境整備計画に沿って、両立支援制度を導入し、治療と仕事を両立できるよう、環境整備を進めていく」
ということです。

つまり、両立支援制度を活用する必要のない会社で、いずれ来るべき時に備えて、両立支援制度を導入して環境整備に努めるならば、環境整備コースを利用することになります。

これによって得られる助成金は20万円であり、支給は1回限りとなっています。

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制度活用コースの概要

制度活用コースは、事業者が両立支援制度活用計画を作成し、計画に基づき両立支援コーディネーターを活用します。

両立支援制度を用いた両立支援プランを策定し、実際に適用した場合に、費用の助成を受けることができる制度です。

両立支援制度活用計画とは、両立支援制度を活用する事業者が作成する計画であり、活用する両立支援制度の内容等を記載するものです。

環境整備コースと異なるのは、制度活用コースでは、

「両立支援制度活用計画に沿って、両立支援制度を実際に活用し、従業員の治療と仕事の両立を支援していく」
ということです。

つまり、すでに治療と仕事の両立を迫られている従業員を抱えている会社で、その両立を支援していくならば、制度活用コースを利用することになります。

これによって得られる助成金は、対象労働者が有期契約の場合に20万円 、対象労働者の雇用期間に定めのない場合にも20万円となっており、助成金の支給はそれぞれについて1回限りとなっています。

両コースの違いは事前か事後か

以上のことから、

  • 環境整備コース:事前の環境整備
  • 制度整備コース:事後の制度活用

という違いがあることが分かるでしょう。

微妙な違いに感じられるかもしれませんが、実際には活用のタイミングに大きな違いがあります。これを正しく把握しておけば、

  • 「両立支援に迫られていないのだから早すぎる。まだ治療と仕事の両立支援助成金は受給できないだろう」
  • 「両立支援に迫られてからでは遅すぎる。もう治療と仕事の両立支援助成金は受給できないだろう」

といった勘違いをすることなく、しっかりと活用していくことができます。

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まとめ

治療と仕事の両立支援助成金の「環境整備コース」と「制度活用コース」は、似て非なるものです。

両者の違いをしっかりと認識することで、治療と仕事の両立支援助成金をしっかり活用していくことができます。

治療と仕事の両立支援は、従業員の福祉に役立つのはもちろんのこと、人材の流出を防いだり、社内のチームワークを高めたりすることにもつながるため、コースを使い分けながら積極的に活用していくことをおすすめします。

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